テレキャスターシンライン
Photo by Toshimasa TANABE

どうも、指1ギター管理人です。

フェンダーで初のソリッドボディーの
エレキギターであるテレキャスターは60年代から
数々のバリエーションモデルが発売されました。

テレキャスターシンラインもその一つです。
では、それぞれの機種の特徴や違いを解説してきますね!

テレキャスターシンラインの特徴

テレキャスターシンラインは、
空洞になったボディーを持ち六弦側のボディーには
fホールの穴の空いたテレキャスターシェイプの
ギターの事を指しますが、

ギブソンスタイルのアーチトップ構造では無く
フラットトップとなっています。

そして、内部の構造も
フルアコの様に全てが空洞状態になっている訳では無く、
ボディーの真ん中の部分の木部は残っています。

ギブソンで言えばES-335などの様な
セミアコースティックと言うよりは、

fホール部分の裏側からルーターで
空洞を掘ってから蓋をしているだけの構造で
リッケンバッカーに違い構造だと言えるでしょう!

シンラインはセミアコースティックと言うよりは
ソリッドギターに近いセミソリッドの表現の方が
違い気が個人的にはしています!

また、開発者のレオ・フェンダー氏は、
軽くすることが最大の目的であった事からも



Fホールの見た目の良さと
エア感のあるサウンドは副産物だと思った方が
良いかも知れません。

アッシュとマホガニー音の違いは?

テレキャスターシンラインのネックは基本的に
メイプルが採用されています。ボディー材にはアッシュの他にマホガニーを
採用
しています。

指板に関しては、
最近のスクワイヤーも一部モデルや
特注モデル以外ではローズウッド指板は
見当たらなかったと記憶しています。

アッシュ材ボディーのギターと言えば、
テレキャスターを筆頭にドンシャリ気味で
歯切れの良いサウンドが特徴です。

一方でマホガニーはと言えば、
アッシュとは違い素直な特性ながら中低音の暖かい
サウンドが特徴だと一般的には言われています。

ストラトなどフェンダーギターで
多く採用されたアルダーとアッシュよりも、
比較すると更に対照的なチョイスだと言えるでしょう。

アッシュ・アルダー・マホガニーの
音の違いの特徴が知りたい方は
以下の記事にまとめていますので
興味のある方はどうぞ!

⇒アルダー・アッシュ・マホガニーの音の違いと見分け方!

テレキャスターシンライン、68と72の違い!

テレキャスターシンラインには68年に発表されたモデルと
72年にリニューアルした2つのタイプが存在します。

テレキャスターシンライン68

テレキャスターシンラインは
68年に発表されましたが、
現在では69年モデルとして、
フェンダーから発売されています。

こちらのモデルはセミソリッド構造と
ピックガードの形状以外では
ほぼほぼ伝統的なテレキャスターと
同じ構造となっています。

ピックガード形状の変更から

  • ボリューム
  • トーン
  • ピックアップセレクタ

の位置がストラトの様に
斜めになっています。

フロントピックアップの微妙な違い!

また、テレキャスターとシンラインの
フロントピックアップに関して
微妙な違いがあります!

実はピックアップ自体は共通の
パーツが使われていますが、
マウントの方法が違います。

  • テレキャスター = ボディー直接ネジ止め
  • シンライン   = ピックガードに吊り下げ

要するにフロントピックアップに
関してはストラトキャスターと
同じようなマウント方式になっている
訳です。

ボディーの構造が大幅に違うので、
フロントピックアップのマウント方式が
シンラインのサウンドを作っているとまでは
言えないでしょうが、多少の影響はあるのかも
知れませんね。

ちなみに、この変更はシンライン構造による
ハウリングを起こりやすさを防ぐ事が
目的だと言われています。

個人的な考察ですが、
レオ・フェンダー氏の効率化を重視した思想を
反映した結果で音の為では無いと思います。

特に歪ませた時のハウリング対策には他にも
fホール内にスポンジ等を入れて共振を防ぐ方法が
取れることもある様です。

また、サドルが従来のテレキャスの3wayタイプ
ですが、オクターブピッチが合いにくい事から
6駒タイプに変更する改造が一般的ですが、
従来のサウンドを求めるテレフリークには不人気な
改造の様です。

テレキャスターシンライン72年モデル

70年代のはじめに開発された
モデルは大きく仕様変更が行われました。

主な変更点としては、

  • ピックアップ
  • ブリッジ
  • ピックガード
  • ネックジョイント構造

上記3つが変わりました。

ピックアップはフェンダーギターでは
初となるハムバッカーを採用します。

ピックアップもサウンドへ与える影響は
とても大きいのですが、

ブリッジが従来のテレキャスターの
金属板にピックアップを固定するタイプでは
無くハードテイル仕様のストラトキャスターの
ブリッジが採用されています。

弦が裏通しである事に変わりは無いですが、
リアピックアップのトレブリーな
響きが若干、鳴りを潜めハムバッカーと
相まって更にフェンダーにしては太いサウンドが
出るのが大きな違いであり特徴でしょう!

この事からテレキャスシェイプのギターで
ジャズを弾きたいなら69より72モデルが
対象になる場合が多いでしょうね。


↑72年モデルでのジャズ演奏の動画↑

比較用にES-335によるジャズ演奏も
聞いてみましょう。







↑65年のギブソンes-335によるジャズ演奏の動画↑

どちらもエアー感はあって共通点はあるサウンドでは
ありますが、やはりキャラの違いがありますね!

また、ピックガードの形状はブリッジの形状の
違いに合わせた感じに修正され
このモデル70年代のフェンダーに多く採用された
3点止めネックジョイントに変更されています。

これに伴いネック角度をジョイントプレートに
取り付けられた穴から六角レンチで調整することが
可能になっています。
いわゆるマイクロティルトと言う奴ですね!

更にトラスロッドの調整もネックを取り外さずに
行える様にブレットナット仕様になっています。

実はヴィンテージ思考の人には、
あまり評判の良く無い、この仕様ですが、
合理的にネックの調整が可能となりました。

フェンダー初のハムバッカーを開発秘話!

テレキャスターシンラインの72年モデルに
搭載されているワイドレンジハムバッカー
ピックアップなのですが、

実はギブソンで伝説的なピックアップ
「PAF」を生み出した
セス・ラヴァー氏と共同開発で完成しました。

と言うのもギブソン社の
ギターの特徴とも言える図太く
甘いサウンドを求めるユーザーに
訴えるサウンドをフェンダー社も開発したかった
からだと言われています。

また、ハム構造はノイズにも
強い事からフェンダーギターは持ちたいが
ノイズは勘弁…と言うユーザーにも良いですね!

なですが、このハムバッカー自体が、
ギブソン社とは若干サウンドの違った
どちらかと言えば歯切れの良いハムといった
サウンドなので、
やはり、ES-335等のセミアコとは違う
サウンドをアウトプットします!

また普通のタイプのハムバッカーとは
固定方式も違う為に互換性も無く
リプレイスメントピックアップも非常に
少ないのが現状です。

フェンダーとしては、
かなり風変わりなモデルと言われている
シンラインは78年まで製造されていました。

このワイドレンジハムバッカーに関しては、
この後、テレキャスターデラックスやカスタムにも
搭載されました。

音はどう違う?

ホロウボディーの構造を取り入れる事で、
ソリッドボディーのギターと比較すると一般的には、

  • 歪ませるとハウリングしやすくなる
  • 独特のエアー感が加わる
  • サスティーンは弱くなるが歯切れは良くなる

と想像出来ます。

もちろんテレキャスターと言っても
年代の仕様によって音の傾向は
若干変わってくるのですが、

テレの売りであるストレートなサウンドに
独特のエアー感が加わったイメージです。

また、セミアコやフルアコと比較すると
空洞の容積が小さい事から
ハウリングの心配は減少しますが箱ギター独特の
エア感は小さくなります。

普通のテレキャスターよりは太く
スイートな響き
と言うのが僕の感想です。

特に69年モデルに関しては、
独自の鳴り方ですが、テレキャスターっぽさは
残っているのでテレキャス好きならハマる
サウンドだと思います。

72年モデルはハムバッカーですが、
やぱりギブソン系をイメージすると
結構クリアなサウンドに驚くと思います。

以下の動画を参考に見てもらえればと
思いますが、やっぱりフェンダーサウンドは
健在と言った感じですね!

ただ、ガンガンに歪ませたい人や、
カミソリの様な切れ味の鋭いソリッドなサウンドが
気に入っている人には生温いサウンドに
感じるかも知れませんね。

如何でしょうか?
非難が多いCBS期のフェンダーですが、
このテレキャスターシンラインの発売だけは評価する声が
多いのも、恐らく他には無い独自性がウケた様な気がします。

気になるテレキャスターシンラインモデル

近年ではテレキャスターシンラインも
フェンダーUSA以外にも
メキシコ工場製・ジャパン・スクワイヤから
様々なモデルが発売されており、

メーカーに対する拘りが無ければ、
バッカスやフジゲン等の様な国産なら
お手頃価格で入手可能です。

momoseやvanzants、PGMと言った
ハイエンドながらコスパの高いメーカーからも
様々な機種が発売されています。

僕が個人的に気になっているのは、
フリーダムカスタムギターリサーチの
ペッパーシリーズのこのモデルだったりします。




Freedom Custom Guitar Research Green Pepper


Freedom Custom Guitar Research ペッパーシリーズの魅力に迫る!

あまり置いている店も見かけないのですが、
触る機会があればレビューもしてみようと思います。

ヴィンテージテレキャスターの
年代別の音やスペックの違いが気になる方は
以下の記事よりどうぞ!

⇒フェンダーテレキャスター年代別の特徴と音!

世界初の量産型ソリッドギターである、
テレキャスターの誕生秘話は以下より、

⇒テレキャスター誕生の歴史!

ハムバッカー搭載のソリッドボディー
テレキャスターに興味がある方は以下記事をどうぞ!

テレキャスターカスタム・デラックスの特徴!フェンダーハムの音とは?

テレキャスターシンラインを愛用する
ギタリストやアーティストまとめが
気になる方は以下の記事よりどうぞ!

⇒テレキャスターシンライン愛用ギタリスト・アーティストまとめ!

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