ギブソン レスポールジュニアの特徴と音!愛用ギタリストまとめ

レスポール・ジュニア
photo by DetroitGorilla

どうも、指1ギター管理人です。

この記事は、ギブソンのスチューデントモデルとして発売された、レスポールジュニアについて深堀り記事です。

この記事を読むことで分かることは以下の目次の通りです。



レスポールジュニア誕生の歴史!

Gibson Les Paul Junior (1956)

 

1952年にギブソン社から発売されたレスポールモデルですが、レスポールファミリーのスチューデントモデルとして1954年にラインナップされたのが「レスポール・ジュニア」です。

そのネーミング通りに高級機種としてのレスポール・スタンダードやカスタムとは違い入門用の廉価版として発売されました。

 



ギブソン・レスポールジュニアの特徴と仕様!

 

ギブソン・レスポール・ジュニアの当時のスペックとしては、

 

ネックマホガニー
ボディマホガニー
ピックアップP-90(リアのみ)
コントロール1ボリューム、1トーン
ブリッジストップバーテイルピース
ペグクルーソン製 (3連2way簡易ブッシングタイプ)

 

となっています。

ルックス的にはスチューデントモデルらしく、装飾的な意味合いの強いネックのバインディングは無しという仕様でシンプルなドット・ポジションマークが採用されています。

スモールタイプのヘッドに、金色で「Les Paul Junior」とシルクスクリーン印刷され「Gibson」のメーカーロゴはデカールが貼られラッカー塗装でコーティングされています。

また、ギブソン社の大きな特徴とも言える、優美なアーチトップ処理は無くワンピースマホガニーによるフラットトップのボディーが大きな特徴です。

ちなみにボディ厚は1-3/4インチ(44.45mm)となっていますが、これはレスポール・スタンダードにメイプルを張り合わせる前の状態のボディバックの材が、そのまま使われているらしく、この事で新たな生産ラインを作る事なくジュニアもスタンダードも両方とも製作する事が可能となった訳です。

プロ以外のライトユーザーを狙った場合に、販売価格の決定は大きな意味を持ちますが、品質を下げずにコストカットを狙った非常に効率的なやり方と言えるでしょう!

他にもボックスジョイントと呼ばれるボディのカッタウェイ側にも木部がしっかり残り箱の様な形でネックをジョイントする方式が採用されておりネックの強靭性が増しています。

また、塗装に関しても効率性を重視する為に、ボディトップにのみブラックサンバーストカラーを採用され、その他の部分に関しては質素な濃い目の茶色で塗装されています。

ピックアップは、ゴールドトップと同様にウォルター・フラー氏の開発したシングルコイルタイプのP-90がリアに一発のみ搭載される事になります。

ジュニアはドッグイヤー型のケースに納められているのが大きな特徴ですね。

当時のギブソンではジャズプレイヤー向けに特化した、フロントピックアップ一発のモデルは幾つかありましたが、リアピックアップ一発のモデルはレスポールジュニアがはじめての機種となりました。

これに関してはギブソン社の宿命のライバルであるフェンダー社から発売されたエスクワイアの好セールスが無関係とは考えづらい所ですね。

恐らく先行して発売されたエスクワイアの売れ行きが好調だった事から今後の音楽シーンでのトレンドをギブソン社も感じ取っての決断だったと考えるのが自然な流れでしょう。

コントロールは1ピックアップなので、ピックアップセレクター無しで1ボリューム、1トーンの、これまたシンプルでロックな仕様です。

ブリッジには、この頃から現行品でも採用されている事が多い、ストップバーテイルピースが採用されています。

他のレスポールファミリーに採用される事になった、チューン・オー・マティックの様に細かな調整ができる訳では無いですがシンプルな構造による鳴りの良さは未だに高い人気がある仕様でもあります。

現行品でも、このタイプに拘っているのは、やはりルックスとサウンドの両面での人気の高さからかな?と管理人は考えています。

PRSギターなどでもレギュラーラインの最上位機種である、モダンイーグルにも似たタイプのブリッジが採用されていたりすることを考えてもストップバーテイルピース独自の個性があると考える向きがギターメーカーには少なからずあるのでしょう!

 



ビンテージ・レスポールジュニアの魅力

 

レスポールと言えばスタンダードが有名で、ジュニアやスペシャルは半端なギターと揶揄される事もありますが、実はテレビを上手く使ったプロモーション戦略が上手くいったのか?コスト削減による低価格戦略が上手くいったのか?

レスポールジュニア・スペシャル共にレスポール・スタンダードやカスタムと比較すると、大きく上回るセールスを記録しているのは、あまり知られていない様です。

バーストやカスタムと言った憧れのレスポールに手が届かない当時のキッズはこういったモデルで腕を磨いていたのかも知れないですね!

更に1956年からは手が小さい人向けに、ショートスケールのジュニアも追加でラインナップされる様になり入門機としての存在感も充実させて行きます。

ただ、当時としては、「入門用はじめてのギター」として、スチューデントモデルの廉価版だったのかも知れませんが、

現在では希少材である「ホンジュラス・マホガニー」や「ハカランダ(ブラジリアン・ローズウッド)」の良材を贅沢に使った50年代のレスポールジュニアやスペシャルはバーストやカスタムほどでは無いにしろ、年々、価格は高騰していて簡単には入手出来くなっている事から、この個性にも高い需要があるのでしょう。

 

↑1956年製のレスポールジュニアをヴィンテージ・プレキシマーシャルに突っ込んだサウンドデモ映像です。シングルコイルとは言え、ギブソン特有の太いサウンドながらバイト感満載のパワフルな中域は正にロックンロールサウンドですね!

 

レスポールジュニア愛用ギタリスト(アーティスト)

 

今回はギブソン・レスポールジュニアを愛用していた
アーティストやギタリストを管理人の独断と偏見でまとめてみました。

レスポールジュニアと言えばリアにP-90を一発だけ搭載した
非常に潔いスペックとシンプルで無骨なルックスからロックなイメージですが、
実際に使用していたアーティストを見ると実に幅広いジャンルを網羅している事が分かると思います。

ではでは、さっそく行ってみましょう!

 

レスポールジュニアとキース・リチャーズ(ローリング・ストーンズ)

キース・リチャーズ(レスポールジュニア)
Photo by Andrea Sartorati

キースのトレードマーク言えば「ミカウバー」や「マルコム」の名称で知られる
フェンダー・テレキャスターですが、実はレスポール・ジュニアの知名度を爆発的に上げた
立役者の一人
でもあります。

レスポール=ロックのイメージを作り上げたギタリストは多々居ますが、
レスポール・ジュニアに拘るギタリストはそこまで多くは無いのですが、
テレキャスター同様にシンプルな構造のギターがキースのお気に入りだったのかも知れませんね!

キースは元々、上位機種であるレスポール・スタンダードやカスタムを
所有していた時期がある事を考えると、
ステージであえてレスポール・ジュニアを使うにはサウンドなりルックスなりに
大きな魅力を感じていたと考えられますね。

1958、1959年製のリアル・ヴィンテージのダブルカッタウェイの
モデルを持っている姿がファンには印象的な様です。

実戦でもガンガン投入できる様にブリッジはバダスタイプへ改造されていて、
トーン・ボリュームノブにはテレキャスター用の金属ノブに交換されているのも
面白い所ですね!

のちにメインギターはフェンダー・テレキャスターとなりますが、
キースの中でしっくりと来る何かがレスポールジュニアにはあったのでしょう!

↑レスポールジュニアを演奏するキース・リチャーズ氏の映像です。

まさにロックンロールサウンドですね!

レスポールジュニアとレズリー・ウエスト(マウンテン)

サウンド面で言えば、マウンテンのギターボーカルである
レスリー・ウエストのレスポール・ジュニアの豊かな中域や歯切れの良い
P-90サウンドを活かした激しい歪みでの個性的な音作りが大きな注目を集めました。

多くのプロギタリストは上位機種のレスポールスタンダードや
カスタムを使っていたことが多い中で、
レスポールジュニアがただの廉価版では無いという潜在力を
見せつけたギタリストの一人と言えるでしょう!

ギブソン特有の図太さを持ちながらもシングルコイルの持つ
ワイルドさを活かしたサウンドは正にロックギター
そのもので、
非常にヘヴィーなブルースロックサウンドが現代のハードロックや
ヘヴィーロックにも大きな影響を与えたと言われています。

レスポールジュニアとゲイリー・ムーア

数々のヴィンテージ・ギターを所有し
エモーショナルなハイテクフレーズを引き倒すスタイルの
ゲイリー・ムーア氏も、

あまり知られていない様ですがレスポールジュニアを
愛用していた時期がありました。

ゲイリー氏はレスポールジュニアはガシャガシャと
バッキングだけに特化したギターでは無い事をある意味で証明した
プレイヤー
なのかも知れませんね。

まぁ、ゲイリー氏が弾けば、恐らくどんなギターでも
彼のサウンドになってしまうと言うのもあるかも知れませんが(笑)。

レスポール・スタンダードやストラトキャスターを演奏する
ゲイリー氏がファンには一般的かもですが、
ジュニアを弾きまくる姿もカッコ良いですね!

レスポールジュニアとジョン・レノン(ザ・ビートルズ)

長年、エピフォンのカジノを愛用していたビートルズのジョン・レノン氏ですが、
テレビ番組でロックンロールの神とも言われる「チャック・ベリー」氏との共演では
フロントにチャーリー・クリスチャンピックアップを搭載した
ジュニアを演奏しました。

2ピックアップ仕様で3Wayトグルスイッチの増設から
レスポールスペシャルと思われがちですが、
コントロールは1ボリューム・1トーンのままです。

キース同様に世界的スターの愛用でレスポールジュニアは
世界中から注目を集めます。未だにジョン・レノンモデルのジュニアと言えば、
このスタイルが一般的ですね。

レスポールジュニアとビリー・ジョー・アームストロング(グリーン・デイ)

初期のグリーン・デイではフェルナンデスの改造ストラトが
トレードマークだった印象が強いですが、

大ヒット作「アメリカン・イディオット」以降は
ギブソンのギターを持つ事が多くなった印象ですね。

本人は通称「フロイド」と言う名の1956年製のヴィンテージの
ジュニアを愛用しています。

ギターボーカルながら歯切れの良いパンキッシュなサウンドを圧倒的な
パフォーマンスでかき鳴らす姿は圧巻ですね!

激歪みまではいかないですがハイゲインなサウンドを求める
彼のシグネイチャーモデルにはスタックハムの「H-90」という
ピックアップが搭載
されている事から若干、モダンなサウンドがすると
評価される事もあります。

レスポールジュニア使用の日本人ギタリスト(アーティスト)

後藤正文(アジアン・カンフー・ジェネレーション)

個性的なJ-ROCKバンドと名を馳せる
「アジアン・カンフー・ジェネレーション」のギターボーカルの
ごっちこと後藤正文氏のメインギターは

ダブルカッタウェイのチェリーレッドのジュニアを
持つ姿を見ることが多いですが、
リアル・ヴィンテージとギブソンのヒストリックコレクションを
所有している様で

他にはジョン・レノンモデルも所有している様ですね。
アジカンはメインギターがレスポール・スタンダードなので
アンサンブルとしても棲み分けがしやすい音だと言うコメントをしていた事を
記憶しています。

最近ではスペシャルを持っている事が多い印象もありますが、
やはりサウンドバリエーションが広くて使いやすいのかな?

真島昌利(ザ・クロマニヨンズ)

ザ・ブルーハーツ、ザ・ハイロウズを経て
ザ・クロマニヨンズのギターリストの「マーシー」こと
真島昌利氏もレスポールジュニアを愛用しています。

ストラトキャスターやテレキャスター、レスポール・スタンダードなど
割と王道なギターからグレッチなど
様々なギターを演奏する姿が散見されますが、

どんなギターを弾くかは「気分」で決めていると言う
天性のロッカーぶりを発揮した発言を
インタビューを何かで見た気がします。

ロックンロールの王道フレーズを多用する
真島氏のプレイスタイルにはストレートな音がする
ジュニアはバッチリなギターでは無いでしょうか?

ブルーハーツの頃にはスペシャルを
メインギターとしていた事からP-90のサウンドには
長年、惹かれる所があるのでしょうね!

谷口鮪(KANA-BOON)

若手、J-POPバンド「カナブーン」のギターボーカルの
谷口氏のメインギターはダブルカッタウェイの
ギブソン・レスポールジュニアです。

リードギターの古賀氏はレスポール・スタジオを
愛用している事からアジカンに似た構成だなと思ったら、
何とバンド結成時はアジカンのコピバンもやっていたと言う
アジカンフォロワーだった様ですね。

RECではテレキャスターも使用したりしているそうで、
やはりロックなギターボーカリストにはシンプルで
ストレートなギターが似合いますね!

 

まとめ

 

如何でしたでしょうか?

リア一発の潔い仕様の単純な構造のギターながら、
実に様々なスタイルのギタリストに愛用されている
レスポールジュニア。

管理人個人的には、あまりハイゲインなサウンドには
似合わないギターかと思っていましたが、
音作りや演奏スタイルによってはハマるギターなんだなと
再発見がありました。

この記事が、あなたのギターライフの何かの助けに
なれば幸いです。

 

 

レスポールジュニアの上位機種とも言える、レスポール・スペシャルとジュニアの違いを詳しくまとめた記事が見たい方は以下よりどうぞ!

⇒ギブソン・レスポールスペシャルの特徴と年代別の違いとは?

レスポールスペシャルを愛用しているアーティストが知りたい人は以下の記事をどうぞ!

⇒レスポールスペシャルを愛用するアーティストまとめ!

レスポールの種類による違いをまとめた記事もご興味あれば併せてどうぞ!

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