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どうも、指1ギター管理人です。
今回はPRSのピックアップの種類やモデル毎の
特徴や音の傾向についてまとめています。
この記事では現行品~生産終了して廃版となったモデルや、
ピックアップ単体での販売がされていない機種まで、
管理人の知る限り紹介しています。
管理人が実際に触った事のあるピックアップに関しては、
レビュー、その他のモデルでも考察しているので、
PRSのピックアップ交換を検討している場合は一度、この記事で
確認される事をおすすめします。
では、早速いってみましょう!
PRSピックアップ、唯一無二の大きな特徴!
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PRS社は、CEOのポール・リード・スミス氏の
ギター哲学に基づき小さなパーツにおいても徹底的に拘った
自社生産をしている数少ないメーカーです。
もちろんピックアップにも並々ならぬ情熱が
注がれているのが分かります。
ここからは未だ現行品の製品含め時代と共にPRSピックアップが
追い求めたサウンドの歴史を見て行きましょう!
ちなみに、PRS社は事業が拡大してから
自社ピックアップ制作をやり出したわけでは無く、
ブランド立ち上げ当初から作っていた様で、
ある意味で、エレキギターサウンドの心臓部とも言える、
ピックアップにポール氏が大きく拘るわり情熱を注ぐのは
必然だったのかも知れませんね!
PRSピックアップの歴史と音の違い!
では、ここからはPRSピックアップ創世記から、
転換期までの仕様や音の違いなどを見ていきましょう!
PRS Standard TREBLE & BASS
1985年に創業された最初期のPRSギターには、
Standard TREBLEとStandard BASSと言うモデルが
取り付けられていました。
このピックアップは1991年辺りまでの
PRSギターに搭載されていたと言われています。
スペックとしては、
Standard(Bass) | Standard(Treble) | |
直流抵抗値 | 8.5KΩ | 11KΩ |
マグネット | アルニコ2 | アルニコ5 |
となっています。
最初期のピックアップということでレアな品ですが、
今でも入手は可能です。
入手は容易では無いですが専門店や海外オークションを
見ると稀に新品含め出品されていたりしますね。
フロントはBASS、リアはTREBLEと表記されます。
↑の動画はド派手なペイントが施された1985年製のPRSですが、
フロント・リア共にスタンダードピックアップが搭載されています。
5wayロータリースイッチによる多彩な音色と溢れるパワー感は
今のPRSとも通じるものがありますね!
PRS HFS & VINTAGE BASS
前述のスタンダードピックアップに手を加えて完成したと
言われているのが、PRSギターとして大ヒット作となった
カスタム24に標準搭載されていた、HFSとVINTAGE BASSです。
スペック的には、
VINTAGE BASS | HFS | |
直流抵抗値 | 8.5KΩ | 15KΩ |
マグネット | アルニコ2 | セラミック |
リアに推奨のHFSは、
強烈な個性を持つサウンドで図太いミドルレンジを持つ
ハイパワー系ピックアップです。
一方フロント推奨のヴィンテージベースは
出力を若干落としつつ太く甘いサウンドに味付けされた
HFSとは対照的とも言えるサウンドが特徴です。
これはカスタム24のフロントピックアップの位置が
カスタム22や通常の22フレット仕様のギターと比較して
フレット2つ分ブリッジ側による為に
普通のフロントピックアップだと
太い音が出にくいことを考慮して甘めのサウンドに
チューニングされていると言われています。
管理人的には、PRSと言えば、HFS&VINTAGE BASEだと
言う位に長い間、使っていました。
特にHFSのパワフルなサウンドは、ハードロック~
モダンヘヴィネスや激しい音楽には、かなりハマります。
全体としてパワフルなサウンド傾向ではありますが、
ミックストーンのクリアでキラキラとしたクリーンサウンドや、
フロントの伸びやかで甘いサウンドや、
また、PRS独自の配線で擬似的にストラトやテレキャスっぽい
ハーフトーンサウンドも出すことが出来るので、
ハイパワー一辺倒のギターとは一線を画す多彩なトーンを
操ることが可能です。
ただ、難点としてはHFSはニュアンス重視のプレイをするには、
ややハイパワー過ぎる印象でVINTAGE BASEはマイルドなので、
キレのあるサウンドが欲しいなら不満が残るかも知れませんね。
HFSの独特のローミッドあたりの癖のあるサウンドが、
好きになれると、めちゃめちゃハマるピックアップです。
何度もピックアップ交換をしますが定期的に、このセットに
戻してしまいます!
↑はPRS・カスタム24にHFS&VBセットとドラゴン2セットを
搭載した2本のギターによる比較動画です。
ハイパワーでハイゲインなHFSですが、VBとのセットで
ファンキーなサウンドまでカバーしていますね。
ドラゴン2はこれより先の記事で紹介しますが、
あたたかいサウンドですね!
Artist Treble Artist Bass
1991年~96年辺りまで販売されていたPRSギターの
ハイクオリティーモデルでもある、アーティストシリーズに
搭載されることになったのがアーティスト・ピックアップです。
現在では生産完了品ですが、過去にアーティストⅤとして
復刻された時にアーティストⅤピックアップが搭載されていたと
記憶しています。
スペックとしては、
Artist(Bass) | Artist(Treble) | |
直流抵抗値 | 8.5KΩ | 9KΩ |
マグネット | アルニコ4 | アルニコ4 |
となっています。
現在は生産完了の廃版なので入手困難な
アーティストピックアップなのですが、実は管理人は
所有しています!
一説によればHFSに手を加えて改良したモデルとのことですが、
管理人の印象では出音は別物だと思います。
非常にクリアながらも中域の枯れ具合が絶妙で非常に
スイートなサウンドと感じています。
カスタム24に搭載していますが、HFS&Vintage Bassから載せ替えると
パワーも落ちて別のギターになった様に感じる位に違ったサウンドですが、
出力は弱すぎるわけでも無くオールラウンドに使えるサウンドです。
HFS&VintageBassよりナチュラルなサウンドを狙う場合には、
かなりオススメです!と言うか管理人のPRS カスタム24には現状、
アーティスト・ピックアップ・セットが搭載されています。
適度なミドル感で非常にバランスが取れていて、管理人的に再販して欲しい
ピックアップ・ナンバーワンだったりします!
↑はアーティストⅤのサウンドサンプル映像です。
少し、管理人のイメージするサウンドとは異なりますが、
パワー感はこんな感じですね。
Dragon TREBLE Dragon BASS
1992年に登場したのがDragonと呼ばれるピックアップです。
管理人の記憶では標準では、カスタム22に搭載されていた
ピックアップだったと思います。
このピックアップは現在でもPRSの最高ラインである
「プライベートストック」ですら、ほぼ注文出来ないとも
言われる芸術的なインレイワークを駆使した
傑作ギター「ドラゴン」に搭載する為に作成した様で、
サウンド的にはモダンなタイプのピックアップと比較すると
若干出力が抑えられヴィンテージ風の太いニュアンスがある印象です。
また、現在では後継機種の「ドラゴンⅡ」が現行品となっていますが、
初代の「ドラゴンⅠ」より更に出力が下がっている様です。
ドラゴンⅠとⅡの大きな違いはリアピックアップの
マグネットがHFS同様にセラミックを採用していることにある様です。
フロントはⅠ、Ⅱ同様にアルニコマグネットですが、
こちらもやはりⅠの方が若干ですがハイパワーな様です。
管理人はカスタム24にドラゴンⅡを搭載したことがありますが、
HSF&VBセットと比較すると、かなりマイルドで甘めのサウンドに
なった印象でした。
アーティストピックアップとも違った印象のサウンドなので、
HFSの癖が苦手な場合には候補として検討するのも悪くは無さそうです。
管理人は、あまり好みのサウンドでは無かったので、
今は手放しています。
ちなみにスペックですが、
Doragon Ⅰ(Bass) | Doragon Ⅰ(Treble) | Doragon Ⅱ(Bass) | Doragon Ⅱ(Treble) | |
直流抵抗値 | 8.08KΩ | 19.10KΩ | 8KΩ | 12KΩ |
マグネット | アルニコ4 | セラミック | アルニコ4 | アルニコ4 |
となっています。
↑はCE-22に搭載されたドラゴン1と2の比較動画です。
1はリアの太いミドルレンジが若干、HFSを彷彿とさせますが
若干、スッキリした印象でしょうか?
2は比較すると全体的に暖かいサウンドながら抜けも悪くは
無さそうな印象を受けました。
機会があれば、どちらも試してみたいピックアップですね!
McCarty Treble McCarty Bass
1994年から発売された
マッカーティーシリーズのギターに搭載された
ピックアップはDragonをベースに作られたと言われていますが、
かなり低出力でこれまでモダンなサウンドが主流だった
PRSがヴィンテージサウンドを狙ったモデルと考えて間違い無いでしょう!
スペックとしては、
McCarty(Bass) | McCarty(Treble) | |
直流抵抗値 | 8KΩ | 9KΩ |
マグネット | アルニコ4 | アルニコ4 |
となっています。
PRSでヴィンテージ・ギブソン風のサウンドが欲しい場合には
選択肢の1つとして考えても良さげなモデルですね。
ただ、PRSのカスタムシリーズになれている人には、
パワーが足りなくて弾きにくいと感じる声も少なからず
あるようです。
↑の動画はPRSオフィシャルのマッカーティーモデルのサンプル映像です。
カスタムシリーズと比較すればピックアップだけでは無く全体の作りがギブソンに寄せている様です。
かなりクリアながら太いハムバッカーサウンドですね。
PRSでヴィンテージ系ならこのモデルを検討するのが良さげですね!
#6 #7
シングルカットモデルの発売時に開発された
#7は当時PRS史上最高のピックアップとの呼び声も高かった抜群のサウンドです。
私もシングルカットトレムに搭載された#7のオープンタイプである#6のサウンドはお気に入りです。
HFSと比較すると抜けが、かなり良くピッキングニュアンスが出しやすい印象です。
HFSほどでは無いですがパワーもありクリーンから歪みまで
バランスの良いサウンドが特徴です。
スペック的には、
#7(Bass) | #7(Treble) | |
直流抵抗値 | 7.36KΩ | 8.44KΩ |
マグネット | アルニコ | アルニコ |
となっています。
一時期、プライベートストックにも
#6又は#7が採用される事が多いと言われており、
このピックアップのファンが多いのが原因ではという説が有力です。
管理人的には確かに頷けるサウンドだと思います。
他にも#7のバリエーションとして
#8 #9 #10まであるらしいです。
また513モデルの様な完全独自路線のピックアップなど
新しい可能性への飽くなき挑戦もしていることから
これからもドンドン我々を驚かすサウンドを叩き出してくれるのでしょう。
↑は現在では廃盤となったPRSシングルカットトレムでのサンプル映像です。
ピックアップは管理人もお気に入りの#6です。
フロントでも、しっかり抜けてくれるのにぶっといサウンドですね。
Tremonti Treble Bassピックアップ
日本での知名度はイマイチですが、
海外では超大物ヘビーロックバンドである、
クリードのギタリスト「マーク・トレモンティ」
シグネイチャーモデルに搭載されているピックアップです。
リアピックアップはPRSギターの中では最高出力の
アウトプットを持つハイパワーモデルで、
非常にアグレッシグでパワフルなサウンドと評価されています。
マーク・トレモンティのプレイスタイルに
マッチする様に作られた特製のピックアップですが、
HFSでも物足りないと不満がある場合には、
良い選択肢となりそうです。
スペックとしては、
Tremonti Bass | Tremonti Treble | |
直流抵抗値 | 7.3KΩ | 15.42KΩ |
マグネット | アルニコ4 | カスタムマグネット |
でロータリー&ブレードどちらの5Wayスイッチにも
3Wayトグルスイッチ+タップのどちらの回路でも使用可能です!
↑マークトレモンティモデルのサンプル映像です。
かなりハイパワーで図太いサウンドですね。
PRSピックアップの転換!
PRSは、これまで各モデル毎に推奨のピックアップが
用意されており、それが気に入らない場合には
他モデル用のピックアップを搭載したり、他社メーカーの
リプレイスメント用に交換する事が定石でした。
ですが、2008年にPRS社を代表すると言えそうな
ピックアップが開発され発表されました。
開発の経緯なのですが、
ハムバッカーピックアップの元祖ギブソン社が
1950年代からピックアップのワイヤーを作っていた
製造機械の独占的な使用権利をPRS社が取得したことに
はじまるらしく、
このワイヤーを使い開発されたのが、
- 53/10
- 57/08
- 59/09
ピックアップというわけなんです。
これまでのモダン傾向が強かったPRSピックアップとは
一線を画するヴィンテージPAFの香りを感じるモデルとの
評価が自他ともに、されることが多い機種になっています。
では、これらの各モデルの傾向を考察してみましょう!
57/08 ピックアップ
57年のギブソンのフルサイズハムバッカーのサウンドを狙ったモデルです。
ウォームでありながらピッキングニュアンをしっかりと伝える、
PRS流のモダンクラシックサウンドとなっている様です。
PRSがワイヤー製造マシーンの独占権を手に入れてから
最初に発表されたピックアップなので開発への意気込みも凄いモデルで、
単体販売へもなかなか踏み切られなかったモデルです。
ちなみに、このシリーズのピックアップの名称の由来は、
57=モチーフにしたサウンドの年代(1957)
08=販売した年代(2008)
となっています。
スペックとしては、
アルニコ2マグネットを採用していて、
直流抵抗値は、
- Bass :8.5KΩ
- Treble:9.4KΩ
となっていいて3芯ケーブルなので、
ロータリースイッチ&ブレードスイッチ、
3Wayトグルスイッチ+タップ可のどちらでも対応可能です。
↑はPRS・カスタム24に57/08が搭載されたサウンドデモ映像です。
HFSやVBの様なロー~ローミッドの充実感は薄いですが
下の帯域がスッキリしたサウンドでハムでもスプリットでもハイミッド辺りの輪郭が
はっきりくっきりしたサウンドキャラの印象を持ちました。
歪ませるとハイエンドが若干、
甘くなるのもヴィンテージ風味を感じますね。
PAF系のリプレイスメントピックアップは
各メーカーが入り乱れしのぎを削る開発競争が
行われている人気の機種です。
他社メーカーギターにおける交換用としても定着するのか?
気になる所ですね。
58/15、58/15LT ピックアップ
58/15にはバリエーションとして、
58/15と58/15LTというモデルも製造されています。
こちらは単体販売は今の所無いので、
入手するには搭載されているギターを購入するか、
中古市場を漁るしか無さそうです。
58/15はPRS30周年の記念モデルとして発売された
「“58/15” Limited Edition Custom 24」に搭載された
ピックアップです。
ポール氏は、このピックアップに関して、
「PAFスタイルの最高峰のピックアップ!」との
声明を出している事から、こちらもかなりの自信作なのでしょう!
57/08と比較して、ウォームなミドルレンジを感じることが
出来ると言う評価が多く見られました。
恐らく、更にヴィンテージテイストを高めたのでは?
と考察されます。
↑は58/15が搭載されたリミテッドエディションのカスタム24です。抜けが良くも渋いサウンドですね。
従来のカスタム24のユーザーから見ると、もはや別物のギターに感じるかも知れませんが、
ピックアップの変更でここまでキャラが変わるのは素体が良いからなのでしょうね!
また、リミテッドエディションはピックアップだけでは無く
各部パーツにも新たな拘りが導入されている様です。
58/15LTのLTとは、
Low Turnの略で要するに58/15のワイヤー巻き数を
少し減らしたモデルです。
PRS McCarty 594とMcCarty SC594に搭載されている
ピックアップですが、58/15より更にヴィンテージテイストを
深めたモデルと言われており、
大のヴィンテージギター好きであるジョン・メイヤー氏の
意見も594の開発には大いに反映された事もあり、
かなりヴィンテージテイスト溢れるサウンドだと推察されます。
↑はジョン・メイヤー氏本人によるマッカーティー594のレビュー動画です。
ジョン・メイヤー氏のテクニックにもよると思いますが
凄くセンシティブにピッキングのタッチを拾っている印象を受けるサウンドです。
このサウンドは、PRS流のヴィンテージギターの音色を追求した
1つの形と言えるのかも知れませんね。
59/09 ピックアップ
57/08の翌年に発売された59/09ピックアップは、
57/08より若干ホットな出力をもっていて、
ややハイパワーなモデルです。
サウンド傾向は更に明るくオープンなハイエンドと
クリアなサウンドと特徴だと言われています。
スペックとしては、
アルニコ2マグネットが採用されており、
直流抵抗値は、
- Bass :8.4KΩ
- Treble:9.3KΩ
となっています。また、3芯ケーブル仕様なので、
ロータリー、ブレードスイッチ又は3Wayトグルスイッチの
タップ切り替えのサーキットにも対応しています。
管理人は59/09のリアのみですが、
カスタム24に搭載したことがあります。
HFSと比較するとレンジが広く抜けが良く
変な癖が無いと言う第一印象を持ちました。
また、HFSほどでは無いですが、
ある程度ハイパワーで様々なジャンルに対応可能な
ピックアップに感じました。
HFS特有の漲るローミッドの様な強烈な個性は無いですが、
そつのないハイクオリティーなサウンドと言う印象です。
個人的には、過去に購入したアーティストピックアップが気に入っているので、
そちらを使っていますが、59/09は万人受けするモデルだと思います。
これは管理人の考察ですが、
過去のPRSギターが注目を集めた時代には
モダンヘヴィネス系やミクスチャーが大流行していたこともあって
カスタム24に搭載されたHFSによるハイゲインサウンドと
VBとのコンビネーションによって
透き通る様なクリーントーンやエフェクト乗りの良い音が
定番となっていたと感じています。
個人的には普通のレスポールやストラトでは、
ここまでの多彩なサウンドメイクは簡単には
いかない事が更にPRS人気を高めたと思っています。
もちろん、見た目のカッコ良さもあるでしょうが(笑)
近年では、それらのブームも一段落し
オールジャンル対応可能なPRSへとシフトチェンジを想定して
新ピックアップの開発に着手したのかな?とも思いました。
特に59/09はHFS&VBのサウンドの中域の癖やハイゲインさに
不満を持っている場合にかなり納得のいきそうなサウンドだなと
管理人は感じました。
また、近年のPRSでは
キャビティー内のドータイドが塗られていないことも、
これらの新ピックアップのハイエンドを削らない工夫だと
言われていることから、
ヴィンテージ系を好む層のみを
ターゲットにしているのかな?とも思います。
管理人としても過去のピックアップは
キャラの濃いモデルが多い印象だと感じていましたが、
今後はギター本来の鳴りを活かしたモデルも増えていくのかな?
と勝手に想像しています(笑)
カバーはブラックでポールピースはニッケルカラーのみですが、
管理人としてはゼブラタイプが欲しい所です(笑)
↑HFSと59/09のハイゲインサウンドによる音質の比較動画です。
やはりハイゲインサウンドになるとHFSの重低音が響き渡っている印象で
圧倒的なパワー感がありますね。
↑PRSギターに搭載された57/08と59/09のサウンド比較動画です。
やはり、57/08はハイミッドのクッキリとした輪郭が特徴ですね。
59/09はナチュラルな音色ながら歪ませた時のパンチのあるサウンドですね。
ちなみに動画の最初でも紹介されていますが、
どちらもメイプルネック+エボニー指板のカスタム24です。
53/10 ピックアップ
プライベートストック以外での
現行品の最上位モデルとされている、
モダンイーグルクアトロに標準搭載されているのが、
53/10ピックアップです。
ちなみに50年代のテレキャスターの
ピックアップに使われていたワイヤーを使用しているそうで、
ヴィンテージパフ系の低出力ながらも
あたたかく甘いサウンドが特徴としてあげられています。
また、タップを切って出力される
シングルコイルのスプリットサウンドでは50年代の
テレキャスターサウンドを彷彿とさせると
評価する声もあるピックアップです。
スペックとしては、
マグネットにはアルニコが採用されているようですが、
アルニコの何なのかは公開されている
資料を見つけることが出来ませんでした。
直流抵抗値は、
- Bass:8.42KΩ
- Treble:8.98KΩ、
となっており、
トグルスイッチ(タップは可)のみに対応していて、
ロータリースイッチやブレードスイッチには
対応していないので、どうしても対応させたい場合には
改造するしか無いですね。
また、単体売りではカバーはニッケルカラーの
サテンヘアライン仕様のみとなっています。
別のカラーが欲しい場合には中古市場を漁るしか無いですね。
↑はモダンイーグルクアトロのサンプル動画です。
メーカー説明の甘いサウンドと言う説明を聞くと抜けが
悪い印象を持ちましたが決して抜けが悪い分けでは無いですね。
どちらかと言うとローエンドがスッキリとしてして
しっかりとハイエンドはありますが
枯れた様なスイートなサウンドと言う印象を受けました。
PRS流のヴィンテージサウンドと言う感じなのでしょうね!
↑のはPRS Bernie Marsden SEに53/10ピックアップを搭載した
オフィシャルチャンネルのサンプルムービーです。
搭載するギターによってもかなり印象は変化しますね。
タップしたサウンドはもちろん、ハムバッカーとしても、
かなりハイエンドが充実したサウンドに感じますね。
53/10の単体販売は生産完了を発表したそうなので、
今後は中古市場でしか入手は難しくなりそうです。
\m/ (Metal)ピックアップ
ここまでのヴィンテージ路線とはうってかわり、
重低音系の音楽に最適な\ m /(メタル)ピックアップを紹介します。
ハイパワーながら、クリアなサウンド傾向を持ったモデルなのですが、
ダウンチューニングによる演奏も想定しているそうで、
チューニングを下げた場合でもクリアな重低音をしっかりと
再生してくれるとの評価がされる事が多いピックアップです。
ハイゲイン系のHFSの漲るミドルレンジとは違いドンシャリ系のピックアップでしょうか?
スペックとしては、
セラミック・マグネットを採用しており、
直流抵抗値は、
- Bass :8.5KΩ
- Treble:15.7KΩ
となっていて、ロータリー&ブレードスイッチと
タップ可能な3Wayトグルスイッチにも対応しています。
カバーのカラーはニッケルのみとなっています。
近年のPRSの交換用ピックアップはニッケルカラーのみで
少し寂しい気もしますね…。
管理人も以前、メタルピックアップを購入しようと考えたのですが、
オープンカバータイプのゼブラが欲しくて発売するまで待っていようと思い、
購入を断念しました。
販売店に問い合わせた際に、特性を聞くと、
メタル系にもバッチリハマるのはもちろんだが、
HFSの様にクリーントーンで歪んでしまう事もないので、
意外と他のジャンルにもハマるかも!と言う意見を伺いました。
なので、いつか試してみたいピックアップの1つです。
↑PRSマークトレモンティモデルに搭載されたメタルピックアップですが、
ドロップBチューニングによる極悪な重低音が出力されています。
メーカーの謳い文句通りに攻撃的でスラッシーなサウンドながら
ある意味でスッキリしたサウンドに仕上がっている印象を受けますね。
85/15ピックアップ
今、現在販売されているPRSギターの中で、
最新モデルのピックアップとしてラインナップされているモデルです。
単体販売は今の所無いですが、
PRSの様々なモデルに搭載されているピックアップです。
このモデルは1985年の初期PRSピックアップを元に更なる
ブラッシュアップをかけ30周年の節目に発表されたモデルだそうです。
要するに元ネタはHFSの元ネタとなったスタンダートピックアップと言う事です。
メーカーのアナウンスでは、
あたたかくもクリアでハイもローも伸びやかなサウンドとの事でした。
↑の動画はカスタム24に搭載された85/15と57/08との比較動画です。
57/08と比較すると85/15はモダンでハイパワーな元気いっぱいのサウンドです。
個人的にはこれぞPRSと言うサウンドの印象を受けました。
現行モデルのPRSギターにも、
他機種に渡り搭載されている85/15ですが、
今後のPRSのスタンダードピックアップとなるかもですね!
まとめ
如何でしたでしょうか?
PRSはピックアップのみならず、
常に研究開発の成果を製品に投入してくる
進化するメーカーです。
何年も前のPRSギターのユーザーであれば、
現行品のピックアップに交換する事で
新たな発見があるかも知れませんね!
管理人的にはサウンドは性能の進化には
舌を巻く所なのですが、
単体販売でのカラーバリエーションの少なさに
不満が残る所です…。
PRSユーザーは音への拘りはもちろんですが、
見た目への拘りも相当なものがあると思うので、
企業努力でバリエーションを増やして欲しい所です…。
また、PRSピックアップは他社製と比較すると高価なこともあり、
リプレイスメント用としては、まだまだ人気が
あるとは言えないのが現状の様に感じますね。
管理人も時間があれば
所有のPRSピックアップを他社ギターに搭載して
サウンドの変化を試してみようと思います!
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