どうも、指1ギター管理人です。
今回は、レース社のレースセンサー・ピックアップの構造や特徴、
フェンダー社とのつながりなど歴史的な流れも解説してみようと思います。
一時期は有名アーティスト・モデルへの搭載などで
未だにコアのファン層を持っているレース社の魅力と意外に幅広く
革新的なデザインを開発販売している現在の姿にもフォーカスしてみようと思います。
では、早速いってみましょう!
レースセンサーとフェンダーの歴史
独特のサウンドが一世を風靡した「レース・センサー」ですが、
「レース・センサー」と言うのは商品名なんです。
実は管理人も勘違いしていました…。
販売元となっているのは「Actodyne General International(AGI)」と言う
半導体業界のソレノイドメーカーがに立ち上げた
「 Lace Music Products」と言う名の一つのブランドのようです。
AGI社のスタートは1979年、創業者はドン・レース氏と言う
電気系のエンジニアだと言われています。
楽器ブランドあるあるとも言える創業者の名前を取ったから
「レース社」と略して呼ばれることが多いようですね!
元々レース氏は、高輝度照明やスピーカー、
磁気学などの豊富な専門知識や技術を持っていたそうですが、
音楽業界と直接的に関わりを持ったのは、フェンダー社です。
レース氏は、1967年からスピーカーデザインのプ
ロフェッシャルとしてフェンダー社と協力関係にあったようです。
この時期にストラトキャスターの名付け親と言われ
レオ・フェンダー氏からも高い信頼を得ていたフェンダー社の
重要人物のドン・ランドール氏らと多く関わるようになった事で
更に音楽業界へと深く関わることになります。
その後、フェンダー社のトラッドなスタイルで
製造されるシングルコイル・ピックアップの弱点を抑える為に、
自社の持っていた特許技術や暖めていたアイデアなどを駆使して
発明した新しい形のピックアップが「レース・センサー」です。
この製品はストラトキャスター用として、1985年に
フェンダー社から発売し1996年まで「フェンダー・レースセンサー」
として販売されていた様ですが、契約の満期終了以降は
レース社が単独で継続して販売しているようです。
天下のフェンダー社とのコラボと言うことと、
エリック・クラプトンたジェフ・ベックなど大物ギタリストの
シグネイチャーモデルに搭載されたことで世界的に
一気に認知度を高めました。
当時としては考えられないレベルのローノイズさや
独特のトーンが受け入れられ未だに高い人気を誇る製品です。
残念ながら創業者のドン・レース氏は1992年の
10/11に亡くなっていますが、2人の息子である
ドン氏とジェフ氏を中心にレース社は現在も新たな製品を
生み出しながら現役バリバリの企業としてギターシーンにも
大きく影響を与えています。
レースセンサーの構造と音の特徴!
ドン・レース氏の情熱とアイデアが詰まった「レース・センサー」ですが、
その構造は当時としても非常に革新的だったと言われています。
具体的には通常のシングルコイルとは違い素材には、
アルニコ・マグネットでは無く、複数のバータイプのゴム磁石
(バリウム・フェライト・マグネット)が使われています。
また、コイルとマグネットを放射状に囲むバリアー状の
金属によってハムノイズの低減と様々な外部要因からの影響を
受けにくくする事と通常のマグネットピックアップよりも
広い範囲から音を拾うための構造が取られています。
更に従来のピックアップのボビンの部が
「レース・マイクロ・コーム」というレース社の特許技術によって
作られたパーツに置き換えられています。
これらの特殊な構造の恩恵でハムバッカーのような
ローノイズさを持ちながら、当時のシングルコイルの弱点を無くした
サウンドを得ると言うコンセプトで造られたモデルです。
あまりのローノイズさと通常のシングルと比較すると
高出力で安定したサウンドをアウトプットを可能にしたことから
EMGなどの様なアクティブタイプだと勘違いされる事もあるようですが、
完全なパッシブタイプのピックアップです。
クラプトン・モデルでギターのボディー裏に9ボルト電池が
入っていますが、こちらはミッドブースターの為の電源で、
ピックアップは電力なしのパッシブ回路として駆動しています。
サウンドの特徴としても、通常のヴィンテージタイプの
シングルと比較すると全体的に高出力であり、1弦~6弦までの
出力バランスが良く、1弦チョーキング時に音が引っ込むといった
悩みが解消されていると言われています。
管理人はレースセンサー・ゴールドとミッド・ブースターが
搭載されたエリック・クラプトン・モデルのストラトを所有の生徒さんから
お借りして弾いた事がありますが、
特にクリートーンでは甘めの音が出しやすく大人しいシングルという
印象だったのですが、クランチ以上の歪みをかますと
高域が少し暴れるような感じでグッと音が前に出てきたのを
大きな特徴として覚えています。
更にブースターをかますと、ストラトとは思えない
図太いサウンドで、リードを弾くには最適だと思いました。
ピッキングに対してもセンシティブ過ぎないソフトな
立ち上がりで少しコンプがかった様なサウンドは初心者でも
弾きやすい印象を受けました。
ジャンルとしては、完全にシングル・コイルのよりの音ですが、
シングルコイルの一種と言うよりレース・センサーは
レース・センサーの音として扱うのが良いと思います。
独特のクセがあるんですが、どこかアッサリとしているのが
世界的に大ヒットした理由かな?と管理人は感じています。
レース・センサーで無ければ出せない音と言うのは確実にあると思いますので、
一度は試して欲しい製品です。
ただ、シングルコイルはトレブリーさとピッキング・ニュアンスこそ命だ!
ヴィンテージこそ至高!と感じているギタリストには
少し物足りなく感じる音かも知れないです…。
↑はレース社の公開しているピックアップの構造を解説している動画です。
英語ですが、図解が多くコレを見るだけでも、
なんとなく普通のピックアップとの違いが分かると思います!
↑の動画は普通のシングルコイルとレースセンサーを搭載したギターの弾き比べです。
やはり、普通のシングルよりは全体的に柔らかなアタック感ですね。
ストラト用レース・ピックアップ
ここからはレース社のピックアップの代表的なモデル
ラインナップを紹介していきます。
Lace Sensor Gold(レースセンサー ゴールド)
レースセンサーのラインナップでは最も低出力のモデルで、
フェンダースタイルのトラッドなストラトサウンドに
最も近いモデルと言われています。
ローノイズで50年代のベルトーン風なサウンドを
狙うなら間違いなくこのモデルがオススメです!
過去のクラプトンモデルの搭載で話題になったモデルでもあります。
直流抵抗値は5,8KΩとなっています。
↑はレースセンサー ゴールドのオフィシャル動画です。
↑は歪みサウンドでの動画です。
レースセンサーと言えばコレと言うほどに、
スタンダードなモデルでシリーズの中で最もシングルコイルよりの
サウンド傾向を持っているのがゴールドです!
Lace Sensor Hot Gold(レースセンサー ホットゴールド)
ゴールドの出力のほんのちょっとだけ上げたモデルです。
直流抵抗値が6,0KΩとなっています。
ゴールドをセンター・フロントにホットゴールドをリアに
配置するなど使い方は色々とありそうです。
また、ホットゴールドとセットとなっている、
ホットゴールド with ホットゴールドブリッジでは、
更にハイパワーなリア用との組み合わせが用意されています。
ちなみに、ホットゴールドブリッジの直流抵抗値は
13.2KΩとなっています。
↑の動画はホットゴールドとホットゴールドブリッジが搭載された
ギターでのメーカーオフィシャルによるデモ動画です。
↑は歪みサウンドとなっています。
ホットゴールド ブリッジ・ピックアップでは
リアで太い音が作れそうなイメージですね!
Lace Sensor Silver(レースセンサー シルバー)
レースセンサー・シルバーは70年代のストラト・サウンドを意識したモデルです。
ゴールドと比較するとアウトプットと中域の厚みが足されたサウンド傾向と考えると良いでしょう。
直流抵抗値は7.1KΩとなっています。
↑の動画はレースセンサー シルバーの演奏動画です。
アンプにはクレイトのソリッドステートを使っている様です。
他のカラーのピックアップと併用されることも多く、
組み合わせ的にセンターに配置されることが多いようですね!
アイデア次第でさまざまな使い方が出来そうな
凡用性の高いモデルと言えるでしょう!
Lace Sensor Light Blue(レースセンサー ライトブルー)
レースセンサー ライトブルーはゴールドやシルバーと違い
暖かいサウンドを狙ったモデルの様です。
ライトブルーは恐らく後述するブルーのサウンドを
モチーフに低出力化にしたモデルではないでしょうか?
↑の動画ではフロントにライトブルーが搭載されています。
リアにバーガンディー、センターにシルバーとなっている
ブルーファイヤー3パックという組み合わせのセットです。
ソフトなサウンドを求める、
ジャズやブルース系のギタリストに良さげな印象です。
Lace Sensor Burgundy(レースセンサー バーガンディ)
レースセンサー バーガンディはリア・ピックアップでも
補足ならないファットなサウンドを目指したモデルとなっています。
そのファットさもハムバッカーとは違った質感で、
P-90タイプに近いサウンドとも評価する声も多い様ですね。
直流抵抗値は8.9KΩとなっています。
シングルコイル離れした図太さが欲しい人には
オススメの機種と言えるでしょう!
Lace Sensor Blue(レースセンサー ブルー)
シングルコイルサイズながら、
50年代のハムバッカー・サウンドを狙ったモデルです。
ウォームで柔らかな音像はジャズやブルースにも最適と言われています。
直流抵抗値は12.8KΩとなっています。
↑はレースセンサー ブルーをフロントに搭載した演奏動画です。
太く柔らかなサウンドですね。
Lace Sensor Red(レースセンサー レッド)
レースセンサー最強のアウトプットを持つ高出力モデルです。
ファットでガツンと来るサウンドが大きな特徴となっています。
見た目はシングルでもハムバッカー並みの音圧感を持つと言われています。
メーカーのアナウンスではリアピックアップ推奨で、
直流抵抗値14.5KΩとなっています。
↑はリアにレッド、センターにシルバー、フロントにブルーが
搭載されたバリューパックという組み合わせです。
ブルーにしろ、レッドにしろメーカーのアナウンスでは、
ハムバッカーのサウンドとなっていますが、シングルコイルっぽい
ニュアンスは多く残っている印象です。やはりレースセンサーの音なんでしょうね!
ハイパワーでローノイズなサウンドが欲しい人には
良い選択肢になりそうなモデルですね。
Lace Sensor Emerald(レースセンサー エメラルド)
レースセンサー エメラルドはテキサス系の図太いミドルが
最も大きな特徴の様で、センター又はフロントへの搭載が推奨されています。
レースセンサー版のテキスペ的な存在でしょうか?
スティーヴィー・レイ・ヴォーン好きで多彩なプレイがしたい人には
組み合わせ次第で可能性が広がりそうです。
直流抵抗値は5.7KΩとなっています。
↑はフロントにエメラルド、センターリヴァースのシルバー、
リアにパープルが配置されたレインボーパックというセットの
メーカーオフィシャルの演奏動画です。
↑は歪みバージョンの動画です。
テキサスサウンドが欲しいならコレですね!
Lace Sensor Purple(レースセンサー パープル)
レースセンサー パープルはカラーリングのイメージ通りに
バーガンディをオーバーワウンドしブルーとの間を狙った
サウンドとなっている様です。
フロントへの搭載でP-90的なサウンドを得る事が出来る様に
設計されている様ですが、リアへ搭載しても全く問題ないモデルです。
直流抵抗値は10.5KΩとなっています。
↑はフロントにパープル、センターにゴールド、リアにレッドが搭載されたストラトのデモ動画です。
ちなみにフロントとリアはブレンド可能な改造が施されている様です。
バーガンディとセットで搭載しても面白そうなモデルですね!
テレキャスター用レースセンサーピックアップ
レースセンサーのストラト用シングルと比較すると、
ラインナップは少ないですがテレキャスター用も発売されています。
Lace Sensor T-100 Tele Neck
テレキャスターのフロント用に開発されたモデルです。
伝統的なテレのウッディーで暖かいサウンドながら、
レース社の特許技術によって圧倒的なローノイズ設計となっているようです。
↑はレースセンサー T-100を搭載したテレのデモ動画です。
Lace Sensor T-150 Tele Bridge
テレキャスターのリア用に開発されたモデルです。
ストラト用と同様にレース社の特許技術のローノイズ設計です。
ヴィンテージサウンドを踏襲しつつも、
ハイアウトプットとロングサスティーンを実現した
アグレッシグなハイパワーさが売りの様ですね!
レースセンサー ハムバッカータイプ
レースセンサーのハムバッカーは通常のフルサイズハムとは違い
磁極を逆にはせずにシングルコイルを直列に繋いだだけです。
これは元々の設計でハムノイズを除去しているからだと言われています。
この構造からか一般的なハムバッカーほど甘いサウンドにならず、
タップを切ることで完全なシングルコイルとしても
使うことも出来る面白いモデルです。
意外と多いレースセンサーのハムバッカータイプの
ラインアップを見ていきましょう!
デュアル レースセンサー ゴールド
過去のジェフ・ベックのシグネイチャーモデルに
搭載されていたモデルでゴールドを直列に繋いだモデルです。
直流抵抗値は12,1KΩとなっています。
ジェフ・ベックモデルではSSHのレイアウトでしたが、
HSHなどで使うと更にサウンドバリエーションを広げることが
出来そうですね!
また、タップと切った時の音量差が普通のハムより
小さく非常に扱いやすいとの評価も多いモデルです!
ホットゴールドとゴールドを組み合わせた、
ホットゴールドセンサー デュアルは直流抵抗値が
19.2KΩ、。
ホットゴールド ブリッジを直列にした、
ホットゴールド デュアル ブリッジは直流抵抗値は26.4KΩと
更にハイパワーなモデルとなっています。
ゴールド x ゴールドの組み合わせ以外の
別のカラーどうしをデュアルにした製品もラインナップされているようで
選択の幅が広いのも嬉しい所ですね!
↑の動画はリアにレッド x シルバー、フロントにゴールド x ゴールドの
レースセンサー・デュアルを搭載したフロイドローズ搭載のストラトタイプのギターのデモ映像です。
かなり幅広いサウンドメイクが出来そうな印象ですね。
Alumitone(アルミトーン)ピックアップ
レース社と言えばレースセンサーな時代が長かった訳ですが、
先進的なルックルとテクノロジーを備えたピックアップが
開発することに成功しています。
その名の通りのアルミ素材で造られた
「アルミトーン」には、これまでのピックアップに使われてきた、
ポールピースが無く、ポールピースに巻きつけるコイルも存在しません。
動作の原理や構造に関しては、ほとんどが企業秘密なのですが、
メーカーのアナウンスでは、ピックアップはこれまで弦の振動を電圧を基軸に
音を拾っていたようですが、アルミトーンでは電流によって
動作する仕組みとのことです。
これによって、EMGの様な低インピーダンス出力による
驚異の低ノイズとロングサスティーンを電池不要なパッシブ回路で
実現させる事に成功したようです。
↑の動画を見る限り構造的に普通のピックアップと全く違うことが
分かると思います。
Alumitone Single(アルミトーン シングル)
レース社のアルミトーンのテクノロジーを搭載した
シングルコイル・ピックアップですが、
実際にはほとんど、コイルは使われていませんね(笑)
低域から高域までしっかりと拾ってくれるワイドレンジで
ローノイズなサウンド傾向が大きな特徴です。
フラットな音作りだとドンシャリ気味になりやすいですが、
非常にクリアでハイファイな印象です。
クリーンもキレイですが、エフェクター乗りも良く
歪みも乗りやすくヴィンテージっぽさは、
あまり感じなかったです。
また、シングルサイズなのですが、
3芯構造でタップを切ることも可能で、
幅広い音作りが可能となっているのも面白いですね。
形状的に長方形の角が残っています。
通常のシングルコイルは角が丸くなっていますので、
ピックアップの載せ替えの場合はピックガードの加工が
必要になるので注意が必要です。
低インピーダンス仕様なので、従来のピックアップとは
互換性は無いとメーカーサイドでのアナウンスがありますが、
メーカーで推奨のポットの抵抗値は250KΩなので、
他社製品と混在させても問題がなかったとの声もある様ですね。
直流抵抗値は2.5KΩとなっています。
↑の動画はワーモス製のストラトにアルミトーン シングルを搭載したギターの演奏動画です。
クリアでカランとしたサウンドなので高域が目立つように感じますが、
実際には低域もかなり充実していた印象を管理人は持っています。
↑はテレキャスのミドルポジションにアルミトーンを搭載し演奏動画です。
見た目のインパクトも凄いですね!
Alumitone Humbucker(アルミトーン ハムバッカー)
アルミトーンのハムバッカーバージョンは、
シングルよりも更に強力な低域が目立つサウンドが特徴です。
ですが、シングル同様にクリアで抜けの良いサウンド傾向は健在で、
やなりフラットな印象で音作りをしっかりすることで
個性が出しやすいモデルだと言えるでしょう。
管理人はStrandberg Boden OS 7の7弦ギターを試し弾きした時に
搭載されていたピックアップですが、深く歪ませても低音が
潰れることが無く、クリアなサウンドが印象的だったのを覚えています。
非常にクールでアッサリとしたトーンで、
渋さや枯れた感じを求めると言うよりは無機質に
淡々と音を拾ってくれているイメージです。
ピッキングのレスポンスも悪くなく従来のハムバッカーとは
違ったかけ離れたルックスから奇抜なサウンドをイメージしてしまいますが、
意外と普通に使える音だと思いました。
もちろん、ノイズは少なめですが、
やはり思いっきり歪ませると多少は気になりました。
直流抵抗値は3.4KΩで4芯構造なので配線の工夫次第では、
かなり幅広い音作りも可能になります。
多弦ギターの低音域をクリアに拾うならアルミトーンは
非常に優秀なピックアップだと思います。
↑の動画は1968年製のギブソン・ES-335にアルミトーンを搭載したデモ動画です。
↑は歪みサウンドバージョンです。
しっかりとセミアコ独特の暖かいサウンドは拾われている印象ですが、
ギブソン特有の音の粘りなどは、あまり感じられず歪みサウンドでも
音の立ち上がりの鋭さなど独自の音といった印象ですね。
味付けが薄いのが最大の個性かな?と管理人は感じました。
ルックス的に苦手な人に向けたクロームカバー・バージョンや、
多弦ギター用の幅の広いサイズまで製造されているのも
嬉しいところですね!
Alumitone Deathbucker(デスバッカー)
その名の通りヘヴィー・メタルやそれ以上に激しい歪みを
必要とする音楽に最適なハイアウトプット・モデルです。
直流抵抗値は5.0KΩとなっていて、こちらも4芯構造となっています。
レースセンサー同様にタップを切ったスプリットモードでも
ノイズが増えることも無いのもハイゲイン・サウンドが好きな
プレイヤーには嬉しい所ですね!
↑はデスバッカーを搭載したレスポール・カスタムの演奏動画です。
なんとなくEMGを彷彿とするハイエンドの出方ですね。
↑はデスバッカー搭載のギターでヘヴィーでラウドな音楽を演奏しています。
深く歪ませてもタイトな音像でリズムがボヤけないですね。
アクティブピックアップの様なローノイズさが欲しいけど
電池駆動に嫌気が指しているメタラーは一度、試してみても良さそうな機種ですね!
レースセンサーの欠点と改善方法
完全に管理人の主観での話になるですが、
レースセンサーの特にクリーントーンの時の音の鋭さ的な要素に
不満を感じる事が多く欠点として感じていました。
高域が足りないとか抜けが悪いと言うより、
柔らかで丸いサウンドが長所でもあるのですが、
物足りなさを感じる時は、
- ポットの値を見直す!
- コンデンサーの値を見直す!
- フルアップポットを使う!
と言うことを管理人なら試してみると思います。
これらは、音の抜けが改善する事も多い改造でもあるのですが、
音のダイレクト感と言うか生々しさが増すこともあるので
試してみる価値はあると思いますよ!
ただし、レースセンサーの根本的なサウンドがガラリと変わるというよりは、
微調整程度と認識してあまり、期待せずに試してみるのが良いと思います。
まとめ
如何でしたでしょうか?フェンダーと共に一時代を築いたと言っても過言ではない、
レース社のレースセンサー ピックアップですが、現在でも革新的な
デザインの製品を生み出し続けています。
ノイズレス系のピックアップはレース社よりフェンダーや
大御所のダンカンやディマジオの方が今では人気が高いように
感じますがレース社の製品は決して、時代遅れというわけでもないので
一度試してみると意外な個性が発揮されるかも知れませんよ!
この記事があなたの音作りの参考になれば幸いです。
コメント
レースレンサーピックアップについて詳しい情報が載っているサイトがあまり無かったので、貴重な情報を知れました。
大変読みごたえがありました!
Jpさん、コメントありがとうございます。
管理人もレースセンサーは情報が少ないなと思ったので記事にしてみました。
何かリクエストなどもあれば、可能な限り記事にしようと思います。
今後も宜しくお願いしますね!
レースセンサーのなかでどれを選ぶか迷っていたので参考になりました。迷った結果、ライトブルーをストラト(sadowsky R1)のフロントに載せたのですが、ややブーミーになり過ぎた感があります。基本的な音は気に入っているのでポットやコンデンサ、金属パーツ等の交換で微調整できればと考えています。少し音の輪郭をはっきりさせる程度でいいのですが、なにか良い方法はありますでしょうか?
cookさん、コメントありがとうございます。
記事が参考になったようでこちらも嬉しいです。
ブーミーさが全く不要と言うのであれば、別のピックアップに変えるしかないと思いますが、
管理人だったら、このケースではハイパスフィルターを仕込むと思います。
これによってリズムギターの場合はボリュームを少し下げ目にスッキリした音像で、
フル10では太いサウンドと言う具合になれば良いかなと思います。
ただ、単に音の輪郭をはっきりさせるならフルアップボリュームにポットを変える事でも
効果があると思いますが、如何でしょうか?
ハイパスの記事はこちら → ギターのハイパス・スムーステーパーボリュームの違いと効果!
フルアップボリュームの記事はこちら →フルアップボリューム・トーンの効果と自作方法はコレ!
参考になれば幸いです。