レスポール カスタムバッカーピックアップ

どうも、指1ギター管理人です。

今回はピックアップを実際に手に取る際に何を基準に選べば良いのか?を
メインテーマとしてまとめてみようと思います。

ギターのピックアップ交換は劇的なサウンド変化を得られやすい反面、
多すぎる位に選択肢があり、自分の中で明確な目的が無いとピックアップ選びの
無限地獄ハマってしまう可能性もあります。

それはそれで楽しい面でもあるのですが…、
まずは自分が求めるサウンドで、手持ちのギターの何が気に入らないか?を
明確にする必要があります。

この辺りが自分の中で分かっている人には
特に以下のコンテンツは役に立つものになると思われます。
では、早速いってみましょう!

ピックアップの種類で選ぶ!

現在、エレキギターに搭載されているピックアップと言えば
大半が、

  • シングルコイル
  • ハムバッカー

の2種類に分類されると思われます。

手軽にピックアップ交換による音色の変化を楽しみたい場合には、
手持ちのギターに搭載されているピックアップと同じタイプに交換する事を
オススメします。

例えば3シングルのストラトにハムバッカー、
またはテレキャスのフロントピックアップにP-90を搭載したい
と言った場合には、サイズ的な互換性が無くギター本体に
大幅な改造や調整が必要になるからです。

意外と沢山の種類のピックアップが世の中には出回っていますので、
もっと細かくピックアップの種類が知りたい方やサイズの互換性を知りたい方は
以下の記事を参考にしてみると良いですよ!

⇒エレキギター用ピックアップの種類と仕組みを徹底解説!



では、ここからスペックによるピックアップの選び方を
具体的に解説していきますね!

素材による音の違い

ここからはピックアップを構成する部品の素材や
形状によるサウンドの違いや考え方についてまとめています。

自分のギターに搭載されているピックアップがどのタイプなのか?
確認することで、不満がある場合でも、どのタイプに
変更すれば良いかも考えやすいでしょう。

マグネット素材によるサウンドの違い

Pickups_before3

エレキギターに搭載されているピックアップは、
マグネット・ピックアップとも言われ磁石が部品として
使われています。

ちなみにシングルコイルの場合はポールピースそのものが、
ハムバッカーはボビンの下側にバーマグネットと呼ばれる板状の磁石が
搭載
されています。

この磁石の種類によって、サウンドに違いが出ると言う訳なのですが、
一般論としての素材特有の傾向を以下より見てみましょう!

アルニコ

アルニコ・マグネットとは、アルミ・ニッケル・コバルトの合金による磁石の事を指します。
それぞれの金属の頭文字ととって「アルニコ」と呼ばれている訳なんです。

磁石としてのアルニコの特性は磁力が強い部類の磁石に分類される反面、
経年変化や外部要因によって磁力が弱まってしまう「減磁」と言う現象に
遭いやすい素材とも言われています。

ヴィンテージギターに搭載されているオリジナルのピックアップは減磁してしまっている
個体が多いのはアルニコ特有の現象と言えるでしょう。

ちなみに、アルニコはそれぞれの素材の配合比率によってナンバリングされた
バリエーションがあり数字が大きくなる毎に磁力が強くなると言われています。

では、それぞれの特性や具体的に使われている製品を見てみましょう!

アルニコⅡ

Ⅴと共にピックアップとして使われることが割と多いマグネットです。
磁力が弱く低出力さとウォームで伸びやかなサウンドが特徴でヴィンテージ風の
ストラト用ピックアップやPAF系に採用される事が多いマグネットです。

シングルコイル


フェンダー
Custom Shop Fat ’60s Stratocaster、
Josefina Handwound Tomatillo Stratocaster、
VINTAGE NOISELESS
ダンカン
APS-1 APS-2 Alnico II Pro、APST-1、
AQ-TXHOT、AQ-CUS-b
ディマジオ
DP408 Virtual Vintage ’54 Pro、
DP409 Virtual Vintage Heavy Blues 2、
DP415 416 419 Area’58 ’61 ’67、
DP422 423 Injector

ハムバッカー


ギブソン
57Classicシリーズ、BURST BUCKERシリーズの殆ど、
490T – “Modern Classic” Bridge Pickup、
ミニハムバッカー
ダンカン
APH-1 APH-2 Alnico II Pro、SH-55 Seth Lover、
SH-3 Stag Mag、SH-11 Custom Custom
AQ-HB ANTIQUITY
PRS
Vintage bass、57/08、59/09
アルニコⅢ

ネームナンバーとしてはⅡより強い磁力を持っているはずなのですが、
何故かⅡよりも更に磁力が弱いとされるマグネットです。

Ⅱと比較すると更にウォームで低出力な事から減磁した
ヴィンテージPAF風のサウンドを狙ったハンドメイドモノに採用される事が
多いですがⅢを採用したモデルはあまり多くはありませんね。

一説によるとバーマグネットの場合はⅡより磁力が弱いのですが、
ポールピースのロッド形状だとⅢの方が磁力が強いと言う説もある様です。

シングルコイル


フェンダー
Eric Johnson Signature のフロントとセンター、
Deluxe DriveとPURE VINTAGEシリーズ、
ORIGINAL VINTAGE TELE、
CUSTOM SHOP ’51 NOCASTER TELE
リンディー・フレーリン
REAL54
ベア・ナックル
Apaches
ローラー
Alnico 3 Tele

フェンダーの50年代のテレキャスターはアルニコⅢと言われていますので、
レアなⅢですがテレには多いですね。

ハムバッカー


Gibson
カスタムバッカー
Voodoo
HB-57s、’60s、’59s(ⅢとⅤが選択可能)

などがあります。

管理人はカスタムバッカーが搭載された、
ギブソンのレスポール、ヒスコレ58年モデルを所有していますが、
キレが良いのにウォームなサウンドと感じて気に入っています。

アルニコⅣ

Ⅱ・ⅢとⅤの中間の磁力を持っていると言われるマグネットで、
サウンド的にもウォームさとブライトさのバランスが取れたトーンを
持つと言われています。

あまりピックアップに採用されているのを目にする事が無い
マグネットと言えるでしょう。

ハムバッカー


ダンカン
AHB-11S Stuaday Night Special
ディマジオ
DP261 DiMarzio PAF Master!
PRS
マッカーティー、ドラゴンⅡ
ベア・ナックル
The Mule、ABRAXAS HUMBUCKER
mojo tone
“59 Clone” Humbucker

などです。

管理人は過去にPRSのDRAGONⅡピックアップをPRSのカスタム24に
搭載した事がありますが、適度なパワー感と
帯域としてフラットで使いやすい音質傾向だと感じました。

ちなみに記載のmojo toneのモデルは、受注生産に限りで
アルニコ2、3、4、5での製造も可能だそうです。

アルニコⅤ

既成品として、多く採用されているアルニコマグネットです。
Ⅱ・Ⅲ・Ⅳより磁力が強くパワー感があり、オープンな高域特性と
タイトで立ち上がりの良いサウンド傾向を持つと言われています。

ヴィンテージ系~ハイパワータイプなど幅広いバリエーションの
モデルで採用
されていてアルニコと言えばⅤと思っている
プレーヤーも意外と多い印象です。

シングルコイル


フェンダー

Custom ’54、Texas Special 、Custom ’69、Fat ’50s 、
PURE VINTAGEシリーズ、、ORIGINAL ’57/’62 STRAT、
TEX-MEX、GEN 4 NOISELESS
ダンカン
SSL1~7、STK-S4~10、AS-1、
ANTIQUITY Surferシリーズ、
ディマジオ
DP110 FS-1、DP116 HS-2、DP117 HS-3、
DP174 Red Velvet、DP175 True Velvet Neck、
DP217 HS-4 HSシリーズ DP420 Virtual Solo、
DP402 Virtual Vintage Blues、DP420 Virtual Solo

ハムバッカー


ギブソン
498T、Burstbucker Pro
ダンカン
SH-1、2、4 、10、12、14 、16、18
SM-1、3
ディマジオ
DP103 PAF 36th Anniversary、DP213 PAF Joe、
DP260 PAF Master、DP274 DP275 PAF 59、
DP153 FRED、DP155 Tone Zone、
DP156 Humbucker From Hell、DP160 Norton、
DP190 DP191 Air Classic、DP192 Air Zone、
DP193 Air Norton、DP224 Andy Timmons Model

など、ここでは書ききれないほどの製品に採用されています。

アルニコⅥ

ほとんどのピックアップで採用される事はないアルニコⅥですが、
ダンエレクトロに採用されている「リップスティック・ピックアップ」に採用されています。
セイモア・ダンカンから発売されている同ピックアップもアルニコⅥマグネットです。

ただ、ストラトサイズのSLS-1はアルニコⅤでSLD-1 Lipstick Tube for Danelectroが
アルニコⅥなのでご注意下さい。

アルニコⅧ

セイモア・ダンカンのハイパワーモデル「SH-15」や「SHPR-2b」に
採用されているマグネットです。

セラミック・マグネットとはひと味、違った傾向の
ハイゲイン・ハイパワーサウンドを求めているなら面白い選択に
なるかもです。

他にも、Mojo tons(モジョトーン)からSledgehammer” Humbuckerと言うモデルも、
発売されていますが、アルニコⅧが使われたピックアップは他には見かけないので、
実験的なモデルなのかも知れませんね。

管理人も実際には触ったことのないで一度、触ってみたい気もします!

セラミック・マグネット

セラミックとは元々、陶磁器式に焼き固められた素材の事で、
別名フェライト・マグネットとも言われています。

マグネットにセラミック・フェライトと表記されている場合は
いずれも同じ素材と考えて問題ありません。

アルニコと比較すると磁力の不安定さが少なく、経年や環境の変化によって
磁力がなくなってしまう事はほぼ無いのが強みと言えるでしょう。

サウンド的にはアルニコには無い硬質で立ち上がりの良いサウンドで、
深く歪ませた場合でも埋もれにくい音像を作りやすい事からハイゲイン仕様の
ピックアップに多く採用されている印象です。

また、クリーントーンでは透き通る様なサウンドも出せますが、
冷たすぎるサウンドが苦手な場合にはリアにセラミック、フロント・ミドルには
アルニコと一本ギターに共存しているケースも多いです。

一般的にはアルニコと比較するとモダンなサウンドと言われています。
管理人的には生々しさはアルニコ、どこかクールで無機質な要素を持ったのが
セラミックと感じる事が多いです。

ですが、そうでは無いピックアップもありますので、
マグネットがサウンドの方向性の全てを決めている訳では無いことも
頭に入れておくと良いでしょう!

シングルコイル


フェンダー
ホットノイズレス
ダンカン
SHR-1、バーポールピースタイプの全機種
ディマジオ
DP111 SDS-1、DP267F Dark Matter 2、
シングルサイズハムのバーポールピースタイプ全機種

ハムバッカー


ギブソン
Dirty Fingers、496R 、500T
ダンカン
SH-5~8 と13、SM-2
ディマジオ
DP100 DISTORTION、DP101 Dual Sound、
DP102 X2N、DP104 Super2、DP152 Super3、
DP158 159 Evolution Neck、
DP161 Steve’s Special DP207 D Sonic
PRS
HFS、サンタナ トレブル、トレモンティ トレブル

クニフェ

クニフェは銅・ニッケル・鉄の合金で、
ヴィンテージのフェンダー、ワイドレンジ・ハムバッカーの
ポールピースに採用
されていました。

ただ、フェンダーの現行品ではアルニコに変更された為、
クニフェが採用されたモデルを見ることは殆どありません。

現状では数は少ないですが、拘るハンドメイドメーカーなどから
販売されているを目にしますが、入手困難な上に価格も高い
モデルが多い印象です。

傾向としては、低磁力ですがワイドレンジ・ハムバッカーの名前の通り、
ハムバッカーにしては高域がオープンでレンジの広いサウンドが特徴です。

↑の動画は同じハムバッカーにバーマグネットを載せ演奏している比較動画です。

この映像を見る限り、マグネットがサウンドに与える影響が
どの程度なのか?非常に分かりやすいですね!

ポールピースの形状による違い

ポールピースは素材の違いだけでは無く、形状に違いによる、
サウンドの違いもあります。

ここからは、知ってそうで知らなかった人も多いと思われる
ポールピースの高さによる音の違いと、そのルーツ事を探って
いこうと思います。

自分のギターがどのタイプなのかも含めて後述の情報を確認する事を
オススメします。

では、いってみましょう!

ポールピースの高さ

一般的にはポールピースは弦に近づける事で、その弦の出力レベルを
上げる事が可能で離す事によって下げる事が出来ます。

ただ、近すぎるとストリング・プルと言う弦の振動を妨げ
サスティーンが低下する不具合が起こしてしまいます。

この事からポールピースは、その高さによって弦からの距離が
決定されサウンドと言うより各弦の出力レベルが変わります。

音質は実際には変わらないはずなのですが、
管理人的には音質も変わった様に聞こえますし弾き方や
場合によっては設定も変えてしまう事もある位には違いは
あると感じます。

実はハムバッカーには「アジャスタブル・ポールピース」と言う
マイナスネジで高さが調整可能なシステムが採用されています
が、
一方でシングルコイルの殆どは元々、ポールピースの高さが
固定されています。それは、

  • フラット・ポールピース
  • スタガード・ポールピース

の2種類です。

フラット・ポールピースはその名の通り、全ての高さが
フラットに統一されたタイプ
で以下の図のような形状になっています。

初期のテレキャスのリアや70年台のストラトに採用されていました。

スタガード・ポールピースはランダムポールピースとも呼ばれ各弦の高さが
バラバラになっているタイプ
の事を指しています。
50~60年代のストラトや50年代後半からはテレのリアにも採用された形状です。

というのも、その頃はエレキギターと言えども、
アコギの名残りで3~6弦は巻弦が張られていました。
現代では普通は1~3弦がプレーン弦となっていますよね?

巻弦とプレーン弦の太さを比較すると巻弦の方が太いので
何故に3弦?と思いますが、実は巻き弦の場合には弦を巻きつける中心となる
芯線の太さで音量が決まる為、

1、2弦のプレーン弦よりも細い芯線を持つ3弦が
弱くなってしまっていたと言うわけなんです。

この事から当時の3弦の音量が極端小さくなる事を防ぐ為に
3弦のポールピースが最も高い仕様が考案された訳なんです。

これを「TALL G」と言い、

↑の図のような形状になっています。

スタガードは更に分類すると「TALL G」と「TALL D」に分けられます。

現在でも主流のヴィンテージ系ピックアップは「TALL G」タイプが多いのですが、
現在では3弦に巻き弦を張る事はあまり無いですよね?

この事から最も音量が小さくなってしまう4弦のポールピースが
最も高い「TALL D」と呼ばれる仕様のピックアップも販売されています。


↑が「TALL D」スタイルのピックアップです。

「TALL G」タイプに音量バランスの悪さを感じ調整ではどうしようも無い場合には、
このタイプを選ぶのも良いかも知れませんね。

管理人の知る限りではリンディー・フレーリンのその名もズバリ
「VINTAGE HOT TALL D」やフェンダー社のヴィンテージ・ノイズレス、
ディマジオ社のヴィンテージ系モデルは大抵がDが高めに設定されています。

また、近年は本家フェンダーでも他社のフェンダースタイルのギターでも
フラットな指板のギターが増えている事からフラットポールピースでも
バランスが悪く感じない場合も多々あり、本家フェンダーでは
ホット・ノイズレスはフラットです。

ちなみにローラーピックアップの様にデフォルトがフラットポールピースで
スタガードはオプションとなっているメーカーもある様です。

ヴィンテージの完全レプリカモデルでは、やはり「TALL G」が多い印象ですが、
各社メーカー毎にポールピースの設定は微妙に違うので、
購入する際は確認してみると面白いですよ!

ここまで読むと散々に「TALL G」スタイルのピックアップは駄目なのか?
と思うかも知れませんが、バランスとしては均等では無いものの、
やはり聞き慣れた音として広く受け入れられているのが現状だと思います。

かくいう管理人3シングルのストラトは色々と試行錯誤した結果、
「TALL G」スタイルに落ち着いています(笑)






ちなみに、シングルでもハムの様に、ポールピースの高さを調整したい場合には
ヘクサレンチタイプと言われるモデルが少ないながらも存在しています。

ヘクサレンチとは六角レンチのことでハムバッカーのマイナスネジとは違い
六角レンチによる高さ調整が上記の動画のように可能となっています。

動画からも分かるように各弦の持つ音域から全体的にフラットなサウンドから
ミドルが増したサウンドやハイよりの音まで幅広く作り込め非常に楽しめそうで
アンプやエフェクター以外にも音を作り込めるのが魅力で非常に面白いモデルだと
管理人は思います

G&Lのこのタイプのピックアップは単体販売はされておらず、
フェンダーの従来型のピックアップとも構造が少し違っています。

レオ・フェンダーも関わったG&Lはフェンダーの進化系と捉えるファンが
根強くいます。ある意味で、このピックアップもレオ氏のシングルコイルへの
回答とも言えるのかも知れないですね。

トラッドなシングルサウンドを維持しながらも
アジャスタブル・ポールピースのような機能を採用するのは
構造的に難しいのかも知れませんが、各メーカーの新たなチャレンジに
期待してます!

ちなみに、自力でポールピースをハンマーなどで叩いたりすると
コイル断線などのトラブルの原因になりやすいので注意しましょう。

ポールピースの太さ

ポールピースは素材、高さのみならず径の太さによっても
サウンドは変わります。

通常より大型のポールピース採用した、いわゆるクォーター・パウンドと
呼ばれるピックアップがあります。

大型化したポールピースのせいで重量が1/4ポンド(クォーターパウンド)に
増したことが名称の由来となっているらしいです。

サウンド面では、通常タイプのポールピースと比較して
弦の振動を拾う面積が大きい事から、ハイパワーで太く伸びやかな傾向になります。
ですが、シングルコイル特有のハイエンドの鋭さも、
ある程度残っているのが大きな特徴と言えるでしょう。

元祖として、シェクターのモンスタートーンを筆頭に
トムアンダーソンやリオグランデ、セイモア・ダンカンのその名も
ズバリ「クォーター・パウンド」などが代表機種と言えるでしょう。

クォーター・パウンドタイプのピックアップといえば
ディープ・パープルのリッチー・ブラックモアなど
ハードロック系ギタリストの印象が強いですが、

管理人は過去に実際に触った印象としてですが、
トムアンダーソンの製品は特に激しい音楽だけで無く歌モノのバックで
しっとりとしたサウンドを奏でるのにもマッチしそうな音質の機種も散見あり、
意外とオールラウンドなイメージも持っています。。

シングルなら、SSHやHSH配線でのハムバッカーとの共存にも
良いかも知れませんね。

また、ハムバッカーでも販売されていますが、
こちらも意外とマイルドなサウンド傾向のモデルが多い印象です。

バーポールピース

前述のポールピースを大型化させる発想を更に発展させたのが、
板状のバー・ポールピースです。

通常の6つのポールピースを持つタイプよりも、安定した磁界を持つことで、
音量のバラツキが少なく、更に強いサスティーンを得やすい構造になっています。

この安定した磁界の影響で弦を上下に動かすチョーキングや激しいヴィブラートによる
音量の変化にも強く滑らかな演奏も可能にするのが大きな特徴です。

元祖バーポールピースとしては、ビルローレンスが根強い人気を誇っていて、
セイモア・ダンカンやディマジオではシングルサイズハムに多く採用されています。

どちらかと言えばドンシャリ系やモダン傾向なモデルが多いのですが、
ジョー・バーデン・ピックアップのようにヴィンテージ系のサウンドを
狙いながらもプラスα的な製品も存在しています。

また、ダンカンやディマジオなどからはバータイプと
従来型ポールピースが一つに収まったハイブリッド型のハムバッカーもあり、
ある意味で革新的なモデルであり今後も新製品が出てくるかも
知れないジャンルと言えるでしょう。

ワイヤーの違い

Elektrisola 43 AWG Heavy Formvar

ピックアップのマグネットやボビンに巻き付けコイルを形成する銅線ワイヤーを
マグネットワイヤーと呼びます。

そのワイヤーの違いによってもサウンドが違ってきます。
今回は太さ、素材、巻き数(ターン数)やそれに付随する要素について、
考察してみました。

では、いってみましょう!

太さと被膜素材

マグネットワイヤーの太さは米国基準になっている値として、
AWG(アメリカン・ワイヤー・ゲージ)と表記されます。

AWGは数字が大きくなるほど実際には細くなり、
エレキのピックアップには42AWG(0.063mm)、43AWG(0.055mm)が多く
採用されています。

このワイヤーは細ければ細いほど直流抵抗値が高くなります。

では、ワイヤーの素材自体は前述の通り、銅なのですが、
絶縁体となる被膜についても見ていきましょう。被膜の素材には以下の

  • ヘビーフォームバー
  • プレーンエナメル
  • ポリナイロン
  • ポリウレタン

などが使われています。

ヘビーフォームバーは50年代~60年代中期のストラトに、
プレーンエナメルはギブソンのPAFやテレキャスター、60年代中期~70年代の
ストラトなどに採用されていたことから、現在でもレプリカや
ヴィンテージ風味のモデルには多く使われています。

この被膜の厚みは上記の並びのように、フォームバー・エナメル順に被膜が厚く、
ポリ系はどちらも極めて薄いのが特徴です。

一般的にヘビーフォームバーは明るく抜けの良い音、
エナメルは倍音豊かで太い音と言われる事が多いですが、後述する
ターン数や他の要素によっても出音は変わります。

また、拘るメーカーでは量産品のワイヤーとヴィンテージは、
質感が違うので、ビンテージ品に近い特注のワイヤーを使っている事も
あるそうです。

巻き数(ターン数)

マグネットワイヤーは一般的に巻き付ける長さが長ければ長いほど、
直流抵抗値が増えハイパワーで歪みやすくファットなサウンドになります。

逆にターン数を削れば削るほど高域の特性は良くなり、ローパワーで
クリーンでセンシティブな傾向になります。

一般的なターン数は、

  • シングル  :8000ターン
  • P-90    :10000ターン
  • ハムバッカー:4000~5000ターン(片側)

となっていますが、

ただ、ハイパワーを求めるあまりターン数をひたすら増やせば、
高域特性はどんどん弱くなり、実際の音としては成立しないサウンドに
なってしまいますので、バランスの取れたデザインが必要という訳ですね。

巻き方

大手の量産メーカーでは基本的に機械でワイヤーを巻いていると
言われていますが、機械式と手作業による巻き方でもサウンドは変化すると
言われています。

管理人の知人のリペアマンの話では巻く時にかけるテンションの具合でも
音は変わるとのことでした。

とあるハンドメイドブランドのビルダーはインタビューでは、
量産型による機械巻きでは誤差が大きく出ているメーカーもあるとして、
コイルの手巻きによる徹底した品質管理を行えば誤差が少なくなるとも
解説していました。

ハンドメイドだからと言って、どこまでが機械化しているのかも分かりませんし、
ビルダーの音のセンスや技術による差があり、ユーザーにとって、
必ずしも音が良いとなるわけではありませんし、

逆に大量生産メーカーでも、高度な手巻きのデータをプログラミングした
巻き機を使っていたりもします。

高価なモデルが多いハンドメイドのピックアップを見るときは
リペアマンの経歴やメーカーが品質や誤差に関してどこまで数値を公表しているのかも、
着目してみるのもよいかも知れませんね。

ただ、超大手のセイモア・ダンカンですらも、
量産品とは違いカスタムショップでは手巻きということを考えれば、
熟練ビルダーを超える巻き機は、まだ無いと考えるのが自然と言えるでしょう。

カバードとオープン

ピックアップのボビンやコイルを守るカバーの素材は、
プラスチックや樹脂製のタイプと金属製に分かれています。

基本的にカバーの役割はボビンやコイルを物理的な外部要因から
守る保護目的でつけられています。

ただ、ハムバッカーやテレキャスターのフロントピックアップの様な
金属製のカバーに関しては強度がプラより強いと言うのもありますが、
ノイズ対策という意味も持っています。

これは、金属カバーをアースに落とすことで外部からのノイズを
ある程度遮断する事が可能なっているからんなんです。

例えば、管理人は自作エフェクターも作りますが、
金属製ケースとプラスチックケースだとノイズの出方は全然違い
ノイズ除去に関しては威力は絶大です。

ですが、現在のハムバッカーには同じ製品であっても、
オープンとカバードの両方が販売されている場合があります。

ここまで見ると、カバードの方がノイズ対策と言う意味で機能面では
優秀で主流になるはずなのですが、そうなってはいないのが現状です。

これは両者にサウンドが違いがあるからなんです。

↑の動画はベアナックルピックアップのミュール(フロント)とリフラフ(リア)というモデルのカバードとオープンの比較演奏動画です。

動画を見る限り、カバードの方があたたかい音で、
オープンは若干、抜けが良くて元気な音がしますね。

これはノイズに含まれる高域よりさらに上にある
プレゼンスのような成分も一部削られてしまっているからと
考えられています。

ただ、管理人の個人的な印象ですが、
カバードなら必ずしも抜けが悪いと言う訳でもないですし、
オープンでも図太い機種は図太い音が出ます。

このことから音質の改善を図るなら、
カバーの有無よりも狙った音に近いタイプの機種を試した方が
早い気はします。

管理人的にはカバードかオープンかは音質で選ぶのも良いですが、
見た目で選んでしまいます(笑)

何となくですが、レスポールにはカバード、PRSにはオープンゼブラ
ストラトは何でも似合いますが、オープンのダブルホワイトかゼブラが
ベストマッチだと勝手に思っています(笑)

ただ、どうしても音質の方向性は良いのに、あと一歩だけ音にブライトさが
欲しい場合にはカバーを外すのも良いでしょうし、逆に温もりが欲しいなら
オープンタイプにカバーをつけることも可能です。

ですが、カバーは半田付けされていているので、外すのは、
やや労力がかかりますし、逆もしかりです。

あまり慣れていないとピックアップを壊してしまう可能性もありますので。
怖い場合は、素直にリペアショップに持ち込むのが無難でしょう。

蝋付け(ワックス・ポッティング)

現代のピックアップは殆どの製品が蝋付けされています。
これはコイルの不要な振動を防ぐ事によるハウリング対策と
弦の振動以外を拾いにくくする為と言われています。

ただ、過去に蝋付けしていない時代のピックアップのレプリカや
再現の為にデフォルトでは蝋付けなしのモデルも存在します。

例えば、ヴィンテージPAFと呼ばれるハムバッカーや、
一時期のフェンダーシングルのようにラッカーポッティングのみという
仕様のことですね。

ハンドメイドメーカーによっては、発注の時点で蝋付けを
オプションで選択可能なブランドもいくつかあるのが現状です。

蝋付けなしだと、独特のイナタイ中域が特徴と言われていますが、
ハイゲイン、大音量での演奏ではハウリングが起こりやすいです。

スペック・数値で分かる!

ピックアップはメーカー毎に公表している数値データがありますが、
素材と併せて見ることで、何となくの音質をイメージすることが可能です。

ここからはスペックの数値の読み方を解説していきます。

直流抵抗値(DC)

直流抵抗値はΩの単位で表記される電気抵抗の大きさを表します。
レジスタンスやDCとも表記されることがあります。

この直流抵抗値はコイルの巻き数が多いほど大きくなり、
逆にコイルの径が太くなるほど小さくなる傾向を持っています。

このことから一般的には直流抵抗値が高いほどハイパワーでファットな傾向に
低いほどローパワーで高域特性が良い音質になるわけです。

あまり表記されていないですが、H(ヘンリー)と言う単位で表記される、
インダクタンスはコイル誘導率のことを指し値が高いほど一般的には
ハイパワーになるとされています。

トーンチャートとレゾナンスピース

ぱっと目でみて分かりやすのがトーンチャートです!
トーンチャートとはTREBLE・Middle・Bassと周波数帯域の
特徴を数値化した図です。

公表していないメーカーもありますが、
大手メーカーでは多くが公表していますね。

ただ、あくまでメーカーが公表しているデータであって
プレーヤーのイメージに近い音が出るかどうかは別の話です。
メーカーが狙っている音として捉えるのが良いのでは無いでしょうか?

実際に管理人もメーカーの出しているトーンチャートを見て
物凄いブライトなサウンドを期待して交換してみると、
どちらかと言うとハイミッド辺りが強くもうちょい上が欲しい…と
感じたりということも過去にありました。

管理人的にはディマジオは、トーンチャートを見た印象と
実際に出した音が良くも悪くも差異があった印象です。

レゾナンスピークは表記されていないメーカーもありますが、
ピークとなる周波数帯域のことを示します。
音域の周波数は数値が上がるほど、高域を指すので数値があがるほど、
ブライトな傾向になると言えます。

トーンチャートと共に見ると求める音に近づきやすいかも
知れないですね。

また、理論として直流抵抗値を上げれば出力は上がりますが
高域は削られレゾナンスピークは下がることになりますが、
レゾナンスピークを下げずに抵抗値を上げる新たな技術もあるようなので、
それを頭に入れて数値を見るのも重要ですね。

まとめ

如何でしたでしょうか?

ここまでまとめてきた情報はあくまで一般論で、
実際に触ってみて耳で感じる音への感想は違ったものとなる事も
もちろんあるでしょう。

最終的には自分の耳で確かめるしかないですが、この記事が膨大な数ある
ピックアップの中から、あなたのサウンドを見つける手助けになればなれば幸いです。



管理人的には、ここまでの内容を踏まえ口コミや、YouTubeなどの
動画サイトで音も確認してから購入するか判断することが多いです。

時間が出来れば、ピックアップ比較動画も今後作っていきたいですね!

では、また!

エレキギターのピックアップの動作原理や種類をしっかりと把握したい場合は
以下の記事がオススメです。

⇒エレキギター用ピックアップの種類と仕組みを徹底解説!

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