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ギターポット、抵抗値とカーブ?PU別おすすめの値はコレ!

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ストラトキャスター ヴォリュームポット

どうも、指1ギター管理人です。

今回はギター用ボリュームポットについて、
知っておくべき知識をまとめてみました。

ギターを弾く上で、必ずしも必要とは
言い切れないのですが、

ギターサウンドや操作性への影響や
知っておくと良さげな情報をピックアップして
おきました!

ではでは、早速いってみましょう!



ボリュームポットの原理と構造

ギターボリュームポット
Photo by TT Zop

ギターのボリュームやトーンに使われる
画像の用なパーツは電子パーツのショップ等では、
可変抵抗器と呼ばれ販売されています。

英語ではポテンショメーターと呼ばれ、
それが省略され「ポット」と呼ばれる様になったと
思われます。

抵抗器とは電気の流れを弱める素材で作られた
ネーミング通りに電気にとっての抵抗となる電子パーツの名称
です。

ギターの回路でも使われる事もありますが、
エフェクターの内部には当たり前に使われる
パーツで自作等をする人には見慣れたパーツと言えるでしょう。

一般的には抵抗器は固定の抵抗値を
持っていますが、抵抗の値を可変できるのが、
可変抵抗器(ポット)なのです。

ボリュームポット内部構造

可変抵抗器の内部には図の色が濃い部分に、
抵抗体が付けられており、
両端に、1番と3番の端子が繋がれています。

この抵抗体の上を可動する事ができる
ワイパーと呼ばれるブラシの様なパーツが
2番端子に繋がれていますが、

以下のアニメーションの様に

ポット GIFアニメ

ワイパーと連動するポットのシャフトを回すことで
ワイパーが回転し1、2番間と2、3番間の抵抗値の比率を
無段階に変化させる事が出来る訳です。

例えばギターのピックアップのホットからの
電子信号が1番端子から入力され、
3番端子をアースに繋ぐとします。

そうすると2番端子が1番端子と接触すれば
信号が10でアース側は0となるので
ギターリュームが最大となり、

逆に三番端子に接触すればボリュームは
0になると言う訳です。

また、補足ですが電池等を使用しない
パッシブ回路であるギターのボリューム回路は、
元の電気信号を増幅する事は出来ません。

なので、正確に言えばボリュームポットを使用して
ピックアップの電気信号をどれだけアースに送る事で、
削るかが、この回路と目的と言うことになります。



ポットの種類

ギター用のポットは電子パーツ屋さんにも
最近では置いている事もありますが、
楽器屋さんやリペアショップに置いている事が多いです。

パーツ屋さんでは様々な用途に使えるタイプがあるので、
ギターに使えるかどうかは、ある程度の知識がいるかも
知れませんね!

サイズの違い

24mmポット

楽器店などで手に入る、
交換用のギター用のボリューム・トーンポットは
たいていが、このサイズです。

一般的に小型のタイプと比較して、
安定したトルク感と耐久性も高い製品が
多い
と言われています。

品質の高さでハイエンド系ギターには
CTSのポットが採用されている事が多いです。

16mmポット

24mmタイプより一回り小さく、
安価なギターやエフェクター、小型アンプなどに
採用されている事が多いタイプのポットです。

16mmポットが搭載されているギターを
24mmポットに交換する際は、
ポット用の穴のサイズと共にキャビティー内に
納まりそうなスペースがあるのか?も
確認しておいた方が良いでしょう!

9.5mmポット

小型エフェクターに使われる事が多いタイプです。
BOSSのエフェクターを改造しようと中を見た時も
このタイプが入っていた記憶があります。

基板に直接半田づけする事が可能なタイプが多く、
キャビディ内に回路を搭載する時には省スペース化には
小型な本体と共に貢献します。

プリアンプが搭載された、ベース内で見た事があります。
ギターに使用されているのは見たことが無いですね!

交換時の注意点

同じ24mmポットでも国内規格(ミリ)と
海外規格(インチ)のモノがあります。

ポット本体の幅は24mmと共通なのですが、
シャフトの太さが

  • 国内:8mm
  • 海外:9.6mm

となっているので、DIYで交換する際は、
必ず自分のギターのボリューム用の穴の大きさを
確認する事をオススメします!

ギターポットサイズ

一般的なポットの重要な部分のサイズを
上記の画像にまとめてみましたので、ご参考に!

ただ、国産ギターでもパーツは海外と言うケースは
ありますので、注意が必要です。

特殊なポット

スイッチ付きポット

ポットに2回路2接点の6ピンタイプの
スイッチを搭載したタイプです。

シャフト部分を押したり引いたりする事で
スイッチのオン/オンを切り替えますが、

  • プッシュ/プル
  • プッシュ/プッシュ

の2つのタイプがあります。

ハムバッカーのタップ改造やフェイズスイッチ、
ピックアップのシリアル・パラレル切り替えなど
アイデア次第で様々なモディファイが行えます!

プッシュ/プル、タイプが使われる事が
多いですが、管理人の実体験だと曲中などに
頻繁にスイッチ切り替えを使う場合は
プッシュ/プッシュが便利
ですが、

使用頻度が少ない場合はプッシュ/プルの方が
誤作動が少ない印象です。

これ以上、ピックガードや木部に
穴を増やしたくないけど、スイッチを増設したい場合には
非常に便利なパーツと言えるでしょう!

2連ポット

2連ポットには、

  • 1軸2連ポット
  • 2軸2連ポット

の2つのタイプが存在します。

1軸2連ポット

1軸2連ポットは、1つシャフトで2つの可変抵抗器を
一度に操作する事が可能なタイプのポットです。

別名、バランサーポットやブレンダーポットとも言われ、
楽器では別々のピックアップ信号をブレンドする回路などで
使われる事が多く、

センター位置で1:1になるセンタークリック機能を
持った機種が多い印象です。

2軸2連ポット

2軸2連ポットは別名スタックポットとも呼ばれ、
2本のシャフトと2つの可変抵抗器が1つのシャーシに
上下に積まれたタイプの事です。

一見すると1本に見えるシャフトなのですが、
画像だとシルバーでスリムな先と
ゴールドで太い根本の各々が独立して回す事が
可能になっていて、

更に、それぞれの抵抗値を可変する事が
出来るのが特徴です。

使用例としては、
ギターやベースのトーン回路を
個別にハイとローに分けて設定したり、

歪み系エフェクターのメタルゾーンの
ミドルツマミの様に片方が帯域を決める
フリークエンシーの役割で、

片方がブースト/カットする量を指定する、
パラメトリックイコライザーの様な回路を1つの
ポットでカバーする事が可能になります。

細かい音作りにパラメーターは増やしたいが、
ポットを増設するスペースや穴を増やしたくない
場合には非常に便利なポットと言えるでしょう!

また、各抵抗値も違ったタイプもあり、
非常に幅広い用途での使用がイメージ出来ますね!

どちらのポットも2段に重ねられていて、
通常のポットより高さがあるので
自分のギターに搭載する場合はキャビティーの
スペースと共に、

組み込む回路用のパーツの大きさや
配線の量も増える事を考慮しないと
キャビティ内に納まらないこともあるので
注意が必要です!



カーブ

可変抵抗器カーブ

ポットには抵抗値の変化が、どの様に上下していくのかを示す
3つの「カーブ」と言う概念が存在します。図の様に、

Aカーブ(赤)グラフを見ると極端なカーブに見えますが聴覚上は自然に聞こえると言われ、ギターのボリューム・トーン共に採用される事が多いです。
Bカーブ(黄)グラフを見ると自然に聞こえそうですが聴覚上はパラメーターが急激に上がって聞こえると言われ、ギターのトーンに採用される事が多いです。
Cカーブ(青)Aカーブとは逆の曲線を描きます。ギター回路ではあまり目にする事は無いですがエフェクターやアンプのパラメーターなどに稀に使用されるのを目にします。楽器屋さんではあまり見かけない上にパーツショップでもA、Bカーブほど豊富な数値が扱われていません。
Dカーブ(緑)Aカーブを更に過激に様な印象ですが、管理人は、この抵抗値が使われているのを見たことがありません。

手元でボリューム調整しながら、リードの歪み~クランチ、クリーンを
操る場合はAカーブが向いている
と思われますが、

急激な音量変化を求めるボリューム奏法などに
特化する場合にはBカーブが楽に感じる事が多い様です。

ピックアップとポットの値の関係

シングルサイズハム ストラト
Photo by Freebird

一般的には、

  • シングルコイル:250KΩ
  • ハムバッカー:500KΩ
  • P-90:300KΩ
  • アクティブピックアップ:25KΩ

の抵抗値を推奨されていて多くの
ギターメーカーでも、この数値が採用されている事が
圧倒的に多数です。

シングルサイズハムバッカーの抵抗値は?

シングルサイズハムも一般的には、
シングルコイルのリプレイスメント用なので、
抵抗値を変更せずに250KΩを使用する事が
推奨されている事が多い
のですが、

リンディー・フレーリンの様に
250KΩと500KΩのトーンチャートを
両方公開しているメーカーもあります。

トーンチャートを見る限りだと、
250KΩと比較して500KΩになると
ハイが下がりミドルが盛り上がる傾向にある様で、
ボリュームも500KΩの方が大きくなっていました。

この事からシングルハムに限らず、
ポットの抵抗値によるサウンドやアウトプットの変化を
音作りに積極的に活かす事も出来ると考えられますね。

ちなみに例外的なお話ですが、
ヴィンテージテレキャスターの一部の年代には、
1MΩのポットを使っていますが
これはトレブリーなサウンドを狙っていたと
言われています。

この事を参考にすれば、
抜けの悪いシングルコイルに、P-90用の300KΩや
ハム用の500KΩを試してみたり、

トレブリー過ぎるハムバッカーにシングル用の
250KΩを試す事も可能ですし、

抵抗値を微妙に変更する事で自分だけの
お気に入りの組み合わせを発見する事が出来るかも
知れませんよ!

まとめると、
抵抗値を低くすれば音がウォームになり
高くすればトレブリーな傾向
になると
考えれば良いかと思われます!

もちろん、音と言うのは、
ポット以外の様々な要素が絡むので、
自分にとってのベストを目指すなら、
やはりトライアンドエラーがベストと思います(笑)

まとめ

如何でしたでしょうか?

意外とエレキギターのサウンドに
直結しているポットの基本的な情報を
まとめてみました。

意外とピックアップや細かなパーツ交換でも
思い通りのサウンドが再現出来ない
音の悩みがポット交換で解決する事が
あるかも知れませんよ!

ちなみに管理人はポットの値を様々試した時期も
ありましたが、シングルコイルのギターには、
スタンダートの抵抗値で、

ハムバッカーや抜けが悪く感じたギターに
試すポットの改造は次の記事にまとめて見ようと思いますので
ご興味のある方は以下リンクよりどうぞ!

 

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⇒ギターのハイ落ちを防ぐ100円以内で出来る改造がコレ!

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⇒フルアップボリューム・トーンの効果と自作方法はコレ!

 

コメント

  1. Robert Preston より:

    ポテンションメーターではなくポテンショメーターです

    • 指一ギター より:

      Robert Prestonさま、ご指摘ありがとうございます。
      お恥ずかしながら、ポテンションメーターだと今まで思っていました…。
      ポテンショメーターに修正させて頂きます。

      貴重なご指摘、ありがとうございました!
      今後もどうぞ、宜しくお願いいたします!