ストラト vs テレキャス
photo by jboylan67

どうも、指1ギター管理人です。

フェンダーと言えばストラトキャスターが
頭に浮かんぶギタリストは、多いと思いますが、

実は米国ではカントリーミュージックの人気もあり
テレキャスターの方が好きだと言う声も意外と多いのです。

実は管理人はどちらかと言えばテレキャスター派なのですが、
ストラトキャスターの使いやすさも、かなり好きだったりします。

この記事ではストラトとテレキャスの違いを、
ギターの木工部の構造やブリッジやピックアップと言った
パーツの違いによる音と弾きやすさの違いなどに着目して
考察してみようと思います。

あくまで管理人の経験則と感性から来る
考察なので、一つの考え方として、
見て頂ければ幸いです。ではではいってみましょう!

ストラトキャスターvsテレキャスター

ストラトキャスターvsテレキャスター

ストラトとテレキャス、音の違い!

ギターのサウンドを言葉だけで表現するのは、
大変難しいのですが、管理人の印象では、

ストラト:シングルコイルらしいキレの良さを持ちつつも
柔らかでコロコロしたキュートなサウンド!

テレキャス:こちらもシングルコイルらしいエッジ感を
しっかりと持ちながらも図太くガツンとストレートなサウンド!

と言うイメージを持っています。

もちろん個体差もありますし、近年では様々なサウンドを
狙ったモデルが販売されているのが現状ですし感じ方は人それぞれです。

また、テレキャスターはレスポールの様に太いという
意見も書籍などで見る事がありますが、管理人の印象では
テレキャスの太さはあくまで、シングルとして太い音というのが
大前提での感想です。

管理人の持つストラトとテレキャスの違いと言うイメージに
近いのが以下の動画です。

何とか無くですが、分かりますかね?
では次はどうして音が違うのかを考察してみましょう!

ストラトとテレキャスのスペック比較表!

ストラトテレキャス
ネック材メイプル
指板材ローズウッドまたはメイプル
ボディ材アルダー、アッシュ、バスウッドなど
コンター加工エルボー、バックコンター加工なし
カッタウェイダブルカッタウェイシングルカッタウェイ
ブリッジ/サドルシンクロナイズド・トレモロブリッジ/6連サドルテレキャス用プレートブリッジ/3連サドル
ピックアップフロント・センター・リアの3基フロント・リアの2基
コントロール系1ボリューム2トーン 5Wayレバースイッチ1ボリューム1トーン 3Wayレバースイッチ
ポット数値250KΩ250KΩ / 1MΩ
コンデンサ値0.047uf
ジャック舟形

フェンダー社開発のギターだけあって木材に関しては、
同じ材が使われています。

メイプル指板に関してはネック材にフレットを打ち込む
ワンピースメイプルネックとメイプルネックにメイプル指板を
貼り付ける張りメイプル指板(メイプルキャップ)の2通りがあります。

ボディ材に関しては、好みの問題もあると思いますが、
管理人の独断ですが、ストラトはアルダー、テレキャスはアッシュが
一般的だと思います。

材によるサウンドの違いが気になる人は以下の記事も参考にどうぞ!

アルダー・アッシュ・マホガニーの音の違いと見分け方!

弾きやすさ弾き心地の違い!

演奏性に大いに関わるネックシェイプはモデルによって
異なりますが、コンター加工とカッタウェイについて考察して
みましょう!

ストラトは画像のようにダブルカッタウェイでテレキャスは
シングルカッタウェイです。

ダブルカッタウェイはハイボジションでの演奏性が高める為に
考案されたボディ形状でストラトの方がハイポジションが弾きやすい
と言われていて実際に管理人も、そう感じますが

カッタウェイはストラトで18フレット付近まで、
テレは17フレット付近なのでテレキャスがメチャメチャ弾きにくい
訳では無いと管理人は考えています。

実際に弾いてみると、どちらも大きな角ばったヒール部があり、
ストラトだからと言ってハイポジションが楽々弾ける訳では無く
慣れによる部分が大きいと感じています。

弾き心地に関してはコンター加工が大きく関わっているので、
少し深掘りしてみましょう。

コンター加工による違いを深掘り!

フェンダー初のエレキギターである、
テレキャスターのボディは正に板切れと言わんばかりの
板にネックを取り付けたような形状をしています。
これぞ、またにシンプルベストなギターです

この事から角が体に触れて痛い!と言う
欠点を解消したのがストラトキャスターのボディに施された
コンター加工
です。

これはギターを抱える時にアバラの部分が
板っぽいと角があり、その部分が体に当たってしまいます。

ストラトキャスターは、そこを滑らかに削り取ることで、
演奏者の体にフィットするようになっています。

特にハイポジションを弾くときに
ネックを立て気味にすると体へのフィット具合が素晴らしく
実は凄く計算された角度で削られていると感じます。

前述のダブルカッタウェイとの相乗効果で特にハイポジションは
弾きやすく感じますね。

また、この曲線美が美しいと言うことで
見た目も好きだと言う意見が多数派だと思います。

ストラト コンター

実際、今となってはコンター加工のテレキャスも
フェンダーやそれ以外のブランドからも開発生産されています。

この点から弾きやすさと言うよりは、
快適な弾き心地ならストラトの方が優れていると、
感じるプレイヤーが多数派でしょう。

コンター加工は絶対正義なのか?

前述の説明だけ聞くとコンター加工が無いのは、
テレキャスターなどの古いモデルだけで、
これから作るモデルに、この加工を必須にしたら良いのでは?

と考えるのは効率化を考えれば自然な流れですが、
コンター加工すれば全てにおいて良くなるかと言えば、
そう言う訳ではありません。

コンター加工しない事によるメリットも
当然ながらある訳なんですが、それこそ


木部が減らない事!

 

です。

木部が減らない事でテレキャスター独特の
ストレートながらもウッディーなサウンドが作られている
と言う考え方もあり、

アバラは確かに痛いけどコンター加工無しで無いと
手に入らないサウンドもあると考えられていう説もありますね!

また、板っきれ一枚の無骨なルックスがワイルドで
かっこいいと言う意見も実際にあることも考えると、
コンター加工=絶対正義とは必ずしもならないのです。

とは言え、テレキャスターは好きだけど
アバラが痛いから嫌だとなった人はコンター加工付きの
テレを選ぶのもアリだと思います。

また、コンター加工よりも劇的にサウンドに変化を与える
ブリッジの構造について見ていきましょう!

ブリッジを比較!

シンクロナイズド・トレモロブリッジ 裏側スプリング

ストラトキャスターはコンター加工以外でも良く見ると、
ボディ部でかなりの木部を損失しています。

例えばシンクロナイズド・トレモロブリッジを搭載する為に、
ボディには大きな穴を空けて、裏側にもスプリングを貼るために、
広い空間をザグってプラスチックの蓋をネジ止めします。

また、3PUの構成なのでテレキャスよりも一つ余計に
ピックアップキャビティーも掘りますよね?

この事からある意味で、シンラインの様な構造になり、
しかもプラスチックの響きと金属の響きも加味されます。
(もちろん伝統的な箱ギターとは違います。)

ギターは構造上で弦の振動をブリッジとナットで受け止め
ボディとネックに吸収される事で木部を鳴らします。

これを考えれば、木の材質や形状が、サウンドに影響を
与えるのは当たり前の事と言えば当たり前の事ですね?

テレキャスターブリッジ

一方でテレキャスの場合はブリッジはボディにネジ止めした
プレートとサドルのみのシンプルな構造で弦はボディに空けた
穴に裏から通して固定するハードテイル仕様です。

要するにテレキャス特有のカキーンとした独特のアタック感や
ストレートで立ち上がりの速い音の印象の理由の1つは
ストラトと比較して木部の損失が少なく、ボディにストレートに弦振動を
伝えているからだとと管理人は考えています。

ストラトの場合は、立ち上がりが軽やかで、
リバーブ感のある様な独特のサウンドは、ボディに空けた空洞や
スプリングなどが影響を与えているのは間違いないでしょう。

ある意味で複雑な構造と減ってしまったストラトの良い意味で
雑味のあるサウンドと、テレキャスのシンプル過ぎる構造による生々しい
サウンドは同じシングルコイルでも音が違って感じてしまう訳なんですね。

ここまでは生音による音の違いについて考察でしたが、
次の項目からはピックアップは電子回路による違いについても
考えていきましょう!

個性的なピックアップとマウント方法!

まずパッと見て分かると思いますが
ストラトはピックアップが3つでテレキャスが2つです。
ピックアップセレクターによる音の種類は、

ストラトが、

  1. フロント
  2. フロント + センター
  3. センター
  4. センター + リア
  5. リア

テレキャスが、

  1. フロント
  2. センター + リア
  3. リア

となっています。この事からサウンドバリエーションが広いのは
ストラトキャスター
だと言う事に管理人も異論は無いのですが、
テレキャスターのサウンドキャラクターの幅広さも見逃せません。

テレキャスのリアはメタリックな響きを持ち、
トレブリーで図太いサウンドを持ちフロントは対照的に
まろやかで温かくウッディな響きです。

これはピックアップの構造とマウント方法の違いに
よるものだと言えるでしょう。

構造的な部分ではテレキャスのピックアップも、
ストラトと似た構造を持っています。

ただ、大きな違いとして、
フロントピックアップは金属のカバーで覆われていて、
リアピックアップに関しては形状の違いと共に、
ピックアップの裏側に銅板が貼られている事が挙げられますね。

金属カバーも銅板もシールド効果によるノイズ低減を
狙ったものとも言われていますが、ピックアップを金属カバーで覆うと、
サウンドがマイルドになると言われています。

裏側に金属板を貼り付けるのは、磁力が増すことによる
中低域のブースト効果が得られることからテレキャス以外の
ピックアップの改造方法としても割と知られた手法です。

マウント方法に関しては、フロントはボディに
直接ネジ止めされていますが、リアに関しては独特でプレート型の
ブリッジに埋め込まれるように固定されています。

リアのトレブリーで金属的な鳴りは、木材の鳴りと共に
メタルパーツの響きも鳴りも拾っているからだと言う説は
非常に説得力がありますね。

一方でストラトキャスターは、
どのピックアップのボジションでも基本的には
同じ構造であることからある程度の一貫性を持っています。

ただ、プラ素材のピックガードにぶら下がった状態で
固定されていて、ピックガードが木部にネジ止めされています。

この事からある意味でピックガードの素材の響きも
加味されていると考えられます。

ストラト特有のパコっとしたアタック感やチャキっとした
ある意味でキュートな響きはこれが大きな要因だと管理人は考えています。

もちろん個体差や機種による違いもあるとは思いますが、
一般的なストラトとテレキャスの音の違いは、この辺りが非常に
大きい要素だと感じています。

要するに木部構造以外にもパーツの素材や固定の仕方等の
様々な影響を受けて1つをサウンドを作っているのがギターという
楽器なんですね!

ストラトとテレキャスのハーフトーンの違い!

ストラトにとって大きな個性となるサウンドの一つが

ハーフトーン

だと管理人は考えています。テレキャスもストラトも
電気回路の配線的には、並列で位相もデフォルト状態では
正相(インフェイズ)ですが、音は凄く違いますよね?

これはストラトが3つピックアップが配置されている事によって
一つ一つのピックアップの間隔が近いことによって、
それぞれが発する磁界がお互いに干渉してしまった結果なんです。

ストラトのハーフトーンはピックアップ単体で出した音よりも若干、
ハッキリしないと言うかクリーンならコロコロとした
更に柔らかく少し奥に引っ込んだサウンド傾向になりますよね。

一方でテレキャスのハーフトーンはリアとフロントの特徴を
足して2で割った印象で、切り替えた場合の音像が引っ込んだりする事は
ないと管理人は感じます。

このハーフトーンこそストラトサウンドだ!と
言う人も居れば、あんまり使わないというプレーヤーも
実際には居ますね。

管理人もテレキャスのハーフトーンで音を
引っ込ませたい場合には弾き方を工夫したりボリュームを絞る、
またはエフェクターやアンプのチャンネルを踏み変える
という方法を取りますね。

ただ、ストラトのハーフトーンの微妙なニュアンスは、
やはりストラトでしか出せないので音量だけの問題では無いとも
管理人は感じます。

この事からはピックアップセレクターのレバーを華麗に
操作するだけで様々なサウンドをアウトプット出来るストラトは
本当に多彩で個性的なギターだと思います。

一方で、テレキャスはフロントとリアの二面性を
ストレートに表現出来る無骨さを持ったギターだと感じています。

どちらもカッティングを弾きたいならバッチリとハマる
ギターではありますが、この辺りの違いを考慮すると自分に
ピッタリのギターが見つかると思いますよ。

もちろんピックアップの交換などのカスタマイズや様々な
改造を施す事で、様変わりさせる事も可能です。

特にストラトは改造用パーツも非常に幅広く多くのメーカーから、
販売されていて安いギターを改造していたら、改造費の方が本体よりも
かかってしまったという事も管理人の実体験ではあったります(苦笑)。

250KΩ・1MΩ、ポット値で変わる音質!

ストラトキャスター ヴォリュームポット

非常に細かい違いですが、ストラトとテレキャスは
ポットの値が違うのですが、これも音に影響を与えます。

一般的にシングルコイルはストラトに搭載されている、
250KΩですが、テレキャスに関しては1MΩ(1000KΩ)のポットが
採用されている場合もあります。

これは60年代後半のテレキャスに載っていた事から
一部のモデルでは250KΩでは無く1MΩのポットになっています。

一般的にポットの値が大きくなると
高域が出やすくなると言われていますし、実際に250KΩと1MΩのポットでは
音質は結構かわってしまいます。

また、この頃のテレキャスはボリュームを絞った場合でも
高域が残るハイパスコンデンサーと言われる回路が搭載されていました。

一部ではテレキャスターは高音が特徴でハイがキンキン、
ジャキジャキしすぎるので苦手だと言う意見がありますが、恐らく1MΩと
ハイパスフィルターが搭載された回路のテレキャスだと思われます。

自分のテレキャスの高域が苦手だとか、
思ったよりジャキっとしてくれないと感じる人はポットの値を
見直すのも良いと思いますよ。

もちろん、ストラトもポットの値によって音は変わります。
ポットの正しい知識が欲しい人は以下の記事に詳しくまとめましたので、
興味がある方はどうぞ!

⇒ギター・ポットの構造と種類!ピックアップ別の正しい抵抗値とは?

初心者におすすめなのはどっち?

ストラトとテレキャス、どっちが初心者におすすめ?
という質問は管理人はギター講師という仕事柄、良く相談されます。

もちろん、どんな音楽がやりたいとか、好きなアーティストなどを
じっくり聞いて、その人が使いたいギターを選べば良いと思います。

ただ、取り敢えずギターを弾いてみたいけど、
何も分からないし、好きな音楽はあっても好きなギタリストや
好きなギターの音も良く分からないと言う場合には、

リアにハムバッカーが搭載されたSSHのストラトをオススメする事が
多いですね。

ただ、エレキギターは音作りである程度はなんとかなる部分も多いので、
見た目で選んでしまうのも初心者さんならアリだと思いますけどね!

ストラト&テレキャスの合体ハイブリッドモデル!

ストラトであればハードテイル仕様で、
リアとフロントのハーフトーンを選択可能にすると、
テレキャスっぽいニュアンスを出すことが出来ますし、

テレでもフェンダーから発売されている
ナッシュビルテレキャスターはストラトと同じ
3ピックアップ構成になっていますが、
どちらもニュアンスが近い程度です。

ただ、フェンダー社からストラトとテレキャスのネックやボディを
交換したかの様なガチかパロディーか良く分からない、
合体ハイブリッドギターもフェンダー社から販売されています。

↑Fender Limited Edition Whiteguard Strat Vintage Blonde

↑Fender Limited Edition Strat-Tele Hybrid

現状ではリミテッド・エディションのみで限定的な製品ですが、
人気が出れば廉価版も販売されるかも知れないですね。
と言うか管理人は廉価版なら欲しいですねコレ。

こういう遊び心のあるモデル大好きですね!

まとめ

如何でしたでしょうか?

ギター界でも人気を二分すると言っても過言では無い
ストラトとテレキャスターですが、どちらにも大きな個性がある事が
お分かり頂けたかと思います。

ただ、この2つの違いに優劣をつけるのは、
大きな間違いだと思います!

ギターで奏でるのは音楽です。

音を楽しむ為のものであり勝ち負けで考えるよりも
何が好きかで考えれば良いと思いますので、
好きな音を追及する近道としてこららの知識を持つことを
オススメします。

決して木部が多いテレキャスの勝ちだ!とか
ギターの生音にリヴァーブ感を持つストラトの響きに
テレキャスが勝てるはずも無いだろ?

みたいに考える事はとても不毛なことだと思います。
自分にとって、どちらがあっているかで考えるのが良いと
思いますね。

また、機会があればストラト・テレキャス共にカスタマイズの
アイデア等も記事にしようと思いますので乞うご期待!



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