PRSピックアップ緑
Photo by fvancini

どうも、指1ギター管理人です。

今回はPRSの現行モデルに搭載される事が多い
おすすめのピックアップの種類とそれらのモデル毎の
音の傾向と特徴をまとめてみようと思います。

ピックアップの単体売りがされていない
モデルも多数あるPRSピックアップですが、
交換を検討している場合は一度、確認される事をおすすめします。

また、今でも現役モデルとしてラインナップされている
ベストセラーとも言える、

  • HFS & Vintage Bass
  • DragonⅡ Treble&Bass

上記の2機種のことが詳しく知りたい方は
はPRSピックアップの歴史考察の過去記事へどうぞ!

⇒PRSピックアップの歴史を考察

では、いってみましょう!

PRSピックアップの転換!

ポールリードスミス氏
Photo by chascar

PRSは、これまで各モデル毎に推奨のピックアップが
用意されており、それが気に入らない場合には
他モデル用のピックアップを搭載したり、他社メーカーの
リプレイスメント用に交換する事が定石でした。

ですが、2008年にPRS社を代表すると言えそうな
ピックアップが開発され発表されました。

開発の経緯なのですが、
ハムバッカーピックアップの元祖ギブソン社が
1950年代からピックアップのワイヤーを作っていた
製造機械の独占的な使用権利をPRS社が取得
したことに
はじまるらしく、



このワイヤーを使い開発されたのが、

  • 53/10
  • 57/08
  • 59/09

ピックアップというわけなんです。

これまでのモダン傾向が強かったPRSピックアップとは
一線を画するヴィンテージPAFの香りを感じるモデル
との
評価が自他ともに、されることが多い機種になっています。

では、これらの各モデルの傾向を考察してみましょう!

57/08 ピックアップ

57年のギブソンのフルサイズハムバッカーのサウンドを狙ったモデルです。
ウォームでありながらピッキングニュアンをしっかりと伝える、
PRS流のモダンクラシックサウンドとなっている様です。

PRSがワイヤー製造マシーンの独占権を手に入れてから
最初に発表されたピックアップなので開発への意気込みも凄いモデルで、
単体販売へもなかなか踏み切られなかったモデルです。

ちなみに、このシリーズのピックアップの名称の由来は、

57=モチーフにしたサウンドの年代(1957)
08=販売した年代(2008)

となっています。

スペックとしては、
アルニコ2マグネットを採用していて、
直流抵抗値は、

  • Bass   :8.5KΩ
  • Treble:9.4KΩ

となっていいて3芯ケーブルなので、
ロータリースイッチ&ブレードスイッチ、
3Wayトグルスイッチ+タップ可のどちらでも対応可能です。

↑はPRS・カスタム24に57/08が搭載されたサウンドデモ映像です。
HFSやVBの様なロー~ローミッドの充実感は薄いですが
下の帯域がスッキリしたサウンドでハムでもスプリットでもハイミッド辺りの輪郭が
はっきりくっきりしたサウンドキャラの印象を持ちました。

歪ませるとハイエンドが若干、
甘くなるのもヴィンテージ風味を感じますね。

PAF系のリプレイスメントピックアップは
各メーカーが入り乱れしのぎを削る開発競争が
行われている人気の機種です。

他社メーカーギターにおける交換用としても定着するのか?
気になる所ですね。

58/15、58/15LT ピックアップ

58/08にはバリエーションとして、
58/15と58/15LTというモデルも製造されています。

こちらは単体販売は今の所無いので、
入手するには搭載されているギターを購入するか、
中古市場を漁るしか無さそうです。

58/15はPRS30周年の記念モデルとして発売された
「“58/15” Limited Edition Custom 24」に搭載された
ピックアップ
です。

ポール氏は、このピックアップに関して、
「PAFスタイルの最高峰のピックアップ!」との
声明を出している事から、こちらもかなりの自信作なのでしょう!

58/08と比較して、ウォームなミドルレンジを感じることが
出来ると言う評価が多く見られました。
恐らく、更にヴィンテージテイストを高めたのでは?
と考察されます。

↑は58/15が搭載されたリミテッドエディションのカスタム24です。抜けが良くも渋いサウンドですね。
従来のカスタム24のユーザーから見ると、もはや別物のギターに感じるかも知れませんが、
ピックアップの変更でここまでキャラが変わるのは素体が良いからなのでしょうね!

また、リミテッドエディションはピックアップだけでは無く
各部パーツにも新たな拘りが導入されている様です。

58/15LTのLTとは、
Low Turnの略で要するに58/15のワイヤー巻き数を
少し減らしたモデル
です。

PRS McCarty 594とMcCarty SC594に搭載されている
ピックアップですが、58/15より更にヴィンテージテイストを
深めたモデルと言われており、

大のヴィンテージギター好きであるジョン・メイヤー氏の
意見も594の開発には大いに反映された事もあり、
かなりヴィンテージテイスト溢れるサウンドだと推察されます。

↑はジョン・メイヤー氏本人によるマッカーティー594のレビュー動画です。
ジョン・メイヤー氏のテクニックにもよると思いますが
凄くセンシティブにピッキングのタッチを拾っている印象を受けるサウンドです。

このサウンドは、PRS流のヴィンテージギターの音色を追求した
1つの形と言えるのかも知れませんね。

59/09 ピックアップ

57/08の翌年に発売された59/09ピックアップは、
57/08より若干ホットな出力をもっていて、
ややハイパワーなモデルです。

サウンド傾向は更に明るくオープンなハイエンドと
クリアなサウンドと特徴だと言われています。

スペックとしては、
アルニコ2マグネットが採用されており、
直流抵抗値は、

  • Bass :8.4KΩ
  • Treble:9.3KΩ

となっています。また、3芯ケーブル仕様なので、
ロータリー、ブレードスイッチ又は3Wayトグルスイッチの
タップ切り替えのサーキットにも対応しています。

管理人は59/09のリアのみですが、
カスタム24に搭載したことがあります。

HFSと比較するとレンジが広く抜けが良く
変な癖が無いと言う第一印象を持ちました。

また、HFSほどでは無いですが、
ある程度ハイパワーで様々なジャンルに対応可能な
ピックアップに感じました。

HFS特有の漲るローミッドの様な強烈な個性は無いですが、
そつのないハイクオリティーなサウンドと言う印象です。
個人的には、過去に購入したアーティストピックアップが気に入っているので、
そちらを使っていますが、59/09は万人受けするモデルだと思います

これは管理人の考察ですが、
過去のPRSギターが注目を集めた時代には
モダンヘヴィネス系やミクスチャーが大流行していたこともあって
カスタム24に搭載されたHFSによるハイゲインサウンドと
VBとのコンビネーションによって

透き通る様なクリーントーンやエフェクト乗りの良い音が
定番となっていたと感じています。
個人的には普通のレスポールやストラトでは、
ここまでの多彩なサウンドメイクは簡単には
いかない事が更にPRS人気を高めたと思っています。
もちろん、見た目のカッコ良さもあるでしょうが(笑)

近年では、それらのブームも一段落し
オールジャンル対応可能なPRSへとシフトチェンジを想定して
新ピックアップの開発に着手したのかな?とも思いました。

特に59/09はHFS&VBのサウンドの中域の癖やハイゲインさに
不満を持っている場合にかなり納得のいきそうなサウンド
だなと
管理人は感じました。

また、近年のPRSでは
キャビティー内のドータイドが塗られていないことも、
これらの新ピックアップのハイエンドを削らない工夫だと
言われていることから、






ヴィンテージ系を好む層のみを
ターゲットにしているのかな?とも思います。

管理人としても過去のピックアップは
キャラの濃いモデルが多い印象だと感じていましたが、
今後はギター本来の鳴りを活かしたモデルも増えていくのかな?
と勝手に想像しています(笑)

カバーはブラックでポールピースはニッケルカラーのみですが、
管理人としてはゼブラタイプが欲しい所です(笑)

↑HFSと59/09のハイゲインサウンドによる音質の比較動画です。
やはりハイゲインサウンドになるとHFSの重低音が響き渡っている印象で
圧倒的なパワー感がありますね。
↑PRSギターに搭載された57/08と59/09のサウンド比較動画です。
やはり、57/08はハイミッドのクッキリとした輪郭が特徴ですね。

59/09はナチュラルな音色ながら歪ませた時のパンチのあるサウンドですね。
ちなみに動画の最初でも紹介されていますが、
どちらもメイプルネック+エボニー指板のカスタム24です。

53/10 ピックアップ

プライベートストック以外での
現行品の最上位モデルとされている、
モダンイーグルクアトロに標準搭載されているのが、
53/10ピックアップです。

ちなみに50年代のテレキャスターの
ピックアップに使われていたワイヤーを使用しているそうで、

ヴィンテージパフ系の低出力ながらも
あたたかく甘いサウンドが特徴
としてあげられています。

また、タップを切って出力される
シングルコイルのスプリットサウンドでは50年代の
テレキャスターサウンドを彷彿とさせると
評価する声もあるピックアップです。

スペックとしては、
マグネットにはアルニコが採用されているようですが、
アルニコの何なのかは公開されている
資料を見つけることが出来ませんでした。

直流抵抗値は、

  • Bass:8.42KΩ
  • Treble:8.98KΩ、

となっており、

トグルスイッチ(タップは可)のみに対応していて、
ロータリースイッチやブレードスイッチには
対応していない
ので、どうしても対応させたい場合には
改造するしか無いですね。

また、単体売りではカバーはニッケルカラーの
サテンヘアライン仕様のみとなっています。
別のカラーが欲しい場合には中古市場を漁るしか無いですね。

↑はモダンイーグルクアトロのサンプル動画です。

メーカー説明の甘いサウンドと言う説明を聞くと抜けが
悪い印象を持ちましたが決して抜けが悪い分けでは無いですね。

どちらかと言うとローエンドがスッキリとしてして
しっかりとハイエンドはありますが
枯れた様なスイートなサウンドと言う印象を受けました。
PRS流のヴィンテージサウンドと言う感じなのでしょうね!

↑のはPRS Bernie Marsden SEに53/10ピックアップを搭載した
オフィシャルチャンネルのサンプルムービーです。

搭載するギターによってもかなり印象は変化しますね。
タップしたサウンドはもちろん、ハムバッカーとしても、
かなりハイエンドが充実したサウンドに感じますね。

53/10の単体販売は生産完了を発表したそうなので、
今後は中古市場でしか入手は難しくなりそうです。

\m/ (Metal)ピックアップ

ここまでのヴィンテージ路線とはうってかわり、
重低音系の音楽に最適な\ m /(メタル)ピックアップを紹介します。

ハイパワーながら、クリアなサウンド傾向を持ったモデルなのですが、
ダウンチューニングによる演奏も想定しているそうで、
チューニングを下げた場合でもクリアな重低音をしっかりと
再生してくれるとの評価がされる事が多いピックアップです。

ハイゲイン系のHFSの漲るミドルレンジとは違いドンシャリ系のピックアップでしょうか?

スペックとしては、
セラミック・マグネットを採用しており、
直流抵抗値は、

  • Bass :8.5KΩ
  • Treble:15.7KΩ

となっていて、ロータリー&ブレードスイッチと
タップ可能な3Wayトグルスイッチにも対応しています。

カバーのカラーはニッケルのみとなっています。
近年のPRSの交換用ピックアップはニッケルカラーのみで
少し寂しい気もしますね…。

管理人も以前、メタルピックアップを購入しようと考えたのですが、
オープンカバータイプのゼブラが欲しくて発売するまで待っていようと思い、
購入を断念しました。

販売店に問い合わせた際に、特性を聞くと、
メタル系にもバッチリハマるのはもちろんだが、
HFSの様にクリーントーンで歪んでしまう事もないので、
意外と他のジャンルにもハマるかも!と言う意見を伺いました。
なので、いつか試してみたいピックアップの1つです。

↑PRSマークトレモンティモデルに搭載されたメタルピックアップですが、
ドロップBチューニングによる極悪な重低音が出力されています。
メーカーの謳い文句通りに攻撃的でスラッシーなサウンドながら
ある意味でスッキリしたサウンドに仕上がっている印象を受けますね。

85/15ピックアップ

今、現在販売されているPRSギターの中で、
最新モデルのピックアップとしてラインナップされているモデルです。

単体販売は今の所無いですが、
PRSの様々なモデルに搭載されているピックアップです。

このモデルは1985年の初期PRSピックアップを元に更なる
ブラッシュアップをかけ30周年の節目に発表されたモデルだそうです。
要するに元ネタはHFSの元ネタとなったスタンダートピックアップと言う事です。

メーカーのアナウンスでは、
あたたかくもクリアでハイもローも伸びやかなサウンドとの事でした。

↑の動画はカスタム24に搭載された85/15と57/08との比較動画です。
57/08と比較すると85/15はモダンでハイパワーな元気いっぱいのサウンドです。
個人的にはこれぞPRSと言うサウンドの印象を受けました。

現行モデルのPRSギターにも、
他機種に渡り搭載されている85/15ですが、
今後のPRSのスタンダードピックアップとなるかもですね!

まとめ

如何でしたでしょうか?



PRSはピックアップのみならず、
常に研究開発の成果を製品に投入してくる
進化するメーカーです。

何年も前のPRSギターのユーザーであれば、
現行品のピックアップに交換する事で
新たな発見があるかも知れませんね!

管理人的にはサウンドは性能の進化には
舌を巻く所なのですが、
単体販売でのカラーバリエーションの少なさに
不満が残る所です…。

PRSユーザーは音への拘りはもちろんですが、
見た目への拘りも相当なものがあると思うので、
企業努力でバリエーションを増やして欲しい所です…。

また、PRSピックアップは他社製と比較すると高価なこともあり、
リプレイスメント用としては、まだまだ人気が
あるとは言えないのが現状の様に感じますね。

管理人も時間があれば
所有のPRSピックアップを他社ギターに搭載して
サウンドの変化を試してみようと思います!

PRSピックアップの過去の歴史が知りたい方は以下の記事をどうぞ!

⇒PRSピックアップの歴史を考察

⇒PRSを使用するアーティストまとめ!

⇒PRS Custom 24徹底レビュー!モデル毎の音の違いとは?

⇒エレキギター用ピックアップの種類と仕組み原理を徹底解説

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