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ジャズマスター・ジャガーのブリッジ改造!弦落ち対策まとめ!

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どうも、指1ギター管理人です。

 

  • ジャズマスターやジャガーって弦落ちして弾きにくい…
  • ブリッジやトレモロの調整がむずかしい?
  • ノイズ対策ってどうやるの?

 

今回はフェンダー社の最上位機種として売り出されたエレキギターである、ジャズマスターとジャズマスターの改造や調整方法をまとめてみました。

 



ジャズマスター・ジャガーの改造と調整 | 音詰まり・ビビリ・共振の対策3つの方法!

 

#jazzmaster

 

結論から言いますと、ジャズマスターに音づまりや音のビビリ、共振などはテンション不足が原因で起こりることが殆どです。

これらの不具合を解決するには、テンションを上げることが必要となりますね。

ただし、やり方によっては元々のジャズマスターの持つ個性的なトーンや弾きごこちなどが損なわれてしまう場合もあるんですよ。

ここからは、ジャズマスターのテンション不足によって起こる不具合を解消する為の対策方法を、お手軽な順番に紹介します。

ジャズマスター好きなんだけど、音づまり・ビビリ・共振は嫌い!って人は必見ですよ。

では、行ってみましょう。

 

①ジャズマスターの弦のゲージ(太さ)を上げる!

 

ジャズマスターに限った話では無いのですが、ギターは弦を太くすると張力が増し、テンション感も強くなります。

ジャズマスターの弱点とも言える、テンションのアップには、太い弦を貼るのが手っ取り早い方法ですね。

というのも、ジャズマスターはジャズ用のギターとして発売された1958年頃は、ほとんどのエレキギターが今よりも、ずっと太い弦を張ってプレイすることを想定して設計されていました。

現代の音楽シーンで言えば、ジャズを除けばエレキギター用としては極太弦とも言える、0.12~0.52位が普通でした。

また、ジャズの代名詞的なフラットワウンド弦ですが、当時は他のジャンルのプレーヤーにも広く愛用されていたと言われているんですよ。

今の時代も人気のジャズマスターと言えば、ヴィンテージ仕様を踏襲した60年代のリイシューであることは多いですよね?

ただし、弦に関しては0.09-0.46や0.10-0.46が工場出荷状態となっているジャズマスターが殆どになってしましました。

この事から設計上は太い弦を張るはずのジャズマスターに細い弦を張っていることから、テンション不足になるという訳なんですよ。

太い弦を張る時の注意点!

弦の太さを大幅に変えてしまう時は、ナットの溝と弦の太さが合わずに音に不具合が出てしまうこともあります。

大幅なゲージ変更はナットお溝切り調整なども検討すると良いでしょう。

溝切りは素人の道具では出来るものでは無いのでリペアショップへ持って行くのが良いですが、少し太くする位なら、それほど不具合は出ない場合は、ほとんどですね。

また、弦の張力が変わることでフローティング・トレモロのスプリングの調整でバランスを取ることが必要ですが、これはネジがあれば誰でも出来ますよ。

太い弦に張ったことによる弊害?

太い弦の最大のデメリットは、テンションが上がることです…。

テンションを上げる目的で太い弦を張ったことで、テンションが上がってしまい弾きにくくなる可能性も高いんですよ。

知人のジャズマス使いは一度、フラットワウンド弦を使用してみた結果「音は良くなったけどメチャクチャ弾きにくい…」と言っていましたね…。

特にチョーキングなどリードプレイは指の力が、これまで以上に必要になるでしょう。

また、管理人も弾いて見ましたが、10-46セットに慣れている管理人も弾きにくかったのを覚えいています。

個人的な感想ですが音に関しては、ジャズマスター特有の暴れるというか音が散っていくイメージの特有の音が薄れて落ち着いた太い音になった印象を受けました。

この辺りは好みの問題もありますので、いきなりフラットワウンドまで行かなくても、少しづつ試しながら音と弾き心地のバランスを取りつつ、他の改造方法も足してみることを検討するのが良いと思いますね。

 

太い音へと変わったという声もありロックでも弾きにくささえ根性でクリアすれば最も安上がりかも知れないですね…。

ちなみに、管理人はジャズマスターでは無いですが、ブリッジの構造などが似ているムスタングを所有していますが、0.11-の弦を貼っています。

正直0.09-セットだとテンション感がガラリと変わってしまい出音や弾きやすさも相当かわりますよ。

②ジャズマスターのネックにシムを入れて角度をつける!

 

こちらの改造というか調整もジャズマスターに限らず、フェンダー系のネックが取り外せるデタッチャブルタイプのエレキギター全般で使われるテンションを稼ぐ方法の1つはネックポケットにシムを入れることです。

シムを入れると、テンションを稼ぐことが出来るだけでは無く、弦高を下げることが出来るので弦の太さを変えるよりは労力はかかりますが、非常に効果的な調整方法だと言えるでしょう。

 

画像のように通常の場合と比較するとシムを入れた分だけネックに、角度が付きギブソン系のギターのようにテンションを稼ぐことが出来ます。

さらにネックに角度がつくことで、さらに弦と指板の位置関係も少しですが、変わることで弦高を下げることも出来るわけなんですよ。

シムはネックポケットに入るものであれば、何でも良いのですが、厚みによって角度は変わるので注意が必要ですね。

そんなに高くないので、最初は市販のシムを使うのが無難でしょう。

弦を緩めてネックを外して、また直すという手間は弦交換以上ですが、頑張れば素人でも出来ないことは無い調整だと思いますね。

ただし、「ネックを外すなんて無理ー!」って人は素直にリペアショップに持っていきましょう。

全体の調整の名目で良心的な価格でやってくれるリペアショップも探せばあると思いますよ。

↑の動画はアルミ箔で作ったシムを弦を外さずに挿入している動画です。

専用のシムが欲しい人はギターパーツ販売しているお店で手に入れるのが良いでしょう。

 

③ジャズマスター用バズストップバーを導入!

 

ジャズマスターのテンションを上げる、最終兵器とも言える改造グッズが「バズストップバー」です。

バスストップバーはその名の通り、音がバズらない(ビビらない)ようにテンションを稼ぐための改造パーツなんですよ。

しかも、ジャズマスターのフローティング・テレモロのテイルピースのプレートにネジ止めするだけで簡単に取り付けすることが可能です。

ネット上での口コミや評判も見る限り、共振や音づまり、弦落ちなどジャズマスターによくある悩みが根こそぎ改善したという意見が大多数なんですが、テンション感がガッツリときつくなるのでジャズマスター独島のサウンドや弾き心地が損なわれると言う声も少なからずありますね。

プロの間でも、バズストップバーを愛用しているプレーヤーもいれば、試してみたものの外したというケースもありました。

どうしても、細い弦を貼りたい場合や半音下げチューニングなどでテンションが下がってしまう前提として使うのであれば、相当に有効なパーツだと思いますね。

弦の太さも変えたくないし、ネック調整も面倒くさい!リペアショップなんてもっと嫌だけど、テンションの強いジャズマスターを弾いてみたいと言う人には、コレが一番お手軽かも…。

ただし、お値段が4000円位と小さいパーツにしては少し張るのが難点ですかね。

↑の動画はバスストップバーをジャズマスターに取り付けている動画です。

これを見ると取付作業の簡単さはイメージいしやすいと思いますよ。

LUNA SEAのギタリストであるINORAN氏のシグネイチャーモデルには標準搭載されているので、パーツをつける前に楽器屋さんなどで試奏してみるのも良いかも知れないですね。

 

 

次の項目からは、ジャズマスターの弦落ち対策に関する改造方法を解説します。



ジャズマスター・ジャガー改造と調整 |ブリッジ弦落ち対策5選!

ジャズマスターで最も多い悩みの2つめは弦落ちです。

前述の弦のテンションアップさせるという対策も弦落ちには有効な対策ですが、ここからは更に弦落ちに一歩踏み込んだ改造方法を紹介しますね。

項目ごとに、お金がかからない順に書いていきました。

ただし、お金がかからない方法は多少の手間とリスクもあるので、実際に試す場合は自己責任でお願いしますね。

①ジャズマスターのサドルに溝を入れる!

ジャズマスターのブリッジに乗っている弦を支える駒の部分をサドルと言いますが、ジャズマスターはココの形状が少し特殊なんですよ。

スパイラルサドルと呼ばれる、ネジの頭と先を落としたようなギザギザの表面に弦を載せて使います。

このギザギザ具合が弦の太さとフィットしていないので、激しいピッキングでかき鳴らしたりすると、テンションの弱さと相まってサドルのギザギザから外れて弦落ちしてしまうんですよ。

最もお金のかからない改善策はズバリ、項目のタイトルでもあるサドルをヤスリで削って溝と作ってしまうことです。

特にジャズマスターの緩いテンション感やサウンドに変化は与えたくない人には簡単な方法と言えば簡単で、安上がりな上に見た目が最も変わらない方法と言えるでしょう。

ただし、削りすぎたりして失敗してしまうと、削った部分は元には戻らないので、サドルだけ買わないといけなくなりますので注意が必要です…。

もしも、ヤスリで削りすぎてしまって、再トライするのであれば↑の画像のように、スパイラルサドルなのに弦が乗る溝だけ元々、幅が広いタイプのサドルも販売されていますので、削る前提で買い直すならこういったパーツを選択した方が良いでしょうね。

サドルは安くても2000円位はするので、ヤスリ加工に自信があって失敗したら買い直す覚悟のある人だけお試し下さい!

 

②ジャズマスターにムスタング用サドルを乗っける!

ムスタングのサドルはジャズマスターブリッジとサイズ的な互換性がある上に、弦落ちしにくいように弦が通る溝がついているモノが殆どです。

ブリッジに、サドルをポンと載せ替えるだけで弦落ちにくくなりますよ。

ただし、弦のテンションが緩すぎる場合は、溝があっても弦落ちする可能性がありますので注意が必要ですね。

ジャズマスター用のサドルでも、激しく弾いた時しか弦落ちしない場合などは絶大な効果を発揮すると思われますので、試してみる価値は十分にありますよ。

ルックス的にも遠目には分からないので、ルックスをあまり変えたく無い場合にもオススメですね。

また、元々ジャズマスターにムスタングサドルが搭載されているモデルや、プロの間でも実践者の多い改造です。

ですが、ジャズマスター用サドルより少し高価ですね。

 

③ジャズマスターのブリッジを固定?チューン・オー・マティックに改造!

古くからジャズマスターやジャガー、ムスタングなどオフセットシリーズのフェンダーギターへの定番の改造方法ですね。

チューンオーマチックブリッジはギブソン系のエレキギターに多く搭載されているので、ある意味で良いとこ取りの改造とも言えます。

この改造の最大のメリットは弦落ちしなくなるだけでは無く、フローティングしているブリッジをガッチリと固定するので、フローティング・トレモロの弱点とも言えるサスティーンの弱さを劇的に改造しチューニングも安定するところですね。

ただし、最大のデメリットはブリッジポストの穴のサイズが違うので上記の動画のように、ジャズマスターやジャガーのボディにドリルで穴を拡張する必要があり、元に戻すことは非常に難しい点です。

 

チューン・オー・マチックブリッジはギブソンのエレキギターのように、平らな指板Rにあわせて作られています。

この事からヴィンテージのジャズマスターやジャガーなどフェンダーのRのきついエレキギターに合わせた各弦毎の弦高調整は難しくなりますし、ネック角度の調整もしないと現状よりも弦高は少し高くなってしまい弦間ピッチも少し狭くなるので弾き心地もギブソンのレスポールやSGに寄ってしまうと考えた方が良いですね。

アームをあまり仕様しないプレーヤーには問題ないかも知れませんが、フローティングはしなくなるので、従来のような滑らかなアーミングも難しくなってしまい、ある意味で従来のジャズマスターやジャガーから少し離れた楽器になってしまいます。

 

ですが、ジャズマスターやジャガーのルックスは大好きだけど、音や演奏性に我慢できないと言う人には、この改造は非常にオススメですよ。

DIYでやるには、相当に専門的な知識と技術に加えて道具も必要になると思われるので、ジャズマスターやジャガーのチューン・オー・マチック化の経験のあるリペアショップにお願いするのが無難と言えるでしょう。

 

とは言え、ジャズマスターやジャガーの非常に人気の改造方法なので、チューン・オー・マチックが最初から搭載されているモデルもフェンダーはじめ多くのメーカーから発売されています。

 

④ジャズマスター使いに人気のマスタリー・ブリッジ

 

マスタリーブリッジは、海外ではジャズマスターやジャガーの交換用ブリッジとして定着した米国のパーツメーカーです。

ジャズマス使いとしては大御所の、サーストン・ムーア(ソニック・ユース)、エルヴィス・コステロ、ネルス・クライン(ウィルコ)トロイヴァンリューウェン(クイーンオブストーンエイジ)など錚々たるメンツが愛用者リストに入っていましたよ。

マスタリーブリッジは、動画のようにジャズマスターやジャガーのブリッジを外して、付け替えるだけで木部加工が必要ないので、取り付けは簡単ですね。

ですが、弦落ち対策だけでは無く、サウンドも大きく変わります。

管理人的にはジャズマスターやジャガーにチューン・オー・マチックを搭載する改造の欠点を改善した改造パーツだと考えていますね。

マスタリーブリッジのブリッジポストの遊びが無くなるので、チューン・オー・マチック同様に弦振動がしっかり伝わるようになるんですよ。

しかも、指板Rに合わせた各弦の弦高調整も可能となり、高潤滑素材によるメッキ加工によってアーミングの邪魔にもなりません。

ただし、見た目がモダン過ぎると言う意見や、やっぱり音がジャズマスターとは別次元の音になってしまうと言う意見も多くありますね。

 

↑の動画はオリジナルのブリッジとマスタリーブリッジ搭載のジャズマスターの比較動画です。

マスタリーブリッジの方が、特にアルペジオの時に輪郭のクッキリしたサウンドに聞こえますね。

管理人的には、オリジナルの柔らかな立ち上がりのサウンドも魅力的だと思いますので、この改造は自分がジャズマスターに何を求めているのかを、しっかりと見極めてから試してみた方が良いと思いました。

なぜなら、マスタリーブリッジはチューン・オー・マチックほど、後戻りが出来ない改造では無いのですが、お値段が3万円台とお安くはないからです。

しっかりと自分が求めるものなのか?は見極めた上での改造なら、これほど効果的なモノはあまり見ないかも知れまえんね。

 

 

⑤ジャズマスターブリッジに固定式テールピースプレートを付ける!

海外で販売されている、ジャズマスター・ジャガー用のハードテイルプレートも紹介します。

中に入っている、バネなどフローティング・トレモロの機構を全くなしした鉄板に弦を引っ掛ける穴が開いた改造パーツです。

プレートの穴とブリッジの距離も少し近づくので、従来のジャズマスターやジャガーより角度もついてテンションも稼げるでしょう。

このパーツお値段はそれほど、高くないのですが、日本国内で取り扱いが無く入手が難しいので、5番目の紹介としました。

ジャズマスターやジャガーのアームはいらないと考えている方には試してみる価値はある改造でしょう。

 

ジャズマスター・ジャガー用のハードテイルプレートはこちらから!

 

(現在、工事中、記事の続きが気になる方はブクマなどして頂けると嬉しいです!)

 

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