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ストラトvsレスポール!音、弾きやすさ、スペックの違いを徹底比較

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ストラトvsレスポール

どうも、指1ギター管理人です。

今回はギター界の2大ブランドとも言えるフェンダー社とギブソン社の
看板商品でもあるストラトキャスターとレスポール・スタンダードを
徹底比較してみようと思います。

現行モデルや他社のいわゆるストラトタイプやレスポールタイプの
ギターでは無く、一般的にヴィンテージスペックと呼ばれる機種を中心に
近年の傾向も加味しながら違いを見ていきます。主に、

 

  • スペック
  • 弾きやすさ

 

の視点から細かく分析していきます。

特に最初のギターとして、どちらが良いか?と
悩む人が非常に多いと管理人はギター講師の立場から
ひしひしと感じていますので、管理人なりのアンサーを出したいと
考えこの記事を書いてみましたが、

実際には中級者さんのセカンドギター選びや
意外とギター歴が長い人でも知らないかも知れない情報が
盛りだくさんとなってしまいました。

では、早速いってみましょう!



ストラトとレスポールの違いを徹底比較

ストラトとレスポールの歴史を比較!

ストラトはフェンダー社から1954年に、
レスポールはギブソン社より1952年に販売が開始されました。

ストラトとレスポールの年代別のスペックの違いや
ヴィンテージの細かい時系列が知りたい人は以下の記事も参考に
なると思いますのでご興味がある人はどうぞ!

⇒フェンダーストラトキャスターの歴史と年代別の違い!

⇒ギブソン・レスポールの歴史と年代別の違い!

ストラトとレスポール木材と加工

ストラトキャスターストラトキャスター チェリーサンバースト レスポールレスポール・スタンダード サンバースト
ネック材 メイプル マホガニー
指板材 ローズウッドまたはメイプル ローズウッド
ボディ材 アルダー、アッシュ、バスウッドなど マホガニーバック、メイプルトップ
木工加工 エルボー&バックにコンター加工 アーチトップ
カッタウェイ ダブルカッタウェイ シングルカッタウェイ
ネックジョイント ボルトオン セットネック
全長 980mm 998.5mm
重さ 3~5キロ 4~5キロ
その他 バインディング

上記の図の上から順を追って解説していきますと、

ネック材

ネックはストラトキャスター筆頭にフェンダー社はネックに
硬質な木材であるメイプルが使われていて、
指板材にローズウッドまたはメイプルが採用されています。

ちなみにメイプル指板はネック材を、そのまま指板として
活用した、ワンピースネックかメイプル指板を貼り付ける
貼りメイプル指板(メイプルキャップ)に分かれます。

ローズウッド指板は無塗装ですが、メイプル指板は
いずれの場合も指板に塗装がされています。

一方でレスポール・スタンダートは、ネック材には
マホガニーで指板はローズウッドで一時期を除き統一されています。

70年代のレスポール・スタンダードやカスタムはネックが
メイプルだったりするので、こちらも音質が微妙に違うと言われています。
また、レスポールカスタムに関しては指板がエボニーが
デフォルト仕様です。

ボディ材

ボディ材に関しては、ストラトはアルダー、アッシュが
ほとんどでバスウッドやポプラが使われる事もあります。

アッシュは派手な木目を持つことからシースルーカラーが
人気ですが、木目が派手では無いので、アルダーやバスウッドは
塗りつぶしやサンバーストの塗装が主流ですね。

一方、レスポールはマホガニーをバックにトップ材にメイプルを
張り合わせた伝統的なボディが採用されています。

一般的にマホガニー材は暖かい中低域を持った音色傾向ですが、
硬質なメイプルは高域特性の優れた木材と言われ、
この2つを張り合わせる事でレスポール特有の太く抜けの良いを
目指していると考えられています。

もちろん、2つの材と使って貼り合わせるのでストラトよりも
製造コストがかかります。

 

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木材による音の違いなど詳しく知りたい人は以下の記事も参考にどうぞ!
アルダー・アッシュ・マホガニーの音の違いと見分け方!
⇒アルダーとバスウッドの音の違いと見分ける方法!

木部加工

ストラト レスポール
ストラト コンター
バックコンターストラト エルボーコンター
エルボーコンター

アーチトップレスポール ブリッジ別角度から

ボディの木部の加工として、ストラトはバックコンターと
エルボーコンターと呼ばれる削り込みが入れられています。

これによってギターの側面が肋骨にゴリゴリと当たることがなくなり、
ギターを肘の内側で抱える時のフィット感が増して快適な演奏が可能となります。

ルックス的にも特有の曲線美とも言えるシェイプにコンター加工が
貢献しているのは一目瞭然ですね。

一方、レスポールはストラトとは違い「アーチトップ」と呼ばれる、
ボディートップ材を中心から外側に向かってアーチを描くように滑らかな
カーブを描くように削られています。

ギブソン製品に多く採用されている伝統的なアーチトップとは
対象的にフェンダーの多くのギターは板っぽい平らな表面を持つボディで、
こちらはフラットトップと言います。

ルックス的にどちらのギターもエレガントな曲線美が魅力だと
管理人は考えています。

ネックジョイント

ストラト レスポール
ストラト ボルトオンジョイント レスポール セットネック

ネックとボディーの接合方法に関しては、
ストラトはボルトオンと呼ばれる名前の通り、ボディー裏からネックに向けて
ジョイントプレートを介して文字通りボルトでネジ止めしています。

これによってネックが気軽に取り外せるので不具合がある場合の
修理や交換が容易になります。

一方でレスポールにセットネックと呼ばれる、
木部のみでも接着可能な位にホゾ組をしたボディとネックを
接着剤で接合する手法が採用されています。

ネックとボディの接合はボルトオンと比較すると
高い木工技術が必要でコストもかかりますが、ウッディーな温もりのある
ルックスと独特のサウンドが魅力です。

ただ、メンテナンス性が悪くネックのトラブルがあった場合の
修理費も若干割高です。

カッタウェイ

ストラト レスポール
 ストラト ダブルカッタウェイ レスポール シングルカッタウェイ

また、ネックとボディーの接合面に関しては、写真のように、
ストラトは1弦側にも6弦側にもツノ(ホーン部)が残るように
木部が削られたダブルカッタウェイ仕様となっています。

一方でレスポールは1弦側のみが削られたシングルカッタウェイ仕様と
なっていますが、ダブルカッタウェイは高音域でのアクセスが容易になり
演奏性が非常に高くなるのが特徴です。

1弦側だけを見てもストラトのカッタウェイが少しだけですが、
深く入っているのが分かると思います。

では、シングルカッタウェイは比較して弾きにくいだけかと言うと
そういう訳でも無く、ネックとボディの接地面積が増える分、
低音域の充実した膨よかな独特の音質になると言われています。

全長と重さ

ストラトのレスポールの全長は、

  • ストラト:約980mm
  • レスポール:998.5mm

ですが、ストラップピンは除いた長さです。
実際には個体によっては微妙に違う場合もある様で設計図として、
この長さで作られているという事です。

重さに関しては、一般的にストラトの方が軽くレスポールは
重い個体が多い
ですが、木材なので個体差が大きいです。

管理人の経験上、ストラトでも70年代のアッシュ材は
4キロ~5キロ台のものもザラで非常に重いですし、
ヴィンテージのレスポールで3キロ台前半の非常に軽い個体も
見たことがあります。

また、近年のギブソン社では軽量化と音響特性のコントロールを目的とした
ウエイトリリーフというバック材のマホガニーに空洞を空けたモデルも
リリースされています。

管理人の所有しているレスポールはそこまで重くは無いですが、
ストラトと比較すると、やっぱり重い…。

その他

レスポール バインディング

レスポールはデフォルトでネックとボディートップの外側に
セルロイドやプラ素材のバインディングが保護と装飾の意味で巻かれています。

ストラトではバインディングが巻かれているのは
一部の特別なモデルのみですが、バインディングが巻かれると
引き締まった精悍なルックスとなって非常にクールですね。

ヘッドの違い

ストラト
ストラト ヘッド
レスポール
ギブソンヘッド
角度 段付き平行ヘッド ヘッド角あり
ペグ 片側6連配列 左右3対3配置
その他   突板あり

ヘッドの大きな違いはヘッド角とペグの配置です。

ストラトは段付き平行ヘッドと呼ばれる通り、
ネックと平行な形状である一方で、レスポールはヘッド角が
ついています

ヘッド角をつけることでレスポールはヘッド角をつける意味は
1~6弦に最適なテンションを加えるなのですが、
ヘッド角をつけた事による最大の欠点は衝撃によってネックが
折れやすい事
です。

一方で平行ヘッドのストラトはメイプル材の強度も相まって
ギターを倒した位でネックが折れることはないのですが、
1~6弦のテンションバランスを整える為にストリングリテイナーを
取り付けるのが一般的です。

ペグの配置も図の通り、ストラトが一列に6つが並んだ
片側6連配置となっていますが、レスポールは左右に3個づつ配置された
形となっています。

チューニング時に左右配置の場合は6弦側と1弦側は巻き上げる方向が
なので注意が必要ですね。

また、レスポールにはヘッドには表面に装飾的な意味合いを持つ突板が
デフォルトで貼り付けられています。

ストラトで突板付きのモデルはあまり見かけませんが、
マッチングヘッドと呼ばれるボディと同じカラーリングの塗装をした
モデルは良く目にしますね。

ネックの違い

ストラト レスポール ネック比較

ストラト レスポール
ナット幅 40~42mm前後 43~45mm前後
スケール 約648mm(25 1/2インチ) 約628mm(24 3/4インチ)
フレット数 21 22
指板R 約184mm(7 1/4インチ) 約305mm(12インチ)
インレイ ドット ディッシュ

ナット幅はネックの太さを示す一つの指標になると思いますが、
比較表の通りストラトの方がレスポールよりもネックが細い個体が多い
考えて間違いないのですが、厚みやシェイプによっても握り心地は大きく変わります。

スケールとは寸法の意味を持ちますが、
ナットからブリッジまでの長さのことを指します。

 

重要!
ストラトのネックスケールはロングスケールと呼ばれ
フェンダーの多くのギターで採用されている事から
フェンダースケールとも呼ばれています。

一方でレスポールはミディアムスケールと呼ばれ、
こちらもギブソンギターに多く採用されている事から
ギブソンスケールの別名があります。

一般的にスケールが長いギターの方が弦のテンションが
強くなり張りのある音が出ると言われていて、ネックが長い分だけ
フレットの感覚も広くなります。

 

ただ、フレット数に関しては通常、レスポールはで22フレット、
ストラトは21フレット
となっています。

ですが、近年では本家フェンダーでも22フレットのモデルが販売されていて、
ツバだし加工をすれば22フレットに改造する事も可能となっていますね。

指板Rは指板の湾曲具合を示す数値のことで、
数値が大きくなればなるほど、指板はフラットで小さいほど
カーブが大きくなります。

一般的にフラットな指板はチョーキングを音切れなく弾きやすく
カーブが大きい指板はシェイクハンドフォームでのコードプレイが
弾きやすいと言われています。

近年ではコンパウンド。ラディアスと呼ばれるローポジションでは
カーブが大きくハイボジションではフラット気味に変化する指板のギターも
販売されています。

ただ、現行品ではフェンダーやその他メーカーでも指板Rが
フラット気味の機種もありますし、ヴィンテージにこだわらないので
あれば184Rに固執する必要はないと管理人は考えています。

ポジション・マークとして活躍するインレイに関してはストラトは
シンプルなドット・マークでギブソンはゴージャスなディッシュ型インレイ
が採用されています。

この辺りは完全に好みの問題ですが、オーダーメイドモデルなどでは、
デザイン性の高いオリジナルなマークを選択しオリジナリディーを追求する
プレイヤーも居るのが現状です。

ブリッジの違い

ストラト レスポール
シンクロナイズド・トレモロブリッジ アーム
ボディトップ側アームシンクロナイズド・トレモロブリッジ 裏側スプリング
裏側スプリング
レスポール・チューンOマチックブリッジ

ストラトキャスターにはフェンダー社が独自開発した
シンクロナイズド・トレモロ・ブリッジが採用されています。

バネで木部に固定されたブリッジをトレモロアームバーで
動かすことでチョーキングとは一味違った音程変化を得る
アーミングプレイが可能になります。

ただ、弦が完全に固定されている訳では無いので、
一本でも弦が切れるとバネの張力によるバランスが崩れてしまい
全ての弦のチューニングに影響を与えてしまったりします。

また、アームダウンのみ可能なベタ付け設定やアープアップ可能な
フローティング設定など目的にあったセッティングのバリエーションが
広い反面、初心者には調整が少し難しく感じるかも知れませんね。

サドル毎にオクターブピックの調節が可能な事はもちろん、
弦高調整は個別に調整可能です。

一方でレスポールのチューン・オー・マティック(略称TOM)と
呼ばれるブリッジが採用されていてストップテールピースとセットで
弦を固定しています。

TOMブリッジは木部に打ち付けられた2本の金属の支柱で
支えられていて、更に2本の打ち込まれた金属製のスタッドに引っ掛けた
テイルピースに弦を引っ掛けブリッジ部に弦を乗せた仕様です。

シンクロとは違い完全に弦が固定されているハードテイル仕様です。
なのでシンクロの様にどこかの弦が切れても他の弦のチューニングには
ほとんど影響を及ぼしません。

シンクロと比較するとセッティングはブリッジまたは
スタッドの高さを変えるのみで調整方法はシンプルと言えば
シンプルですが、弦高調整は各弦毎には出来ませんがオクターブピッチ調整は
可能です。

また、ストラトにもアームが使えないハードテイル仕様があったり、
レスポールもビグスビーと呼ばれるトレモロ・ユニットが搭載されている
モデルもありますが、一般的には上記の仕様がメジャーです。

弦を乗せるサドルの幅(ピッチ)もブリッジによって微妙に違います。

 

  • 10.5mm:レスポールなどギブソンギターの大多数
  • 10.8mm:フロイドローズやモダンなストラトモデル
  • 11.3mm:ヴィンテージ系ストラト

 

サドルピッチが変わる事で弦と弦の間の距離が微妙に変わりますので、
もちろん、弾き心地が変わります。

管理人の主観では、ぶっちゃけ10.5mmピッチと10.8mmピッチは、
持ち替えた時に手に感じる違和感はほとんどありません。

ただ、11.3mmはピッチが12mmほどあるクラシックギターに近い
数値で実際に少し違和感を感じると思いますので、意外とギターを選ぶ際には
地味に気にした方が良い部分だと思います。

この弦間ピッチを変更したい場合はブリッジを丸ごと
交換しないといけないので、気軽な改造とは言えませんね。

ピックアップの違い

ストラト
ストラトオリンピックホワイトリア
レスポール
レスポール カスタムバッカーピックアップ
タイプ シングルコイル ハムバッカー
個数 3個 2個

ストラトキャスターに搭載されたシングルコイルは高域特性に優れた
クリアな音色が持ち味でレスポンスが良くニュアンスをしっかりと拾ってくれる
センシティブさを併せ持っているのが大きな特徴で、

 

  • フロント
  • ミドル
  • リア

 

の3つのポジションに搭載されています。

一方、レスポールにはハムバッカーはシングルと比較してハイパワーで
太い音が出せノイズに強いことが特徴です。

 

  • フロント
  • リア

 

の2つのポジションに搭載されています。

一般的なレスポールは2ハムバッカー仕様ですが、
一部モデルにはHHHという3ハムバッカーのタイプや、
ギブソン流シングルコイルとも言えるP-90ピックアップ

更にはハムより高域が強いミニハムバッカーの載った
モデルも存在しています。

 

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ピックアップの違いがイマイチ分からない、またはもっと深く知りたい場合は
以下の記事も参考にどうぞ!エレキギター用ピックアップの種類と仕組み原理を徹底解説!

コントロール部

ストラトストラト 1ボリューム 2トーン レスポール
レスポール 2ボリューム 2トーン
ピックアップセレクター 5Wayレバースイッチ 3Wayトグルスイッチ
ボリューム 1ボリューム 2ボリューム
トーン 2トーン 2トーン

ストラトの電装系のコントロールは、ピックアップがレバー式で、

 

  • フロント
  • フロント&ミドル(ハーフトーン)
  • ミドル
  • ミドル&リア(ハーフトーン)
  • リア

 

の5種類の音色を選択することが可能です。ボリュームは1つだけですが、
フロントとミドルに効くトーンがコントロール可能です。

一方、レスポールは、トグルスイッチで、

 

  • フロント
  • フロント&リア(ハーフトーン)
  • リア

 

の3種類の音色が選択可能です。
フロント・リアのボリュームとトーンは個別にコントロール可能です。

ちなみにハーフトーンとは2つのピックアップを並列につなぐことで、
単体とは違った独特のサウンドを出すことが出来る訳なんです。

ボリュームコントロールに関してはストラトは一つなので、
全てのピックアップのマスターボリュームとなりますが、
レスポールの場合はピックアップ毎に設定可能なのでフロント少し
絞ったバッキング用、リアはフルテンのリード用とプリセット的な設定も可能です。

トーンノブに関してもレスポールは同様に設定可能です。
ストラトの2トーンはデフォルトでは、フロントとミドルに効きます。

 

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プレイヤーによっては高域の強いリアにこそトーンを設定する事もあるようで、配線図を見たい方は以下の記事も参考にどうぞ!⇒ストラト、リアトーン配線図!エリック・ジョンソンの音作りはコレ!

 

一見、ストラトキャスターは3つのピックアップと
5つのサウンドバリエーションと多彩なサウンドならストラトと思われがちで
確かにそういう部分は否定しませんが、

レスポールも各ボリューム・トーンを微調整することで
ハーフトーンの音量や音色を調整する事も可能なので決して
音のバリエーションが少ない訳ではないですね。

ピックガード

ストラト ピックガード 電装系 ピックアップ

ストラトのボディを大きく覆っているピックガードですが、
ピックアップ、セレクター、ボリューム・トーンポットなど電装系パーツが
固定されています。

ピックアップの単体での交換も可能ですが、
ピックガードにサーキット全てがハンダ付けされたキットなども
販売されていて交換が容易です。

レスポールのピックガードは、その名の通りピッキングから
木部を守る為のものです。

見た目的に気に入らなければ外してもOKで実際にピックガード無しで
使っているプロも多数いるのが現状です。

ジャック

ストラト レスポール
ストラト 1ボリューム 2トーン レスポール ジャック

ストラトは形状のボディトップに舟形ジャックプレートに
ジャックが斜め向きに取り付けられています。
差し込むシールド側はストレートジャックが差込みやすいですね。

一方でレスポールはボディサイドに四角いジャックプレートに
固定されジャックが取り付けられています。

こちらは差し込む側はストレートでもL字ジャックでも
どちらでも差し込みやすさは大差ないと思います。



ストラトとレスポールどちらが弾きやすい?

ギターの弾きやすさは人によって感じ方も様々あると思いますので、
演奏性に関わりのある部分にフォーカスして更に比較検証してみましょう!

ネックの太さとスケール

ギターの弾きやすさを大きく左右するネックの違いから解説しますと、
前述の通りナット幅はレスポールの方が太く多くストラトの方が細い傾向にあります。

ただ、ネット幅が細いからストラトの方が手が小さいギタリストにも
楽に弾けるのかと言えば、実際にはそういう訳ではありません。

確かにレスポールの方がネックが太いと感じる個体が一般的には
多いのですが、1960年のレスポールを再現したスリムテーパーネックは
ネックが薄くナット幅がそれほど変わらなくても、かなり握りやすいと感じるでしょう。

また、ストラトの場合でも管理人が試した中ではジェフ・ベックの
シグネイチャーモデルはネックが厚く肉付きが良いので
一般的なストラトのネックを想像すると太く感じるでしょう。

なので、ネックの太さに関しては一般的にレスポールが太く、
ストラトが細い傾向にありますが、一部モデルではそうでも無い場合もあると
覚えておくと良いでしょう。

ネックの太さは一般的には細い方が握りやすく弾きやすいと
感じる場合が多いも確かですが、実際に弾いてみると音も含めたトータルで
太いネックの個体が好きだと思う事も実際にありますので、
ギターを選ぶ際に実際に触ってみることは、やはり重要です!

また、ネックのスケールはストラトの方が約20mm長いので
レスポールの方が弾きやすく感じるかも知れませんが、
実際に触ってみると長さの違いはそれほど感じないと思います。

それよりもスケールの違いからくるテンション感の違いの方が
分かりやすく影響もあると思います。

通常はストラトの方がテンションが強く、手に感じる弦の張りは
レスポールの方がゆるく感じるでしょう。

このことからチョーキングやヴィブラートに関しては若干、
レスポールの方が軽いタッチで大きく音程を変化させやすいと
管理人は感じます。

ただ、これは同じ弦の太さ(ゲージ)で弾き比べてみた時の話で
テンションは弦の太さを太くすれば強く、細くすれば弱くなるので、
ストラトでも柔らかいタッチでチョーキングやヴィブラート出来るように
調整することも可能です。

ネックヒールとカッタウェイ

ネックとボディーの接合部のネックヒールと言われる部分の
形状によっても弾きやすさは変わってきます。

ストラトのネックヒールはボルトオンする為の
ジョイントプレートと同じ形状の四角い形状になります。

一方でレスポールはセットネックでネックがボディに深く
刺ささることで固定されるのでヒール部は少し削られていて緩やかな
曲線になっています。

この事からハイポジションでの演奏時にストラトの方が若干、
手のひらにあたって弾きにくく感じると思いますが、
ストラトはダブルカッタウェイな上、1弦側のカッタウェイも深いので
指をハイポジション入り込むこませる事が容易と言えるでしょう。

一方でレスポールはシングルカッタウェイな上、
1弦側のカッタウェイもストラトと比較すると浅めなので
親指の位置を工夫しないとハイポジションは弾きにくいと言えるでしょう。

ヒールとカッタウェイの両面を加味してみると、
管理人的にはハイポジションの弾きやすさはストラトの方が
少し勝っているなと感じます。

恐らく管理人はレスポールタイプのギターを長く弾いていたので、
そう感じるんだと思いますが、初心者の生徒さんに弾き比べてもらった場合は
ハイボジション以外でもストラトが弾きやすいと答える人が多かったですね。

実際には慣れてしまえば、弾きにくい、弾きやすいの違いはあれど、
どちらのギターでも弾けるようにはなると思います。

カッタウェイは変えることは出来ませんが、
どうしてもネックヒールが邪魔だと感じる場合はヒールレス加工と言われる
ネックヒールを削ったネックのギターもありますし、
コストはかかりますが、リペアショップで改造する事も可能です。

ただ、ネックヒールを削ると音への悪影響が出てしまう事が多く、
実際に売っているヒールレスタイプのギターを試奏して音と演奏性の両面から
考えて検討するのが良いと管理人は思います。

レスポールでも、スルーネックのような滑らかなヒールを持つ
ギターも何度かさわったことがありますが、めちゃめちゃ弾きやすいです。

管理人はレスポールで1弦22フレットをチョーキングをすると、
自然とネックが立ってしまいます。正直、ストラトよりキツく感じますが、
気合が入って熱くプレイ出来て実は好きだったりします。

ボリューム・ポットとピックアップセレクターの位置による違い

ピックアップ・セレクターの位置や形状に関しては、
明確にどちらが演奏性が高いとは言えず好みによる所が大きいと
管理人は考えますが、ボリューム・ポットの位置の違いによる操作性は
大きく違うと感じます。

ストラトのボリュームはリア・ピックアップにかなり近い位置にあるので、
カッティングなど大きく右手を動かしてストロークする場合には
慣れない内は気づかない内に触ってしまいドンドン音量が小さくなってしまうと言う
現象は良く聞く話です。

ただ、演奏中に右手の小指を伸ばせばすぐ届く距離に
ボリューム・ポットがあることから思い立ったらすぐに
直感的な操作が可能になります。

また、ボリューム奏法(バイオリン奏法)は
ポットが近いストラトならではテクニックだと思います。

一方、レスポールはストラトとは対象的にボリュームは
ギターでピッキングしても当たらない位置に配置されていますので
演奏中に触ってしまう事は無いですが、

ボリュームを演奏中に微調整したい場合には、
かなりの慣れが必要になります。

また、レスポールなどギブソン特有の2ピックアップ、2ボリュームの
ギターは片方のボリュームをフルテンで、もう片方を0にして
ピックアップセレクターをガチャガチャ動かすことでオン/オフが繰り返される
マシンガン奏法が可能となります。



ストラト レスポールの音の違い

ストラトはボルトオンギター特有のアタック感やレスポンスが良く、
シングルコイル・ピックアップから出力される歯切れのよいブライトで
クリスビーな高域を持ちながらも独特の柔らかく温かなタッチを持っています。

これはシンクロナイズド・トレモロブリッジを搭載する為に
ザグリを入れた大きな空洞とブリッジを木部に直接では無くバネで
固定していることから、

弦振動がバネを介してボディに伝わることから、
空洞に響く独特のスプリング・リヴァーブのような余韻が生音にも
交じるからとも言われています。

また、ピックアップがピックガードにぶら下がっている構造なので
ピックアップは木や金属の響き以外にプラスチックの鳴りも拾っているとも
言われています。

 

  • 木材
  • 金属
  • プラスチック

 

の3つが融合したサウンドとも例えられることがあります。
爽やかなハイやプレゼンスに耳を奪われ、音が細いと思われがちですが、
フロントでは豊かな低音域を感じることも可能です。

ストラトは王道ギターではあるのですが、非常に個性的ギターだと
管理人は感じています。

ただ、歪みを強くしすぎるとシングルコイルの欠点とも言える
ハムノイズが大量に乗ってきてしまうので、デフォルトの状態では
あまり激しい音楽には向いていないと言えるでしょう。

ですがストラトは改造しやすくリプレイスメントパーツも多く販売されている
ギターでもあるのでデフォルトの状態から自分好みのサウンドへ変身させるのは
レスポールよりも容易と言えるでしょう。

一方で、レスポールはセットネック特有の滑らかな音の立ち上がりと
サスティーンの長さが大きな特徴です。

ハムバッカー・ピックアップ特有の図太いローミッドとパワフルで
音圧のあるサウンドはロックに最適でパワーコードでのブリッジミュートの
ズンズンしたサウンドは絶品です。

甘くて太いサウンドと言われる事が多いレスポールですが、
エッジの効いたザクザクしたサウンドも音作りによっては可能です。

ストラトと比較すると木部へのザグリが少なくシンプルな構造の
TOMブリッジと相まってダイレクト感のあるウッディーな生鳴りも
大きな魅力と言えるでしょう。

また、ハムバッカーは深く歪ませた場合でも
シングル程の深刻なハムノイズに悩まされる事もないことから
ハードロックやヘビーメタルなど激しい音楽と言えば
レスポールと言われていた時代もありました。

ですが、太く艷やかなクリーントーンはジャズ系のしっとりした
ジャンルの音楽にもマッチします。

ただ、ファットなサウンドは音作りによっては
ブーミーで抜けが悪くなる事もあり音のアタック感やシャープさに関しては
ストラトに軍配が上がるでしょうね。

管理人はギター購入を前提にストラト、レスポールに合う音楽ジャンルは何ですか?
と言う質問を受ける事も多いのですが、実はストラトでもレスポールで
も弾けないジャンルは無いと考えています。

例えば、激しい歪みサウンドで演奏する音楽ジャンルは、
シングルコイルのストラトでは弾けないか?と言えば実際には
リッチー・ブラックモアやイングウェイ・マルムスティーンなどストラトで
ハードロックを演奏して成功を納めているトッププロのギタリストが存在しています。

また、レスポールではストラトのようなシャープなカッティングサウンドを
出す事は出来ないか?と言えばファンク界の巨匠タワー・オブ・パワーの
ギタリストであるブルース・コンテ氏はレスポールでもバリバリにファンキーな
カッティングを決めまくったりもしています。

世界のトッププロのエリック・クラプトン氏も過去には
レスポールやテレキャスターなど様々なギターを使っていた時期もありも
今はフェンダーのストラトキャスターに落ち着いています。

レスポールのイメージが強烈な故ゲイリー・ムーア氏は、ストラトや他の
ギターもここぞと言う時に使ったります。

ストラトでレスポールと全く同じ音は出せませんし逆も同じです。
ただ、音作りや演奏方法の工夫やギター自体を改造する事によって、
どちらにも寄せる事は可能です。

この事から管理人的には音の事が良く分からない初心者さんは
見た目や直感で選んでも問題は無いと考えています。

2本目が欲しくなった中級者さんは1本目のギターの不満点を洗い出して
ギターの構造やピックアップの違いに注目して自分の求める音に近いギターを
選択するのが良いでしょう。

バンドに挑戦してみたい人は目指すアーティストと同じギターを持っても
良いでしょうし、違うギターで似た音を出してやる!と考えても面白いでしょうね。

ストラト・レスポール、どちらが人気?

ストラトとレスポールはどちらが人気かと言えば、
管理人の主観や実際にギターを持っている周りの人を見渡すと
ストラト人気が若干高いように感じます。

実際に全世界でどれくらいの本数が売れているとかは
データが手元に無いので分かりません。
なので、ここでアンケートをとってみようと思います。

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頂ければ非常にありがたいです。

まとめ

如何でしたでしょうか?ここまでの記事の内容はあくまで
一般的なストラトとレスポールの比較なので、ストラトまたはレスポールが欲しい!と
感じた人は更に自分好みのモデルから選択すると良いでしょう。

この記事があなたのギターライフの助けになれば幸いです。

 

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ストラトとテレキャス、音の違い!決定的な原因はコレ!2

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コメント

  1. Yu より:

    いつも楽しく拝見しております!

    ネック材について、
    冒頭の表 レスポール の欄に「ローズウッド」と誤表記されているのを見つけました。

    (本文には「マホガニー」と正しく説明されております。認識の間違いはないと承知しております!)

    非常に分かりやすくまとめられているサイトさんなので、参考にされる方が多いと思います。

    これからも様々な記事を楽しみにしております!
    応援してます。

    余談ですが、指1ギターさんの記事を読んでいて、久しぶりに新しいギター欲しくなってしまいましたよ…
    スラブボード期のストラト…。困りました。笑

    ご自身の意見も書かれているところがとても好きです。

    • 指一ギター より:

      Yuさん、コメントありがとうございます。
      表の間違いを訂正いたしました。指摘の方、感謝です。
      スラブ指板のストラトの音の太さは確かに好きな人には欲しいギターですよね!
      Yuさんのように熱心に記事を読んでいただける読者様の為に今後もスローペースですが、
      ブログ記事の更新をがんばりますので宜しくお願いいたします!
      誤情報の指摘、本当にありがとうございました。