メイプルとローズウッド指板の決定的な違い!
管理人が感じるメイプルとローズウッド指板の大きな違いは以下の3つ!
- ルックス
- 塗装による質感
- 音
ギターの2大ブランドと言えば、ギブソンとフェンダーですが、ギター指板材界のツートップと言えばメイプルとローズウッドで間違いないでしょう。
ちなみに、ギブソンはローズウッドがスタンダードで高級ラインにはエボニー材などが一般的で、フェンダーは元々メイプル指板を採用していてローズウッド指板は後に採用しました。
個人的にはストラトはスラブ張りローズウッド指板、テレキャスターにはメイプルワンピースネックがハマる印象を勝手に持っています。
そんな管理人がメイプルとローズ指板の最も大きな違いとして感じるのは、まず見栄え(ルックス)だと思います。
指板の色が白っぽく明るくポップなカラーリングが映えるメイプルと、黒っぽく落ち着いたローズウッド指板ではボディの色が同じでも違った印象を与えるギターになってしまいます。
また、メイプル指板には塗料が塗装されていますが、ローズウッド指板は無塗装です。
このことから触った時に感じる質感は大きく違いますね。
ローズウッドのいかにも生の木に触っている感じと、塗装面のペタっとした質感はルックスほどにインパクトは大きくないですが、人によってはどちらを選ぶのか?を決める大きな要素になりうる違いと言えるでしょう!
この塗装によって、質感だけでは無くサウンドにも変化があると考えられていますが、実際はどうなのか?
管理人の主観も合わせて次の項目で考えていきましょう!
メイプル指板とローズウッド指板、音は本当に違う?
ギターを弾く上で最も重要視されることが多いサウンド面に関して注目してみると、
一般的には、
- メイプル指板:明るく歯切れの良い立ち上がりの早いサウンド
- ローズ指板:太くマイルドで粘りのあるサウンド
と言われることが多いです。
ただし「指板材による違いはあまり感じない」または、上記とは逆に感じると言う意見もあるのは確かですね。
実際に管理人もギター仲間で集まると指板に限らず、木材の材質やギターの構造、ピックアップやパーツの1つ1つについて、それぞれにサウンド傾向に対する様々な印象を語ります。
これはなぜかと言えば、ギターの構造によるところや、指板以外の設計による組み合わせの違いなどの、バランスによるものであると考えるのが妥当でしょう。
なので、サウンド面に関しては一概にローズウッドだからとか、メイプルだからとは言い切れない部分があるのがギターの面白い所ですね。
この事から結論づけると、
指板は木材による音に対する傾向もあるが、それ以外の事でもサウンドの方向性が決まってくるので全体のバランスが重要だと思いますね。
また、同じ木材でも細かく種類が違ったり、グレードによる違いなども考えると、指板だけで音は作れる訳では無いけど、指板も音の方向性の1つとなっていると、考えるのが自然のことだと思います。
指板はギターサウンドを決定づける要素の1つだよん♪
管理人的には指板は音よりルックスや質感で選ぶのが良いと思うよ!
では、次の項目からはローズ指板とメイプル指板の特徴や違い、バリエーションなどを深く掘り下げて、メリット・デメリットなどをまとめてみましたので、是非とも読み進めて理解を深めていきましょう!
以下の項目で、メイプル指板とローズ指板の違いによって自分にあったギターを見つける手がかりになれば幸いです。
メイプル指板、材質と音響的な特徴!メリットとデメリットはコレ!
フェンダー系のエレキギターのネックで多く見られるメイプル材は非常に固く丈夫な材質のものが選ばれることが多いです。
メイプル材は野球のバットなどに多く使われているように、とっても丈夫で頑丈な木材と言えるでしょうね。
また、メイプルはトラ杢(フレイム)と呼ばれるシマシマ模様やバーズアイなど美しい杢が出た材が指板に使われる事もあり、こういった材を使うと一気にゴージャスになりますよ。
ただし、メイプルにもハードメイプルと呼ばれる硬い種類とソフトメイプルと呼ばれる若干ですが、柔らかい種類があり、美しい杢やハーズアイが出るのはソフトメイプルが多いと言われています。
メイプル指板の音響特性
前述の通り一般的に立ち上がりの早く、アタック感の強い音響特性を持つと言われています。
ただし、これも前述の通りハードメイプルほど硬く密度が高いので、この傾向が強くなりますね。
ちなみに、ギブソンでも70年代のレスポール等にはメイプルネック&指板材が採用されている時代があり、マホガニーネックのトラディショナルなレスポールよりアタック感が強く音が潰れにくいことからザック・ワイルドを筆頭にメタルやハードロック系ギタリストから一定の支持を得ていたと言われています。
動画を見る限り、レスポールの太いサウンドながら強く歪ませても潰れにくくキレがあるのが一部で支持を集めた理由でしょうね。
レスポールにメイプルとあまり見かけない組み合わせのルックスも個性的で良いですね!
メイプル指板がバキっと立ち上がりの良い音な理由は塗装の有無!?
一般的に木材の音響特性は、
- 硬い = 音の立ち上がりが早くバキっとした音像
- 重い = サスティーンが長い
と言われています。
実は多くの場合、木材としてはローズウッドの方がやや硬く重いので、高域特性はよくなると思われがちなのですが、メイプル指板には塗装が施されています。
メイプル指板のバキっとしたサウンド傾向は、この塗装が硬化したおかげだとも言われています。
ちなみに、過去にギターをオーダーした時に無塗装状態のメイプル指板のギターを触った事がありますが、確かに良く言えば柔らかな、悪く言えばボヤっとしたサウンドで、明らかに完成品とは思えないギターでした。。。
メイプル指板に関しては塗装までがセットにサウンドに影響を与えていると考えると良いでしょうね。
メイプル指板のメリット&デメリットまとめ
メイプル指板ギターのメリット
- 唯一無二の白っぽいルックスはメイプルだけ
- 立ち上がりの早いバキっとしたサウンド
- 塗装しているので湿度の影響を受けにくい
メイプル指板ギターのデメリット
- フレット交換の費用が少し高い
- 白いので汚れが目立つ
- 長く使うと黒ずんでしまうことも…
管理人的なメイプル指板の最大のデメリットはフレット交換をする際に塗装を、やり直す事になるので割高になることです。。。
メイプル指板なだけでローズウッドより数万円高くなることが、ほとんどなのでこれだけは頂けないですね。。。
指1ギター
メイプル指板のリフレットは高いので思い入れのあるギターしか持ってないっす!
安いギターならリフレットするより買い替えた方が安いこともあるので、ご注意を♪
次の項目では、少しマニアックな、お話になりますが、メイプル指板を2つの種類に分けて更に詳しく解説します。
ここまで知れば、メイプル指板を更に好きになるかも。。。
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メイプル指板:ワンピースと貼りメイプル(メイプルキャップ)の違い!
少しマニアックな話になりますが、メイプル指板を持つネックのギターには、
- ワンピースメイプルネック
- 貼りメイプル(メイプルキャップ)
上記の2種類があります。
ワンピースメイプルネックの特徴
ワンピースメイプルネックは、ネックと指板が文字通り、ネック材に直接フレットを打ち込み指板としている構造のネックのことです。
指板を張り合わせる必要がないものの、ネックの反りを修正するトラスロッドはネック裏に溝を掘ってからウォルナットなど色の違う木材を埋め込みます。
ウォルナットはメイプルとは違い濃いめの茶色なので、この茶色いラインは「スカンクストライプ」と呼ばれています。
更にトラスロッドの穴を埋めたウォルナットはヘッドの表側にまで達し”ブラウンエッグ”と呼ばれる茶色のウォルナットが丸く模様のようになっているんですよ。
ただし、フェンダーの初期のヴィンテージテレキャスターなどは、トラスロッドなし個体もあったようです。
張りメイプル指板(メイプルキャップ)の特徴
一方で、貼りメイプル指板(メイプルキャップ)もネーミング通りメイプルネックにメイプル指板を貼り付けた構造で、ローズやエボニー指板のギターも大体この構造になっていますね。
トラスロッドは指板を貼り付ける前に溝を掘って仕込むので、スカンクストライプがありません。
張りメイプル指板はネックと同じ木材なのですが、よく見るとネックと指板の材質が微妙に違ったり、木目の繋がりが違ったりするのが大きな特徴と言えるでしょう。
張りメイプルとワンピースメイプルの音の違いは?
ワンピースメイプルと張りメイプル指板の音の違いで良く言われるのは…。
張りメイプルの方がワンピースより更にアタッキーで鋭い音がするという評価です。
ただし、これに関しては管理人は個人的にはどうかな~?って思うんですよね。。。
というのも、時代背景的に貼りメイプル期の60年代後半~70年代のフェンダーギターは全体的にネックシェイプも細めで、ピックアップもブライトなサウンド傾向にありました。
一方で、ワンピースメイプル期バリバリの50年代フェンダーギターはネックシェイプも太く、現在のフェンダーギターの印象より、ずっとふくよかなサウンド傾向と言えるでしょう。
全体的なスペックとしての音の違いはハッキリしていますが、指板による違いが顕著にあるかどうかは、かなり微妙だと考えた方が良いでしょうね。
フェンダーの代表機種の歴史的なスペックの違いを追ってみると面白いことが分かるかも知れませんね。
参考記事は以下よりどうぞ
ワンピースメイプルネックは反りやすい?
貼りメイプルはワンピースメイプル指板よりも、あとから出てきた工作手法です。
というのも、ワンピースメイプルは一本の木材で作ることで癖が出やすいこともあり、しっかりとした木材のシーズニングや下処理が必要で、スカンクストライプ加工など高いレベルの木工技術がビルダーに求められました。
要するにワンピースメイプルは高コストで大量生産に向いていない訳なんですよ。
一方でメイプル含め、指板材をネックに張り合わせるという構造では、ネック材の持つ癖や弱点を、別の特性を持つ指板材を使うことでお互いが補いあう様に設計することが可能となりました。
このことによって、大量生産も可能になったとも言われていますね。
要するに張りメイプルはワンピースメイプルネックの進化系とも言える訳なんですよ。
では、ワンピースメイプルネックは時代遅れでデメリットしか無いのか?と言えば。。。
答えはノーとも言えますしイエスとも言えますね。
つまり、メイプルワンピースネックでも熟練のビルダーが材を厳選して、しっかりと製造することで反りにくい個体があるのも事実です。
このことから全てのワンピースメイプルネックは反りやすい訳ではなく、反りやすい個体が出やすい構造と考えれば良いでしょうね。
もちろん、張りメイプル指板でもローズ指板でもエボニー指板でも材のグレードや仕込み、設計や製造のクオリティーの違いで反りやすくも反りにくくもなると考えるのが自然でしょう。
また、虎杢(フレイム)やバーズアイ、キルトといったルックス面で人気の高いメイプルはハードロックメイプルと比較すると硬度が低く、その多くはワンピースで使うのは難しいとされてきました。
ここも材の癖を見極めれば指板だけとは言え見栄えの良い材で、耐久力とルックス面の両方を兼ね備えたネックを作れるようになったとも言えるわけですね。
ローズウッド指板、材質と音響的な特徴!メリットとデメリットはコレ!
ローズウッドとは、管理人も勘違いしていた時期もあるのですが、バラではなくバラの香りのするマメ科の植物の木材で日本では『紫檀(シタン)』と呼ばれています。
木材としてメイプルと比較すると、硬く色が黒っぽい茶色となっているので、指板にするとルックス的には結構、印象が変わると思いますね!
材としてメイプルとの最も大きな違いは豊富な油分です。
油分が多いことで、ある程度は乾燥に強く指板材としては生木で使われることが殆どで、ここが塗装される事が前提のメイプル指板と最も大きな違いと言えるでしょう。
また、ローズウッドは種類も多く、ギターのみならず高級家具などにも使用され一部の品種は絶滅危惧種として人気と希少価値の高い材木です。
なので、現在は枯渇して昔ほど自由に入手することは難しく、グレードの高いローズウッドは入手困難で価格も高騰してきているのが現状です。
フェンダーのオールローズウッドテレキャスターやPRSの一部のモデルなど、指板材のみならずボディやネック材としても使われることもありますが、コストが高く個体数は多いとは言えませんが、一部マニアには大人気で今でも高値で取引されていますね。
ギブソンは当初よりローズウッド指板が採用されていましたが、フェンダーはメイプル指板のギターは色が白く手垢などの汚れが目立つのが嫌だ!とのユーザーの要望に答える形で採用したと言われています。
ローズウッド指板の音響特性
ローズウッドはメイプルよりも硬い木材なので、そのものの音響特性としては、立ち上がりが早くアタッキーで輪郭のしっかりと出しやすいギター材と言えるでしょう。
ただし、指板材としては塗装せず生木で使う影響なのか一般的には、メイプルより太く甘い音色になると言われています。
いくら硬度の高い木材でも、塗装の塗膜より硬くなることは無いのかも知れませんね。。。
ローズウッド指板のメリット&デメリットまとめ
ローズウッド指板のメリット
- メイプル指板よりフレット交換が安い
- 黒っぽい色の落ち着いたルックス
- 生木のしっとりとした触り心地
- 太く甘いサウンド傾向
ローズウッド指板のデメリット
- 湿気の影響を受けやすくメンテナンスが少し大変
ローズウッドは前述の通り、生木で塗装をしていないので湿気や外気の影響は塗装面より受けやすいと言われています。
このことから、オイルでお手入れすることになります。
メイプル指板は塗装しているので、ボディ同様に塗膜についた汚れを落とすのみとなりますが、ローズウッドは乾燥や外部的な刺激からオイルで定期的にメンテナンスすることで守ります。
ローズウッドはメイプルよりもスタンダードな指板で、デメリットは少ないのですが敷いてあげればメンテが面倒くらいですかね。。。
他にもローズウッドのココが嫌い!というご意見ありましたら、コメント欄に書き込み是非お願いします。
では、ここからは少しマニアックなお話になってしまいますが、フェンダーのギターではローズウッド指板は2タイプの張り方をしています。
この2つのタイプの張り方による特徴などをまとめてみましたので、ご興味のある方はぜひ読みすすめて下さいね!
スラブボードとラウンドボード
フェンダーのギターのローズウッド指板のモデルには、スラブボードとラウンドボードの2つのタイプがあるんですよ。
画像のように
- スラブボード:ネックと指板と接着面が平ら
- ラウンドボード:ネックと指板と接着面が湾曲している
となっているのが大きな特徴です。
スラブボードの特徴
接着面が平らなので、ローズウッドの質量がラウンドボードより多く、ローズウッド指板の音響特性の甘く太い音が出しやすいと言われています。
ちなみに、スラブ= 厚切りと言う意味ですね。
ラウンドボードの特徴
スラブと比較すると、ローズウッドの質量が少ないので、メイプルネックの音響特性がスラブより強くなると言われています。
この事からラウンドボードはメイプル指板より甘いサウンドながらもスラブ指板より輪郭のしっかりとした、中間的なサウンドと言われていて癖が少ないのが特徴と言えるでしょう。
また、ネックの元の材であるメイプル以外の質量を減らすことで、収縮や膨潤率の違いによるネックの反りや動きなど不具合を減らす目的があったとも言われいます。
さらにスラブボード指板はネックに埋め込むトラスロッドの位置にも干渉してしまうことから、指板とネック両方に溝を掘る必要がありましたが、ラウンドボードはその手間を排除することにもなりました。
ただし、スラブボードのフェンダーギターを愛用していた人気ギタリストは多く、未だに人気が高いことからどちらのギターも生産されているのが現状です。
ローズウッドの種類
インディアンローズウッド:一般的にローズウッドと言えばコレです。
ハカランダ(ブラジリアンローズウッド):希少価値が高く高価で人気の高い材です。普通のローズウッドより硬く澄んだサウンドとも言われています。
ホンジュラスローズウッド:ハカランダの代用品としてニューハカランダと呼ばれることもあります。普通のローズウッドより硬く澄んだサウンドがハカランダに似ていると言われる材ですね。
マダガスカルローズウッド:ローズウッドの中で最も硬く質量が高いと言われています。希少価値も高く高価でハカランダより良いと言われることもありますね。
ココボロ:ハカランダの代替材とも言われるマメ科の木です。やや赤みの強い個体が多いですね。
ローズウッドはハカランダが現在でも人気が高く、他の人気材も”ハカランダに近いサウンド”との触れ込みで注目を集めることが多いです。
エボニー指板、材質と音響的な特徴!
エレキギターの指板材は、ローズウッドとメイプルが一般的ですが、ここからはエボニーについても解説していきますね。
エボニーは日本では黒壇とよばれる高級木材で、ローズウッドと同じく無塗装で指板として使われることが一般的です。
次の項目からはローズウッドとエボニーの違いを見ていきましょう!
エボニーとローズウッドの違いはコレ!
ローズウッドとの大きな違いは以下の通り…
- 色
- カキノキ科
- 硬さ
- 重さ
- サウンド傾向
- 価格
1つ1つ解説していきますね。
エボニーとローズウッド、色の違いとは?
日本語でローズウッドは紫壇と呼ばれる様に茶色を基調に木目があり、赤みが強い個体もあれば黒々とした個体もあります。
一方でエボニーは黒壇と呼ばれる通り、黒いです。密度が高く木目や個体差は割りと少ない木材と言えるでしょうね。
エボニーとローズウッド、木の種類の違いとは?
エボニーはカキノキ科ということで、日本にもある柿の木の仲間ですね。
一方でローズウッドは前述の通りマメ科の木材なので、木の種類は全く違うということになります。
エボニーとローズウッド、どっちが硬い?
一般的にローズウッドよりもエボニーが硬いと言われていますね。
エボニーとローズウッド、どっちが重い?
こちらも、ローズウッドよりエボニーが重いと言われています。
エボニーとローズウッド、サウンド傾向の違いは?
ローズウッドより硬く重い、エボニーはサウンド傾向的にも立ち上がりが早いアタッキーなサウンドを持ち、サスティーンも良いと言われていますね。
エボニーとローズウッド、どっちが高価?
一般的なローズウッドと比較するとエボニーの方が高価です。
エレキギターではエボニー指板がレギュラーラインナップのギターは数少ないですが、ギブソン・レスポールの最高級機種「レスポールカスタム」はエボニー指板を採用していますし、
ギターをオーダーする場合もオプションでエボニー指板を指定すると、ほとんどの場合がアップチャージを取られることになるでしょう。
ただし、ハカランダ(ブラジリアンローズウッド)などのエボニーより価格が高い超希少なローズウッドも存在しているのが現状です。
ですが、エボニーも楽器のみならず高級家具などでも人気が高い木材な上に非常に成長が遅いので、希少価値が高く今後も価格が高騰する可能性はあると考えるのが自然でしょうね。。。
では、次の項目からはエボニーの種類についても見ていきましょう!
エボニーの種類
本黒壇(セイロンエボニー、イーストインディアンエボニー)
エボニーの中で最も希少価値が高く価格も高いのは、こちらの本黒壇と呼ばれる品種です。
木材の芯の部分のみが深い黒であることが多く、丸太の全てを使える訳ではないのが高価な理由と言われています。
スリランカのセイロン諸島が原産のセイロンエボニーとインド原産国、イーストインディアンエボニー(インド黒壇)が本黒壇と呼ばれていますね。
本黒壇は別名で『真黒』とも呼ばれ木目が少なく密度が高く、黒々とした材ほど人気が高いです。
マッカーサーエボニー(縞黒檀)
マッカーサーエボニーは縞黒檀の名前の通り、黒と茶褐色が相互に入るストライプ模様が特徴的な品種のエボニーです。
杢が強く入っているマッカーサーエボニーは、指板材だけではなくボディトップとして使われることもありますね。
インドネシア・スラウェシ島が原産地でこちらも人気が高く、高価な材と言えるでしょう。
カリマンタンエボニー
マッカーサーエボニーと同様に、インドネシア原産ですが、カリマンタン島で採れるのがカリマンタンエボニーです。
こちらもマッカーサーエボニーのようにストライプ模様が入ることから、縞黒檀と一括りにされる事が多いですが、色や模様が若干こちらの方がクッキリとして縞が広いことが多いと言われています。
ブラックアンドホワイトエボニー(斑入黒檀)
エボニーと言えば、前述の通り黒ですが、ブラックアンドホワイトエボニーは斑入(ふいり)黒壇の名前の通り、白っぽい木部に黒い模様が入る品種です。
あまり多くが流通されておらず、一般的なエボニーとは違ったエキゾチックウッドのようなインパクトのあるルックスが大きな特徴と言えるでしょう。
ただし、価格はもの凄く高価と言うわけでは無いようですね。
タイやラオスが原産国で別名ペールムーンエボニーとも呼ばれています。
カメルーンエボニー&マダガスカルエボニー(アフリカンエボニー)
アフリカのカメルーンとマダガスカルが原産の品種です。
どちらも本黒檀と同じく漆黒の『真黒』と呼ばれるタイプの人気の高い品種ですね。
ただし、どちらも乱獲による絶滅の恐れがあり、ワシントン条約のCITESⅡという輸出国の輸出許可書が必要な事から入手困難な品種とも言えるでしょう。
(現在は工事中。続きが気になる方はブックマーク等よろしくお願いします)
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