ポールリードスミス氏
Photo by chascar

どうも、指1ギター管理人です。

今となっては「第三のブランド」として
ギター業界でもしっかりと定着した
PRSが、ここまでの知名度とユーザーの信頼を
得るまでの歴史と歩みについてまとめてみようと思います。

これまで様々なギターメーカーが誕生してきましたが、
長年フェンダー・ギブソンの2強に次ぐ代表的なブランドが
実質的には存在していない期間が長く有りました。

ギターメーカーや個人工房のブランドにしろ、
創業者の名前を冠したものが比較的に多くありますね。

世界の2大ブランドである、フェンダー社であれば
創業者のレオ・フェンダー氏、

ギブソンならオーヴィル・ヘンリー・ギブソン氏、
更にレスポールにも開発者でありギター演奏者の
芸名である「レスポール」の名前がそのままモデル名となっています。
ちなみに本名は「レスター・ウィリアム・ポルスファス」というそうです。

創業者の強烈な個性が反映され
世に送り出されたPRSギターの創業者である、
ポール・リード・スミス氏とは一体どの様な人物だったのか?
早速、見ていきましょう!

PRS創業者のキャリアとは?

PRSギター創業者の「ポール・リード・スミス」氏は
1956年生まれのメリーランド出身の米国人です。

元々ギターをプレイすることに興味があったポール氏ですが、
それ以上にモノ作りにも大きく惹かれていたことから

10代のうちからワシントンミュージックセンターにて
楽器のリペアの仕事ををやりはじめ経験を積みます。



そして何と10代の終わり頃であたる
1975年にはアナポリスにて
自らのギターリペアショップを開店させてしまいます。

さすが起業精神溢れる米国人という感じで、こ
の実行力は我々、日本人も見習いたいものですね!


1985年、屋根裏の工房でオリジナルギターを製作する若かりし頃のポール氏の動画です。

PRSギターの原型とは?

ポール氏がギター工房を設立し、
まず制作していたギターは
「ギブソン・レスポールジュニア」のコピーモデル
だったようですが、

その後、プレイアビリティの高い
ダブルカッタウェイのタイプのレスポールジュニアを
製作しはじめますが、

ジョイント部の強化やハンドメイド作業による
アーチトップ加工など幾つかの改良も加えられています。

PRSのカスタムシリーズのボディシェイプは
良くストラトから来ていると言う意見もあるそうですが、
このことからもスタートはレスポールジュニアの
ダブルカッタウェイモデルが源流にあると言えるでしょう!

特にサンタナモデルに関しては、
現在でもレスポール・ジュニアを彷彿とさせる形状ですしね。

また、PRSギターのルックス的な大きな個性の「バードインレイ」に関しても、
この頃から採用されています。

実はこれに関してはポール氏の母親の趣味である
バードウォッチングの書籍からヒントを得て作成したと
言われています。

実用性のみならず美的センスの高さを感じる
現代のPRSにも通じる芸術性は、
この頃から発揮されている様ですね。

この後に様々な試行錯誤を経て、虎杢の
メイプルをトップに貼った完全ハンドメイドによる
オリジナルギターが完成したのが1970年代後半だと言われています。

PRSギターの躍進

Carlos_Santana_2005
出典元:wikimedia

70年代後半から80年代にかけては、
製造業の大量生産化が活発になりギター業界の
その流れに乗り、

初心者の手にも安価な価格でギターが届けられるようになった反面、
高品質なギターを求めるプロギタリストが
大手メーカーに不満を抱える時代でもあった様です。

このことからPRSの高品質な
ハンドメイドギターは最初はプロギタリストの間に
話題になりはじめます。

また創業当時の顧客には、

  • ニール・ショーン
  • ハワード・リース(ハート)
  • ロイ・ブキャナン
  • デレック・セントホームズ(テッド・ニュージェント)
  • アル・ディ・メオラ
  • ピーター・フランプトン
  • ジョン・トムストン(ドゥービー・ブラザーズ)

と言った大物ミュージシャンがズラリと並びます。
大物ミュージシャンの意見を取り入れつつも、
更に改良を加えギターを作り続けます。

PRSギターの名を世界に知らしめたのは、
1980年にエンドーズ契約を結んだカルロス・サンタナの
シグネイチャーモデルの存在でしょう。

元々、ミュージシャンの間では評価の高かったPRSギターに
目をつけたサンタナは当初は、
ハワード・リースに製作した機種と類似のギターを
オーダーした様です。






また商売人としてもプロモーションに長けたポール氏は、
当時のニーズをしっかり掴んでいた様で、
高級で質の高いギターを作ることで更に確固たる地位を築き上げ
1985年にメーカーとして「PRSギター」を立ち上げました。

1985年に世界最大級の楽器ショーとも言われる
NAMショーに初参加し今の主力商品である
「カスタム24」が「PRSカスタム」と言う名称で発表され
大きな注目も集めた様です。

当時のPRSギターのラインナップは
「スタンダード24」とレースカーの様な塗装が施された
「メタル」の3機種のみですが、

PRSメタル
Photo by Reverb

1987年には今ではヴィンテージギターとしても
扱われることもあるシグネイチャーシリーズが発売され、

1991年に、シグネイチャーの後継として、
アーティストシリーズが開始され
プライベートストックが発足する1996年まで、
様々なバリエーションモデルが製造されました。

ちなみに、このアーティストシリーズは、
現行品で言う所のアーティストパッケージと呼ばれる
オプションとして残されています。

伝説のギターPRSドラゴンシリーズ

PRSギター初の22フレットモデルとして、
1992年に限定生産で50本のみ製作された「ドラゴンⅠ」は
芸術品とも言える精巧な、

龍を象ったインレイが指板一面を装飾した
度肝を抜くルックスを持ったモデルです。

更に1993年にドラゴンⅡが限定生産され100本、
94年にドラゴンⅢが100本製造されています。

もちろん、綺羅びやかな装飾だけではなく、
最高級の木材が投入されカスタムシリーズとは
違い、一体型ストップテイルブリッジや

ドラゴンピックアップの搭載により、
サウンド面でも、しっかりと主張があるモデルといえるでしょう。
ドラゴンシリーズで採用されたスペックは、
のちのカスタム22と非常に近い仕様となっています。

また、この後にもドラゴンシリーズは
ドラゴン2000、ドラゴン2002が限定生産されており、

20周年アニバーサリーの2005年、25周年2010年、
30周年2015年と節目ごとに製作されているようです。

この流れで行けば次は35周年で東京五輪が開催される、
2020年でしょうか?

どんなギターが製作されるのか楽しみですね(笑)

↑30周年アニバーサリーのドラゴンです。

↑ダブルネックかつド派手なルックスのドラゴンギターです。

まとめ

如何でしたでしょうか?



PRSが発売された当時はフェンダーやギブソンにカスタムショップも無く、
他社と比較しても強気な価格設定ながら
高品質なPRSに多くオーダーが入っていたと言われています。

高品質な木材を使い圧倒的な技術力によって、
精巧に作られたハンドメイドギターは
実際にヴィンテージギターを持っている様な
耳の肥えたベテランギタリストの支持を勝ち取ったのですから、

当時の大手メーカーからすれば、
非常に驚異的な存在になったのでは無いでしょうか?

大量生産体制に移行した
数々のメーカーの品質管理がある意味で
上手く行かなかったと言われる時代背景で
競合他社にも実は多大な影響を与えたと言っても
過言では無いでしょう。

職人として、営業マンとして、
経営者として多彩な実力を発揮する
ポール氏とPRSの歴史と歩みは、未だ止まることはありません。

1996年からはじまったPRSの最高峰
プライベートストックについて知りたい方は
以下の記事よりどうぞ!

⇒PRSの最高峰プライベートストック、音と特徴!オーダー方法はコレ

PRSの現行と過去に発売されたラインナップが
気になる方は以下より、

PRSギターの種類と特徴とは?モデル別比較と徹底レビュー!

PRSのベストセラーモデルである、
カスタム24の管理人による徹底レビューは以下より

⇒PRS Custom 24徹底レビュー!モデル毎の音の違いとは?

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