どうも、指1ギター管理人です。
この記事では、ローズウッド指板に次いで定番であるメイプル指板のお手入れ方法や絶対NGなケアのやり方をまとめてみました。
基本的にメイプル指板は塗装がされていて、ローズウッドやエボニーは未塗装で生の木です。
この事からメンテナンスの方法は大きく違いがあるんですよ。
良かれと思って間違ったクリーニング方法を実践するとギターを痛めてしまうこともあるので、今回はメイプル指板にあったお手入れ方法を解説していきますね。
ここからは、実際にメイプル指板のギターを所有している管理人がやっているお手入れ方法を早速紹介していきます。
ではでは、早速いってみましょう!
メイプル指板お手入れにレモンオイルが絶対NGな理由がコレ!
結論から言ってしまうと、メイプル指板には塗装が施されている事からお手入れ方法はボディやネックと変わりません。
要するに、クロスによる乾拭きや汚れ落としならポリッシュを使うくらいなんですよ。
ローズウッド指板やエボニー指板など生木の指板材のお手入れには、レモンオイルやオレンジオイルなど汚れ落としと同時に保湿効果を持つオイルを使うことが一般的ですね。
その一方で、塗装がほどこされているメイプル指板は、木部ケアと言うよりも塗膜についた汚れを落とすだけでOKなんですよ。
なので、レモンオイルなどオイル系のクリーナーを使っても良いのですが、特に積極的に使う理由は無いと管理人は考えています。
また、実はレモンオイルを絶対に使ってはいけないメイプル指板もあるんですよ。。。
【要注意】レモンオイル絶対NGのメイプル指板はコレ!
レモンオイル厳禁のメイプル指板…それはズバリ、一部の高級モデルやビンテージギターに採用される「ラッカー塗装」のメイプル指板です。
レモンオイルの汚れを分解する酸がラッカー塗装などデリケートな塗装面には悪影響を与える場合があるのが、その原因ですね。
販売ページの説明文でもラッカー塗装には使用できないとあるので、ラッカー塗装仕上げのギターには指板だけではなく、ボディやネックなど塗装面にはレモンオイルはダメ絶対です!
下記のツイッター投稿のように、白濁したりして塗装が変質してしまうケースもあるそうですね。。。
ひょっとしてダダリオのレモンオイルってラッカー塗装にまずいやつだった? pic.twitter.com/g7yhZpJkT9
— 無題 (@threadsleep) June 27, 2019
ちなみに、若かりし頃の管理人は、ラッカー塗装のビンテージムスタングのボディをレモンオイルを含ませたクロスで何度か拭いた事があるけど、特に何も問題ないどころか汚れがキレイに落ちたんだよね。。。だけど、何かあってからじゃ、遅いから大切なラッカー塗装のギターにレモンオイルはダメ絶対!あの時はマジで何も問題おこらなくて良かった。。。
メイプル指板の汚れ落としとおすすめクリーナー
- 弦を外す
- 汚れが酷くない場合はクロスで乾拭き
- 汚れが酷い場合はポリッシュを含ませたクロスで拭く
以上、これだけです。
汚れたら拭くだけで、とっても簡単ですね。
指板上の汚れが酷くポリッシュなどを使いたい場合には、フレットと指板の隙間に入り込まないようにするために、指板に直接吹かずにクロスや布に一旦、吹いてから拭いてあげると良いでしょう。
なぜなら、フレットと指板の間は塗装がされていないので、中に入り込みすぎるとフレット浮きや木部がダメージを受ける事もあると言われています。
ただし、よほどの量の液体が入りこまないとダメージを受けるほどでは無いので、あまり神経質になりすぎる必要も無いですね。
あまりに酷い汚れでなければ、ポリッシュを使えばキレイになることがほとんどですね。
ラッカー塗装のメイプル指板でも使用可能なおすすめクリーナー
ここからは、デリケートなラッカー塗装でも使用可能なクリーナーを紹介していきます!
KEN SMITH ( ケンスミス ) / PRO FORMULA POLISH 楽器用ポリッシュ
管理人はメイプル指板のクリーニングにはコレを使います。
ケンスミスの楽器用ポリッシュです。
このポリッシュはビンテージに使用される古いラッカー塗料などデリケートな塗膜にも悪影響を与えないと評判のポリッシュですね。
そういったポリッシュは汚れを落とす能力がイマイチだと思われがちですが、ケンスミスの洗浄能力は全然そんな事なくて、ガンコな汚れも確実に落としやすくなりました。
メーカーサイトの解説では、一流のビルダーやリペアマン御用達との事なので信頼性も高いですし、価格もべらぼうに高い訳でもないので不満もなく長年愛用しています。
もちろん、ポリ塗装のギターにも使用可能なので、ビンテージギターやラッカー塗装が施されたギターを一本でも持っているなら、おすすめですね!
↓ケンスミスの高性能ポリッシュの価格を確認するなら以下からどうぞ↓
Turtle Wax(タートルワックス)
ラッカー塗装のメイプル指板にはタートルワックスもおすすめです。
タートルワックスはその名の通りワックスなのですが、研磨剤が入っているので、更に汚れが落ちやすくピカピカでツヤツヤな仕上がりですよ。
ワックスが入っているので、塗装面の輝きが保護されて長持ちするのがポリッシュとの大きな違いですね。
こちらもギブソンなど大手メーカーで採用されている事から信頼性も高く、人気の製品ですよ。
ただし、ワックスなので塗装面に傷やクラックなど細かい凹凸がある場合には、中に入り込んで乾燥してしまうと固まって取り出せなくなる事もあるらしいので注意が必要です。
どちらかと言えば新品のような輝きをギターに求める人向けのクリーナーですね
↓タートルワックスの詳細はこちら↓
ラッカー塗装で使えるレモンオイルもあったけど…
最近ではラッカー塗装に使用可能なレモンオイルも販売されているので、あまりおすすめしませんが、ラッカーだけどレモンオイルがどうしても使いたいなら、それらを選択するのも良いかも知れませんよ。
管理人はメイプル指板のギターには使っていないですが、フリーダムカスタムリサーチから発売されているレモンオイルのSP-P-11 Lemon Oilを愛用しています。
普通のレモンオイルと比較して、ややネバっとしていて保湿効果が高いのが特徴ですね。
もちろん、汚れも良く落としてくれてお気に入りのレモンオイルです。
メーカーサイトの解説ではラッカーにも使用可能との事ですが、どんなギターに使う場合も使用前に目立たない箇所に少量だけ使ってみて大丈夫そうなら使ってみるのが良いみたいですね。
また、オイル系はこの商品に限らず、一度に必要以上の量を使うのは指板を痛めるので注意しましょう。
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何でも揃う便利な世の中になったものですねー。。。
ラッカー塗装以外に要注意なメイプル指板はコレ!
オイルフィニッシュのメイプル指板のお手入れ方法
メイプル指板の塗装には、現在主流のポリ塗装とややデリケートなラッカー以外に更に超デリケートな「オイルフィニッシュ」という方法があります。
オイルフィニッシュとは、その名の通り木部にオイルを塗り込むことで、オイルの膜を作り、指板を守る塗装の一種でミュージックマンのギターやベースのメイプル指板に採用されていますね。
オイルフィニッシュのメイプル指板のお手入れはクロスでの乾拭き基本ですが、塗膜が薄く剥がれやすいのが大きな特徴ですね。
オイルフィニッシュが剥がれてきたと感じた場合には、専用オイルも販売されていますが、個人的には蜜蝋ワックスが手軽でおすすめだと感じます。
管理人は現在、オイルフィニッシュのギターは所有していないですが、オイルフィニッシュのテーブルは蜜蝋ワックスを3~6ヶ月に一回は塗り込んでいますね。
とは言え、オイルフィニッシュは塗膜が弱く汚れに弱いので、あまり多くのメーカーが採用していないのが現状と言えるでしょう。
サテンフィニッシュのメイプル指板の場合
オイルフィニッシュ以上に採用されていない印象と言うか、管理人はサテンフィニッシュのメイプル指板のギターを見たことがないですが。。。
つや消しのサテンフィニッシュに関しては、ワックスや普通のポリッシュだと艶が出てしまう場合もあるので、サテンフィニッシュ用の刺激が少なくて艶の出ないサテン専用タイプを使うことをおすすめします。
ちなみに、ケンスミスの楽器用ポリッシュはサテンフィニッシュも、OKとの事ですね。
メイプル指板も塗装による違いでお手入れの方法が違うので注意が必要ですね。
メイプルはローズウッドやエボニーとは違い白い木なので、手垢や汚れが蓄積すると目立ちやすく落ちない黒ずみになってしまいます。。。
メイプル指板の汚れはかっこいい?レリック風にほったらかしも…
ビンテージギターやレリック加工済みのオールドを意識したギターの場合はメイプル指板が汚れて黒ずんでしまっている場合がありますが、これら汚れも味として「かっこいい」と言う評価もあります。
ラッカー塗装のギターだけではなく、長年弾き込まれたギターの塗装面はダメージを受けて塗装が薄くなったり剥がれてしまったりしますね。
そこから木部に汚れが入り込んでしまうとなかなか取れなくなってしまいます。
管理人はラッカー塗装が割れたクラックは結構好きなので、黒ずんだ汚れは好きではないので、メイプル指板は汚れたら可能な限りポリッシュを使ってクリーニングしていますね。
メイプル指板のピカピカ感が長持ちしてほしいなら、ポリウレタン塗装など硬い塗面を持つ指板のギターを選ぶ事を検討してみると良いでしょう。
昔とは違い技術の進歩でポリ系塗料でも、極薄に塗ることが出来るようになっていてラッカーよりも硬い被膜を作ることも出来るようで、環境変化にも強くラッカー塗装のギターと比べてピカピカの新品感は長く持続しますよ。
ポリウレタン塗装のギターの場合は、クロスで乾拭きか汚れが溜まってきたらポリッシュかワックスを使うのも良いですね。
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